梅雨の間の山入り
四国徳島は、梅雨入りで連日グズグスした天気です。
我々も随分山入りしていませんので、みんなストレスが溜まっています・・・。
特に、若いマリー号とアサ号は別格です。ご主人様宅へのお客様にも反応しワンワン啼いて叱られています。
そこで昨日ご主人様は、梅雨の合間を縫ってアサ号とマリーを連れて山入りしました。
2頭の喜び方は大変だったようです。車から降ろされるのも待てずに、早く出せ!とばかりに輸送箱の蓋を前足でガリガリと掻き、蓋を開けるや飛び出してGPSマーカーを首に装着するのも一苦労だったようです(笑)。放犬するや否や2頭は林道を猛スピードで駆けっこ。。。前進してはまたご主人様の元まで全力疾走で帰って来る・・・を15分余りに繰り返していたようですが、最初に止めたのは流石に先輩のアサ号で、マリー号は未だ遊び足らないのかアサ号にちょっかいを出して、アサ号も捜索の邪魔をされ困っていたようです。アサ号もこれを嫌い、どんどんと早足で狩り込みマリー号を振り放そうとしますがマリー号も最近は体力もかなり付いており以前の様には行きません。操向していると2頭が大声で鳴き出して追跡となったようです。その後30分余りで牡シカを確認したためご主人様は「今日はここまで・・・」と2頭を回収し、帰宅しました。
帰って餌を貰い、その後は疲れたのか夕方まで横になりグーグーと深寝をしていました(笑)。
さて、ご主人様はマリー号が先日の訓練で初めてイノシシに遭遇し、最初は寝屋の前でワンワン鳴いていましたが、その後イノシシの逆襲にあい、悲鳴を上げもみ合った後猛スピードでご主人様の足元まで帰って来ましたが、その後ろに大きな牝イノシシが怒り心頭で追って来たようです。牝イノシシはご主人様の大声で10m手前で停止し、なおマリー号を睨みつけ、ご主人様も危険を察知して大きな杉の木の後ろに後退し様子を見ましたが牝イノシシは立ち去ろうとしません・・・猟期中で有れば一巻の終わりですが、5分余りにらみ合って牝イノシシは立ち去ったようです。
幸いマリー号はお尻の辺りにべったりと赤土が付いていましたが外傷は有りませんでした。ご主人様は翌日、マリー号の心の傷「イノシシの恐怖心」を確認するためマリー号を連れ山に行きましたが、予想通りマリー号はおどおどしてご主人様の足元から離れようとしなかったようです。そのため心の傷が癒えるまで犬舎待機していましたが、運動場に入って来たカエルに吠えたりストレスも溜まっている様なので、仲良しのアサ号と一緒に山入りさせ、イノシシの恐怖心の有無も確認したかったようです。
幸い上記したように何時もと同じ様に山入りしシカを元気に追い鳴きしたことで、ご主人様は一安心でとても喜んでいました。
しかし、まだ単犬で山入りしてイノシシの恐怖心を確認しないと何とも言えませんが、暫くは2頭引きで山入りして徐々に恐怖心を無くしていくらしいです(ご主人様談)。
写真・・・流れて来る獣臭を高鼻で確認している2頭(右:アサ号、左:マリー号)