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2017年5月

2017年5月30日 (火)

怪我の功名

シロー号は、4日前の早朝訓練でシカを追跡中、マムシに鼻先を噛まれ、顔が大きく腫れあがり精彩なく大人しく暮らしておりました。しかし、今朝はご主人様がマリー号を運動場から出し早朝訓練に行こうとすると「俺も連れて行け!」とばかり大声でアピールするのを見て、ご主人様は大喜びでした。
怪我前のシロー号は、悪顔で鋭い目つきで我々を睨みつけ、皆から大変嫌われておりました。みんなシロー号の隣に繋がれるのを嫌がり、しかたなくご主人様は喧嘩をしない優しいテツ号を隣に繋いでおりました。しかし、シロー号は心変わりすることなく、時にはテツ号に威圧することもありました。
 
しかし、この度の怪我によりテツ号に対して服従する態度が見られるようになりました。この数日間のテツ号や皆なの励ましの言葉に感動したのか、自己を猛省し心を入れ変えたのだろうか・・・。この様子を見ていたご主人様は、運動場内に繋がれているテツ号以外の我々にもどの様な態度を取るのかを見極める意味でシロー号の鎖を離しました。みんな一様に「うわ~・・・」と内心怖がりましたが、何とシロー号は、テツ号を皮切りに全員に頭を下げてすり寄り、服従と親愛の仕種をみせ、今までのわがままな態度を詫びておりました。この様子を見て我々も心からそれを許しました。
 
これからは、皆仲良く楽しい生活が始まります。正に怪我の功名と言えるでしょう!。
シロー号の顔も、心なしか悪顔から目つきも優しくなっている様な気がします(笑)。
 
写真・・・マムシに噛まれ大きく腫れていた顔も治り、元気になった今日のシロー号。
今までとは全く違う態度にみんな戸惑っておりますが、本当に優しいシロー号になったのか今後も見守って行きたいと思います。しかし、シロー号がぬいぐるみの様な可愛い顔になるにはもう一度マムシに噛まれ腫れ上がらないと変わらないかも・・・(笑)。
これからは、クレヨンしんちゃんに出て来る園長先生よろしく、悪顔でも心優しいみんなから尊敬されるシロー号になってほしいです。
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2017年5月27日 (土)

山は初夏

四国徳島は、連日29℃。今年の夏は、長期予想によると昨年より猛暑日(35℃)が増えると言う。
これからの山入りは、暑いので大変だと思います。ご主人様は、早朝訓練をしてくれ我々も涼しいうちに訓練を終え帰宅しています。しかし、午前9時を過ぎるとセミがガーガーと鳴き出し、山はもう初夏です。また、ブヨに悩まされるのでご主人様は「虫よけスプレー」を持ち歩いています。また、マムシにも要注意です。昨日シロー号が噛まれました。
 
ご主人様は、夏期訓練は例年標高700m付近の高地で行っています。今日は、その下見に「帰り」の良いテツ号を連れて山入りしました。ご主人様曰く「高地は肌寒く午前9時を過ぎても大変涼しかった・・・」とのことです。当地は、昨年から使用していますが、今日は更に稜線を西に約1km余り歩いてみたようです。昔の山道が薄ら残っており歩くのに障害はなかったと聞きました。我々も早く行きたいと思っています。
 
さて、テツ号の話に戻します。我々の予想通り、昨日のシロー号に続きテツ号の山入りとなり、明日は誰かと・・・興味津々で待っています。
テツ号は、暫く山に行ってなかったですが、流石に落ち着いた仕事をしたと聞きます。
概略は次の通りです。何時もの様にGPSマーカーを装着し放犬。地面を後ろ足で蹴り気合をいれると、林道をゆっくりと獣臭をチェックしながら進んで行く。放犬して間もなく歩くのを止め、鼻を高く持ち上げて臭いが流れて来る方向を確認している。顔が一方向にピタッと止まるや否や何時もの様に大きな声で「ウォーン」と一声鳴くと、一目散に臭いが流れて来る方向に狩り込んで行く。すぐさま起こし(シカ発見)追い鳴きが始まり追跡となる。何時もと同じ円熟された職人芸である。
その後60分余り追跡するもご主人様は山の下見とばかりにテツ号の追い鳴きを聞きながら稜線をどんどん西に進み1km余り歩いたようです。山は非常に歩きやすく、標高700mと言う高地ならではの涼しい風がとても気持ち良かったらしいです。
 
山の見分も終えたので逆戻りで帰る途中で雌シカ2頭を見たようですが、テツ号が追っているものとは違っていたようです。今日は、このまま車の元に戻りテツ号を待つこと約20分で帰って来たので帰宅となったようです。テツ号はご主人様が一番信頼をおく当犬舎ナンバー1の狩猟犬です。過去に新聞社や雑誌社から取材を受け紙面にも大きく取り上げられ、サツマビーグルの普及活動の貢献度おいてもナンバー1です。性格は温和で従順、犬舎でも大人しくみんなから尊敬されています。
 
以下、テツ号の山入りとマムシに噛まれたシロー号の様子(写真)を紹介します。
 
写真① 林道で立ち止まり高鼻でシカ臭をキャッチしているテツ号。
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写真② 流れて来るシカ臭の方向が確定できたことをご主人様に大声で知らせるテツ号
この後、すごい勢いで狩り込んで行き、すぐさま起こし追鳴きが始まる。追跡は60分あまりでご主人様の元に帰って来る。ご主人様がどこの山中にいても探して戻って来るらしいです。また、シカの逃げ方が一直線になりご主人様からどんどん遠ざかる場合は獲れないことを知ってるかのように15分余りでご主人様の元に一旦帰るらしいです。この仕事は単独猟にとって最高の猟芸・・・と、ご主人様は絶賛しています。我々には出来ません(笑)
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<追記>
昨日、シロー号がマムシに噛まれたことをブログで紹介しましたが、全国から心配メールやお電話を頂きました。ありがとうございました。
テツ号は、心配していました口内の腫れも無かったことから、何時も通りに餌を上げたら唇が大きく腫れているので食べにくそうでしたが完食しました。
今朝、ご主人様が心配しシロー号の様子を見に来た時「シローお前ぬいぐるみの様に可愛いゾ!」と言っていましたで、ケージから運動場に出してもらいシロー号の顔を見てみんな大笑いしました。みんな「悪顔がぬいぐるみななっている・・・」等々、言いたい放題でしたがシロー号は知らぬ顔で寝ていました(笑)。
写真③ マムシに噛まれ24時間後のシロー号
マムシには、鼻の上を噛まれたために顔全体が大きく腫れ上がり、唇に体液が溜まり大きく垂れています。痛そうです・・・。。。
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2017年5月26日 (金)

マムシの洗礼

ここ2日間、四国徳島は雨で山入りはお休みでした。
今日ご主人様は、1ヵ月ぶりにシロー号を連れて山に行きました。
マリー号はお休みでしたが、ご主人様が運動場からシロー号を連れ出そうとすると「私も連れていけ!」とばかりに大声でアピールするも、何時もの様にニコニコしながらダメと一蹴される。しかし、我々先住犬としては、明日の山入りは我が身とばかり内心喜んでいる。
 
さて、今日の山入りは、何時もと同じ6時に犬舎を出て6時30分に訓練場所に到着。シロー号にGPSマーカーを装着し放犬。何時もの様に林道をゆっくりと前進しながら盛んにシカ臭をチェックし、ここぞと思うところは勢いよく刈り込んで行き、シカが居なければ10分程すると一旦ご主人様の元に帰って来る・・・を繰り返し、1ヵ月のブランクは全く関係なかったようである。
追跡は、約60分余りでご主人様が止めたらしい。それは、追跡中のシロー号の異変(追い鳴きの声が大きくなく不連続)に気付いたからである。すぐさま身体を調べてみるが特に異常は認めなかった。しかし、車の元に帰り輸送箱に入れ、GPSマーカーを外す時に「キャン」と鳴いたので顔を良く診察すると鼻の上に小さな出血が診られた。ご主人様はすぐさまマムシに噛まれたことに気づき、速やかに帰宅したようである。
 
シロー号は帰るなり、何時もの様に運動場に繋がれ餌を与えられたが、流石にパクパクとは食べないものの完食した。餌には白い錠剤(抗生物質)が入れられていた。
我々先住犬も何頭かはマムシに噛まれているが、通常マムシにやられたら追跡を中止し、痛みに耐えられず座り込み、暫くしてからご主人様の元に帰るのが一般であるが、シロー号はご主人様が追跡を止めさせたと聞き、凄いのは悪役顔だけでなく、狩りに対する執念と気力には脱帽である。流石に当犬舎ナンバー2だけある・・・拍手!!!
 
以下、山入りとマムシに噛まれ精彩を欠いている様子(写真)を紹介します。
 
写真① 林道を前進しながら高鼻でシカ臭をチェックしているシロー号
この後、「ウォ~ン」と前鳴きし、勢いよく刈り込んで行くとすぐさま起し(シカ発見)となり、約60分程あまり追跡(追い鳴き)中、雄シカを確認した場所にて回収(犬を繋ぐこと)。
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写② 雄シカを追跡中のシロー号
大きな足音で土を蹴って逃げていく雄シカを確認。シカとの距離は100m余り離れていた。シロー号の追跡スピード(平均速度)をGPS受信機で確認すると6.8m/hであった。ハク号やアサ号の約10m/hの高速追跡から見ると見劣りはするも決して遅くはない。
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写真③ マムシに噛まれ精彩を欠いているシロー号。
マムシに噛まれたのは、追跡後半に一度追い鳴きが途切れた時に、シカ臭を地鼻で捜索している時にやられた推測する。シロー号は高鼻より地鼻を多用して追跡するために鼻を噛まれる確率は高い。逆に高鼻を多用する犬は、一般的に足を噛まれることが多い。
写真は帰宅後5時間を経た時点で撮影。恐らく明日は口の中まで腫れ上がる可能性が大きく、餌を与えると喉に詰まり窒息する危険性があるので絶食にするらしいです。可哀想なシロー号!。
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2017年5月23日 (火)

早朝訓練の見学

昨日は、ご主人様が行っている早朝訓練を是非見学させてくださいと、香川県より来舎が有りましたのでその様子を紹介します。
見学者様は、サツマビーグルの仔犬の予約を頂いている元ハンターです。体調をくずして鉄砲は返納したが、その後身体もほぼ回復したことから健康の為に思い出深いサツマビーグルをもう一度飼育し、毎日楽しく山歩きをしたい・・・とのこと。
 
午前6時に来舎。今朝3時に起きて来られたとのこと。本当にご苦労様です・・・。
さて、早朝訓練に話を戻します!。
今日の山入りのお供は、見学者のご希望からマリー号とアサ号に決定。我々先住犬の指名はなく全員ガックリ・・・。。。
7時前に訓練場所に到着。見学者様の体力も考慮し、ある程度歩きやすい場所を選定。
先ず、訓練(放犬)前の注意事項をご主人様から見学者様に説明。
①訓練犬に触れたり名前を呼んだりしないこと。
②訓練犬が戻って来ても目線を合わせないこと。
③ご主人様の行動に同調すること。

以下、訓練の様子は以下の通りです。
先ずマリー号からスタート。マリー号は、見学者様が気になるのか林道から狩り込もうとせず動きも鈍い。しかし、10分程すると慣れたのか何時もの様に約100m前方を地鼻と高鼻を使って獣臭を探している。すると林道でピタッと立ち止まり、右側の法面の上に鼻突き上げチェックしている。漂って来る獣臭の方向を確認すると、エネルギッシュに狩り込んで行く行くと直ぐに追い鳴きとなった。この追跡時間を見計らい、ご主人様は見学者様に訓練前の注意事項について詳細に説明。なるほど・・・と納得を頂く。
GPS受信器を見学者様に見せながら追跡を解説。マリー号は、ご主人様の推測通りのコースを辿って追っており、追跡約15分で見学者様の前方10m先に牝シカ4頭を追って来た。見学者様は、僅か7ヶ月になったばかりのマリー号の見事な追跡に驚かれていたようである。マリー号はここで呼び戻して車の元に戻る。

暫く休憩の後、次はアサ号をスタートさせる予定であったが、見学者様の要望も聞き入れマリー号も同時スタートさせることにした。
2頭は、勢いよく林道を前進するや、先ほどマリー号を呼び戻した地点辺りから、アサ号がなんなくシカ臭を拾って林道左下の杉山に刈り込んで行くと、すぐさま起こし(シカ発見)となり、2頭の追い鳴きが静かな山々に響き渡る。しかし、約15分余りでマリー号がアサ号の高速追跡に付いて行けず遅れ出したが、ウォウォと言う追い鳴きは続いている。アサ号はとGPS受信器で確認すると、林道下の杉山を下り谷川を渡り、更に反対の杉山を上に向かって追い鳴きしている。この時マリー号とアサ号は約1kmも離れていた。見学者様にGPS受信器でアサ号の追跡を解説。この時アサ号の平均速度は9.6km/h、マリー号は5.6km/h。見学者様はマリー号も一般犬よりは早いと思うがアサ号の追跡速度には脱帽状態・・・。今までこの様な犬は見たことも聞いたこともないと絶賛される。和犬なんかで短距離ならこの位のスピードは出る犬もいるが、もうアサ号は30分も高速追跡をしている。GPS受信器からアサ号の電波が消えたため、マリー号に画面を合わすと、追跡を諦めて動かなくなっている。体力の限界なのか・・・
 
その後約10分余り経ってGPS受信器にアサ号の信号が入り出した。マリー号が居る方向に追い鳴きして来るようである。するとマリー号がシカを見つけたのか、けたたましい鳴き声で追跡を開始する。アサ号も直ぐに追いつき2頭で追跡するも、シカは反対側の杉山に逆もどり。そこには水量が多い谷川があり、シカはそこを渡るようである・・・案の定追い鳴きはそこで止まった。恐らく体力の限界と喉の渇きから水を盛んに飲んでいるのだろう・・・。
暫くしてGPS受信器を見ると2頭が一緒になってご主人様の方に帰って来るのを確認。
 
2頭が帰って来る間を利用し、ご主人様は見学者様に基礎訓練の方法や何故に必要なのか等々を丁寧に分かりやすく説明し納得をして頂いた。約10分余りで2頭が大きな口を開けハーハーと大きな息遣いをしながら帰って来た。ご主人様も腰を落として笑顔で迎えてやる。どうだ!・・・と言わんばかりの満足感漂う2頭の顔を見て、見学者様は「今日は凄いものを見せて頂き、3時に起きて香川から来た甲斐がありました・・・」とお礼の言葉を頂いた。
 
以下、早朝訓練の様子(写真)を紹介します。
※ 見学者様の写真はご本人の意思で割愛させて頂きます。
 
写真① 見学者に気を取られるマリー号
約10分余りで平常心を取り戻し、エネルギッシュな狩り込みから、すぐさま追い鳴きに移る。
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写真② 雌シカの追跡を終え帰って来るマリー号
追跡約15分余りで見学者様の前方約10m先に雌シカ4頭を追って来た。
その後、ご主人様の呼び戻しによく反応し帰ってくる。
※ 追跡欲を殺して主人の呼び戻しに反応できる犬は本当に少ない。
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写真③ マリー号はアサ号と一緒に再スタート
マリー号は若いせいか体力の回復も早く、少しの休憩でアサ号と元気に再スタートをきる。
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写真④ 本日の追跡軌道
GPS受信器の軌道はマリー号のものである。約2km四方の範囲内を約60分余り追跡。
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2017年5月18日 (木)

訓練休暇

ご主人様は、訓練中のマリー号がシカ猟犬としてデビューを果たしたことから、暫くは山入りを休むらしいです。マリー号が頑張ったお蔭でご主人様にもつかの間の休息時間が持てるようになりました。我々もホッとしています。ご主人様曰く『休みも訓練!』。。。訓練犬も訓練者も一段落したら気力・体力の補充のため山入を休み、別の事をしたり、ゆっくりと過ごすことは今後の訓練に大きく役立つらしいです。学校にも土日の休みが有り、暑くなると夏休みもある・・・訓練も同じ(ご主人様談)。

ご主人様は、車ドライブやバイクツーリングも大好きですが、我々サツマビーグルの保存普及活動を最優先しているために、その機会が皆無となっています。昨年の12月中旬に購入しました新車も殆ど乗ってなく、週に1回車を綺麗に洗車するのみでした。
しかし、昨日は予てより行きたいと思っていた今開催されている高知の「幕末維新博」に奥様と車に乗って出かけました。ご主人様は、根っからの坂本龍馬ファンでドライブは何時も高知と決まっている・・・奥様さまから「何時も龍馬でよく飽きないわね!」とやられることもよくあるが、反論せずニコニコして聞き流している(笑)
 
以下、高知の日帰旅行の様子(写真)を紹介しますね。。。

写真① ご主人様が大変気に入っている愛車

ご主人様は、走らない車は嫌いだ!。暴走族ではないが・・・(笑)
この度の新車購入もスポーツカーの「ロードスター」と何方にするか悩みましたが奥様の「犬は積めないわよ!」の一言で「新型アテンザLパッケージ」に決定!。色、外観、室内、性能全てにおいて大変お気に入りのようですが余り乗れないのが可哀想・・・。
昔から車に掛けるお金は惜しまず、今の車もフル装備でオプションも凄い!!。
この度の高知行で購入後6ヶ月でやっと1000kmを超えました。。。もったいない!・・・との声もありますが、答えは何時も『ハーレーも車もコレクションです』と、すんなりと流します(笑)
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写真② 高知城博物館2階から見た高知城
当館は、今年3月にオープンした高知に纏わる土佐藩主山内氏の宝物展示や幕末に活躍した坂本龍馬等の多くの志士の手紙や遺品を展示している。龍馬ファンは必見!。
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写真③ 三の丸の入口から見た高知城天守
天守は、姫路城の様に大きくはないが、非常に美しい!。
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写真④ 幕末維新博の地域会場
坂本龍馬の誕生地に設置されている記念館で、龍馬の生い立ちやその後の活動に興味がある方は是非訪れてほしい館である。
館内の音声説明は土佐弁です。・・・面白いぜよ!・・・
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写真⑤ 上記館内の中庭に設置されている龍馬像
中央の座っているのが龍馬…シビレます!!!。。。
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2017年5月16日 (火)

一声千両

毎日、早朝訓練をしていたマリー号が、本格的な山入り訓練を開始し、僅か7日目で獲物を見つけて第一声を上げ追跡。僅か1分足らずの追い鳴きであったが、ご主人様にとっては最高の喜びである。この喜びを表現したものが「一声千両」と言う。即ち、訓練犬が猟犬としての第一歩であり、どんな名犬も一度は通る関門である。訓練者の喜びは千両の大金に匹敵する喜びであることを意味する。
マリー号は、昨日(山入訓練10日目)にして、エネルギッシュな狩り込みから起し(シカ発見)、追い鳴き、約15分の追跡の後、ご主人様の前方に4頭の雌シカを追ってきた。その後も20分余り追跡し、自分の軌跡を辿ってご主人様の元に帰って来たと聞く。我々先住犬も顔負けの猟芸だったようで、ご主人様は大変喜ばれ、早速その模様をホームページ「日本狩猟犬サツマビーグルの郷」のブログに投稿した。
早速、全国のサツマビーグル保存会員や愛好家の方々から祝福のメールや電話が沢山あり、マリー号のシカ猟犬としてのデビューを祝福してもらっていた。我々は、マリー号が羨ましい限りであるが、先ずは「マリー号おめでとう」と祝福したい。
ご主人様曰く「マリー号は学習能力がすば抜けて良い」。この様な手間いらずの訓練犬は猟暦45年のご主人様も初めての事らしい。
元来サツマビーグルは猟欲が出るのが遅く、1才を超えるものも少なくない。この事からもマリー号は未だ生後6ヶ月代、しかも本格的に山入訓練を開始後、僅か10日余りでいとも簡単にやってのけた。我々先住犬も一目を置かざるを得ない・・・。今後はマリーなどと呼び捨てに出来ない・・・マリー様とでも呼ばせてもらおうか・・・(笑)
 
しかし、一度シカを完璧に追ったとしてもまぐれと思う人も多いと考える。ご主人様もそれを確認するため今朝もマリー号を連れて山入りした。
ご主人様曰く「マリーは今日もエネルギッシュで広範囲の捜索から、早々とシカを起して良く通る追い鳴きで約40分間に渡り、完璧の追跡。呼び戻しの笛にも完璧に反応した」等々。やはり昨日の起こし・追跡・帰りの一連の猟芸は本物であり、我々先住犬も一人前のシカ猟犬として認めざるを得ない。
マリー号の唯一の欠点であった「車酔い」も完璧に克服し、毎朝ご主人様が犬舎に来ると、早く山に行こう!!!と尻尾を大きく左右に振りながらワンワンとアピールするようになった。これは山が本当に楽しくてたまらない行動である。今後どの様な名犬になるのか興味深く見守ってやりたい。
 
写真① 捜索し獲物が居なかったので、一旦ご主人様の元に帰って来たマリー号。
サツマビーグルは、獲物を求めて約10分~20分余り捜索し、獲物が居なければ一旦主人の元に帰って来る。これは主人の居場所の確認と、次の指示を聞くことを目的としている。マリー号もこのサツマビーグルの特性を実によく継承している(教えなくして出来ることが遺伝的継承である)
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写真② 約40分の追跡の後、ご主人様の元に帰って来るマリー号。
マリー号は近道をせず、自らの軌跡を辿って確実に帰って来る。 
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2017年5月11日 (木)

早朝訓練

今日、四国徳島は日中の気温が29℃に上昇した。暑い!・・・
この時期の訓練は、早朝訓練に限る・・・。。。日中と違い涼しくて気持ちが良い!!!。
マリー号は、今日もご主人様とアサ号と一緒に、朝6時より山入りし午前10時に帰宅。
この早朝訓練のため、ご主人様は朝5時から我々(留守組犬)の飼育管理を済ませている。朝食は何時もバナナと缶コーヒーを持って車の中で摂っている。。。
 
マリー号も幼犬ながら、連日の山入りですっかり身体が筋肉質に変貌し逞しくなっている。山入りも楽しくなってきたようで、かなり独り歩きも遠くなり、またアサ号の高速追跡にも付いて行き、途中で逸れるも中々帰りも良くなっていると聞く。後は、猟欲の発現を待つのみである。頑張れ!!!マリー号・・・みんなで応援しているよ!。。。
 
我々先住犬もこうしてみんな一人前の猟犬になって居るが、それにしてもご主人様の努力には脱帽である。。。66才であるが益々元気の様であり、我々も嬉しい限りである。
 
ご主人様は、初春から初夏にかけては、愛車ハーレーに乗りツーリングを楽しんでいるが、今年はマリー号の訓練で行けそうもない・・・可哀想なご主人様(涙)

写真① マリ―号が何かの臭いを拾っている様子
最近になって、山を探索中に時々立ち止まり、サツマビーグル特有の高鼻を使って何かの臭いを取るようになっている・・・猟欲発現も近いか?。。。
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写真② 早朝訓練は谷筋を攻める・・・
動物は、水を飲まなければ生きて行けない。即ち、ヤマドリ、シカ、イノシシ等も寝起きは先ず水をのみ採食にかかる。その習性を利用して幼犬の猟欲発現に谷筋を利用している。
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写真③ 山入りにも慣れ独り歩きも長くなって来たマリー号
6ヶ月の幼犬であるが素晴らしい筋肉質の体躯に成長している。
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2017年5月 4日 (木)

トク号が里帰り

今日、トク号が宮崎県延岡市のオーナーN様ご家族と一緒に、遠路はるばる高速道路を乗り継ぎ約9時間にも及ぶ長時間をかけ四国徳島までおいで下さった。お疲れ様です・・・。
 
トク号は2015年3月13日生まれで2才になる。父はハク号、母はエリーである。
ご主人様とオーナー様は気が合うのかメールや電話で訓練、狩猟、犬の病気等々でよく情報交換されている。
トク号は、昨年11月18日に狩猟中に大イノシシと激闘の末、左の首と肩、右の太腿に大ケガを負ったが、オーナー様やご家族思いが通じたのか、幾度にも及ぶ大手術にも耐え、奇跡的に回復した。しかし、これだけ痛めつけられれば恐怖心からもう山には入らないと心配していたが、何と今年に入りイノシシ猟犬として大活躍したと聞く(オーナー様談)。
 
さて、前置きはこの位にして。一昨日オーナー様よりトク号を里帰りさせてやりたいが・・・とご主人様に本日のアポ電話を頂いた。勿論ご主人様は即答でOKをだす。。。
ご主人様も2年前の仔犬時(生後60日)の思い出しかなく、その後トク号の成長ぶりはその都度オーナー様から写メ等で承知していたが、実際にどの様な犬になっているのか・・・興味深々で今か今かと到着を待っていた・・・。
12時30分に到着・・・ご主人は奥様と共にすぐさまご家族とトク号をお迎え。。。オーナー様が車からトク号を降ろすなり・・・見てびっくり『うわ~~~~凄い!!!』・・・我々もトク号を見たがご主人様と同様な言葉が出た!!!。なんと大きく美しいサツマビーグルなのか・・・外観は大きな頭骨、大きな絞り耳、ガッチリとした胴体、骨量豊かな四肢、毛並・配色等、殆ど欠点が見当たらない素晴らしい秀逸犬に成長しているではないか・・・ご主人様も大喜びだ!。我々は日頃アサ号は大きい(体高55cm、体重25kg)…と思っていたが、トク号と比べると全体的に筋肉量が断然違う・・・。年齢が1才と2才の差はあると思うが、やはりオーナー様の山入れ(訓練)努力と適切な飼育管理(大きく立派な犬舎で衛生的に飼育されている)がなければ、これだけ大きいにも関わらず骨太で筋肉質のガッチリした体躯の良犬にはならないと思う。ご主人様もしきりにオーナー様に一人喋りを始める(笑)・・・よほど想定外の素晴らしいトク号の体躯に驚いたのだろう!。しかし、一番驚いているのは父親のハク号と母親のエリー号のようである。。。顔はイケメン、体躯は大柄の骨太で筋肉質、仕事(イノシシ猟)は一流・・・文句なしの秀逸犬である。
 
ご主人差はトク号が欲しくてたまらない様子だった(笑)。昨年の大ケガの事もあり、一刻も早くトク号の二世を残すことが今後の課題だ!・・・と、ご主人様とオーナー様の意見が一致。。。
 
【特記】
オーナー様がトク号を大事にするのはよく分かるが、奥様と二人のお嬢様もとても犬が好きなようで、我々に優しい声を掛けながら手で頭を撫でてもらった・・・本当に嬉しかった。この様な素晴らしいご家族と暮らしているトク号は本当に羨ましい限りである。
今日は、僅か2時間余りの来舎でしたが、本当に楽しい時間が過ごせました。ありがとうございました。そろそろお別れの時間が来たようです。。。
トク号よ!さようなら・・・。これからも元気に楽しく暮らしてね。そして二世が我々と暮らせる日を楽しみにしているよ!。
帰りは安全運転で無事帰宅できることを祈っています。
 
以下、トク号の里帰りの様子(写真)を紹介します。
 
写真① オーナー様ご家族とトク号の里帰りの記念撮影
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写真② トク号とご家族が我々にご挨拶
最初は少々緊張気味のトク号でしたが直ぐに意気投合しました。。。
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写真③ トク号(右)が父親のハク号にご挨拶
ハク号が「お前大きく立派になったなぁ・・・」と言っていました。。。
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写真④ トク号(左)が母親のエリー号にご挨拶
エリー号が「お前本当に私の子供か・・・」と大きな身体に驚いていました。。。
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2017年5月 2日 (火)

家庭菜園

ご主人の奥様は、犬舎南側に約60坪ほどの家庭菜園で年中新鮮な野菜を作っている他、屋敷に花壇を作り綺麗なお花を年中咲かせています・・・。ご主人様も力仕事はお手伝いしている様だが・・・ただし山入りの合い間だけ。。。(笑)
一昨日はご主人様も奥様に同行し、野菜の苗を購入に行き、早速植えつけた。
内訳は次のとうりだ・・・。
〇トマト:12本、なす:14本、きゅうり:2本、スイカ:2本、まくわ瓜:2本、ピーマン:6本、ゴーヤ:2本、かぼちゃ:2本、ズッキーニ:2本、サツマイモ:5本、里芋:10個など。
●その他・・・枝豆、レタス、ネギ、ホーレン草、コールラビ、ルッコラ、青しそ、バジル、バセリ、ツルムラサキなど。
 
以下、家庭菜園を紹介します。。。

写真① 家庭菜園全景
手前のコンクリートは、土地を耕してもらっているご主人様の御郷がこの度新しく大型のトラックターを購入したため、従来の菜園入口では狭すぎて入れないためにご主人様がコンクリートハンマーで斫り、土地を整地しました。上手に出来ました・・・(お疲れ)
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写真② 苗を植え終わった菜園
苗は、風や温度差を嫌うので昔から伝わっている紙袋で覆いをしています。
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写真③ スイカの床敷に使う萱
ご主人様が山に行き萱を沢山刈ってきました。スイカのツルが伸びて来るとこの萱を敷いてやります。
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写真④ 家庭菜園の隅に植えてある芝ざくらにアオスジアゲハが飛来
アオスジアゲハは昔は沢山居たが近年はほどんど見かけなくなっている。
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