ペットになったサツマビーグルのテル君
テル君は、当犬舎におけるサツマビーグルのペット第一号である。
オーナー様は、福岡県のK氏で、長年教職をされていた。オーナー様は、昔のサツマビーグルを良くご存じで、ご主人様が管理運用している「日本狩猟犬サツマビーグルの郷」を興味深くご覧頂いていた。定年退職を機に健康維持のため是非サツマビーグルを飼育したいと決意。早速ご主人様にサツマビーグルへの思いを手紙に託した。ご主人様は達筆な手紙を受け取りその思いに感動すると共に長年の勤務に対するに感謝の気持ちも込めて、快く飼育を託したと聞く。
テル君のお父さんは、ハク号、お母さんはエリー号で2015年3月30日に生まれた。仔犬の時は兄妹7頭の内、最もチビ(みんなの半分の大きさ)だったと聞く(宮崎県のトク号とサツマⅠ号とは同腹犬)。
しかし、現在は体高47cm、体重17kgと標準的な体躯に成長しており、仔犬の時のチビはその後の成長には関係ない・・・やはり両親の遺伝が左右することを知る。
オーナー様は、テル君の成長ぶりを仔犬の時からその都度ハガキに達筆で様子を書いて送って頂いている。今まで数々のエピソードがあるが、ご主人様が一番印象に残っていることを紹介する。
オーナー様は、テル君の成長ぶりを仔犬の時からその都度ハガキに達筆で様子を書いて送って頂いている。今まで数々のエピソードがあるが、ご主人様が一番印象に残っていることを紹介する。
それは、生後5ヶ月になった時に、ペットの「しつけ教室」に入り、週に2回オーナー様と通っていた。最初みんなからテル君の耳の長い色白の犬が珍しく・・・なんていう犬種なのですか・・・等々、指導する先生も知らなかった。。。もちろんテル君は教室一番の人気ものになったらしい。更にペットとしてのしつけ訓練が始まると、なんと教えたことは直ぐに覚えるという賢さ・・・。。。指導の先生も大変驚いた様で、3ヶ月の予定で有った訓練メニューを僅か1ヵ月余りでマスターしたと聞く。
サツマーグルは利口で賢いと言われているが、それを証明したような出来事だった。。。
テル君は、屋内で飼われているが、叱るとそのことを良く理解し、その後は家具や置物等に悪戯をすることはないらしい。また、トイレも完璧で、何よりも屋内飼育で問題となるのが「体臭」であるが、全くと言っていいほど体臭は無く犬を飼っていることを明かさなければ分からないと聞く。
今後ハンターは、我々サツマビーグルと同じく絶滅の道を歩むことはもはや誰も止めることはできないとご主人様も考えており、ペットとしての生き残りを考えて頂いている。
現在、全国に譲渡した仔犬の内、ペットとして飼育しているのはテル君を入れ8頭。同犬の内4頭は秀逸犬で絶滅回避の秘蔵犬としてご主人様が飼育委託されている。
かって日本に猟犬として山野を駆けまわっていた柴犬、紀州犬、四国犬、甲斐犬、秋田犬、北海道犬も現在は天然記念物の指定を受け、猟犬としてよりペットして飼われる犬が多い。これらの犬も猟犬としてだけなら恐らく絶滅していたことであろう!。

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