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2017年3月

2017年3月23日 (木)

牡シカのトロフィー

今日は、当犬舎が取り組んでいる純血サツマビーグルの保存普及活動に大変協力を頂いているオーナー様が捕獲した牡シカのトロフィー(頭部骨格標本=以下標本と記)を紹介させて頂きます。

オーナー様の下には、当犬舎から名犬リュウ号(牡)、チャチャ号(牝)、ナナ号(牝)及びスミレ号(牝)の4頭が行っている。その内リュウ号とナナ号(リュウ直仔)は大イノシシとの激闘の末に死亡している。この大イノシシは後日オーナー様の手により敵討ち(捕獲)を果たしている。オーナー様は、35才と言う若いハンターではありますが、猟犬の訓練、狩猟に関する取り組み、射撃等、全てにおいて優れており、ご主人様も一目を置いている。狩猟スタイルは、ご主人様と同じく単犬単独猟を好み、年間で50頭余りのイノシシとシカを捕獲している名ハンターである。

以下に紹介する牡シカのトロフィーは、オーナー様が捕獲したものである。この標本に用いる牡シカは、何れも100kgを超える大シカで、かつ形が美しく損傷がないもの選んでいると聞く。写真はグログの制約上(1M)から画像をカットしているが、実際は20頭余りの素晴らしい標本が写っている。

写真は、年に一回程度行っている虫干しの様子である。
※ 標本は、はく製好きの地元名士が製作し所有している。
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2017年3月19日 (日)

連休で遠方より犬舎見学

土曜日を入れると三連休だ!
四国徳島は日中は18℃と暑いくらいの陽気である。
最近は、四国お遍路にお参りに来られる方も多く、サツマビーグルを是非一目見たいと犬舎の見学者も多くなている。
なんと今日は、遠く静岡県浜松市から、四国旅行の途中にご家族7名で来舎された。
サツマビーグルは初めて見たとのことである。色々と質問されが次の旅行先の松山市への移動から十分な説明時間が取れなかったが、大変興味を持って頂いた。
ご家族は、お父様がハンターで現在数頭の猟犬を飼育されているとのこと。その関係かお孫さん達はとても犬好きの様で、初対面の我々にすぐさま接近し、身体に触れたり頭を優しく撫でてもらった。我々は本来警戒心が強いはずだが、今日はみんなメロメロである。
ご家族がお帰りになるなり、みんな異口同音にあのような素晴らしいご家族の下で生活してみたい・・・との感想だ!。
ご主人も奥様も大層ご家族に好感を持って接しておられ、素晴らしい一日となった。
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2017年3月18日 (土)

我が家の春

ご主人の奥様が種から育てたパージ―が今年も見事に成長し、美しい花を咲かせている。平成28年度の猟期も終わり、我が家にも春が来た!。

暫くはパンジーを見ながら、日向ぼっこを楽しみたい・・・のだが、四国お遍路に来られた愛犬家がよく立ち寄って下さる。
我々サツマビーグルもご主人様の保存普及活動が少しずつ実を結び、狩猟専門雑誌、農業新聞、愛犬雑誌等々から取材に来られることも少なくなく、紙面に取り上げられることにより、ハンター以外のペット飼育者の関心も高くなっている。

バセットハウンドでもなく、ビーグルでもなく・・・色々な思いを持って我々を見て頂いている。
ご主人様は「小型のポインターにバセットハウンドの頭を付けた様な美しい犬」と表現されいる。しかし、外見は他のハウンドと相違はないが、大きな違いは性格である。我々は明治後半に薩摩地犬と外国ら持ち込まれたハウンド(ハーリア、英系ビーグル、バセットハウンド等)の交雑により品種改良されて来たため、発祥地の薩摩(鹿児島)の侍よろしく、日本犬と非常によく似ている。ご主人様は我々の事を「維新の侍(薩摩隼人)が外国の洋服を纏った様な犬・・・西郷隆盛の軍服姿」ともよく言われている。

この珍しい日本固有のハウンド「純血サツマビーグル」が口コミで愛犬家に知られ、多くの方が来舎してもらえることは実に嬉しい限りである。
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2017年3月11日 (土)

かかし夢街道

ご主人様の猟場である徳島県神山町は、町内の中央部を鮎喰川が流れており、静かで美しい山里が広がる眺望は実に絶景である(ご主人様談)。
鮎喰川を挟んで南岸道路と北岸道路がある。今日、紹介する「かかし夢街道」は、北岸道路一帯を言う。沢山のかかしが道路わきや畑、民家の庭先等に置かれている。何とも精巧に製作されており、本当にお爺さん、お婆さん、子供達が居るのでは・・・と錯覚することもしばしばと聞いている。
中でも今日紹介するかかしは、かかし夢街道でも最も規模が大きく、その製作もテーマに沿った大掛かりなもので、道路を走るドライバーを魅了している。
下記写真のかかしは、お祝いの餅まきをテーマに作られている。櫓の上ではっぴを着て餅を撒く者、下で拾う者が実に活き活きと作られており、車を止めて眺めていても飽きることはないと聞く。それにしてもかかし一体ごとの行動が実にリアルで、非常に表情が豊かであるのには驚く。特に、餅が空中に飛んでいるように見せる試みは実に巧みである。金属製の金網を敷設し、そこに餅を一つひとつ丁寧に取付け、餅が空中を飛んでるか如く見せている。
この様なテーマ性を持ったかかし作りは全国でも珍しいと思う。今後とも頑張って作製されることを切望してやまない。。。

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2017年3月 6日 (月)

蜂須賀ザクラが満開

今日、四国徳島の当地は、日中の気温が16℃と暖かいと言うより暑く感じる。
ご近所には、非常に珍しい「蜂須賀ザクラ」が植えられており、今正に満開である。このサクラは寒ザクラ桜の一種で、一般のソメイヨシノ種より1ヵ月余り先に咲く。

名前は、徳島藩を治めていた蜂須賀氏に由来する。廃藩置県に伴い最後の徳島藩主となった蜂須賀茂韶が、城内に植えられていたこのサクラを重臣の原田一平に管理を託したとされている。以後250年に亘って原田邸(武家屋敷:登録有形文化財)に移植され大事に育てられて来た。1999年に徳島市内の育苗家が苗の育成に成功して以来、一般にも普及して行ったと聞いている。

ご近所の蜂須賀ザクラもその当時に入手されたようで、木々は未だ大きくはないが、毎年2月下旬から美しい花を咲かせ、ご近所や散歩中の方々に一足早い春を告げている。
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2017年3月 1日 (水)

ネット世代のサル知恵

ネットと言ってもインターネットでは無く、イノシシ、シカ、サル等の野生動物から農作物を守るために敷設している侵入防止ネットのことである。
ご主人様は、猟銃安全指導員として、当地徳島県石井署管轄の石井町と神山町を狩猟期間中巡回パトロールしている。今日は、そのパトロール中に出くわした驚きの出来事をご主人様から聞いたので紹介する。
場所は、10軒余りが住む山里である。時間は朝の11時頃。道路からすぐ上の一軒家の家庭菜園に10匹余りのサルの一団が侵入し、白菜を食べている。ご主人様はすぐさま車を止めて様子を伺う。見張りのサルがご主人様を見つけ全員に危険を合図。しかし、ご主人様が車から降りずに見ていると、こちらに気遣いながらも白菜の葉を剥がして食べている。このままでは、大事に育てた白菜が台無しだと判断したご主人様は静かに車のドアを開け外に出たその時・・・驚きのサル知恵を目撃した!。
それは次の通りだ!。。。1頭の大きなサルが山際に面したネットを両手で持ち上げ肩に掛けると、そこに出来た空間(トンネル)を、先ず子ザルと母ザルの順に潜って出ると、続いて親ザル・・・何と持てるだけの白菜の葉を両脇に抱えたり、片手で引きずったりして持って出る。その光景が実に滑稽で可笑しかったと聞く。また、その行動も実に手慣れた逃げ方であったらしい。

侵入防止ネットが普及して約10年余り。その後に生まれたサルは畑にネットがあるのが当たり前。ネットの裾を持ち上げて家庭菜園に出入りしている人間の行動を周囲から眺めながら学習していたのだろうか・・・。ネットの裾を持ち上げて畑に侵入する・・・と言うような高度な仕種も最初にやるのは子ザルと言われている。「いも洗いサル」や「温泉サル」も最初は子ザルがやりだし、次いで母親、その後他の親ザルもやるようになったと聞く。

こうなれば高価なネットも何も役に立たない・・・。更にネットでサルの侵入を防止するには屋根もネットで覆わないと無理だろう!。それには更なる経費が必要となるが、それよりも年寄りばかりの住民が、このネットの敷設やその後の保守管理ができるかが大きな問題となる。山里にいけば良く見かける電気柵も、適切に敷設し保守管理すれば効果はあるが、電線に草が接触するとそこから電気が地中に流れ全く効果が無くなる。この草刈りと言う保守管理が年寄りの負担となり、放置されている場合も少なくない。

野生動物との共存共栄は皆無としか言いようがない・・・。今は、老ハンターが何とか一定数を捕獲しているが、これも後10年も続かないであろう!。
今後10年後における山村の将来はと聞かれると・・・ハンターも居なくなり、山村は野生動物の天下となって居るだろう・・・と答える。。。
 
写真は、人が見ていても堂々と食事をするサル
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