高地訓練
最近、天気予報で日中の気温が27℃以上の場合、標高約700m余りの高地で訓練をしております。とても涼しくご主人様の配慮に大変感謝しております。
猟期が終われば犬舎に置き去りの猟犬も多い中、我々は少なくとも週に1回は山入りさせてもらっています。
ご主人様は、我々の身体を第一義に考慮にし、外気温度によって低地訓練(20℃以上)か高地訓練(27℃以上)をするかを判断しております。
我々が山入りしている高地は、標高400m~700mで高低差が300m余りある他、水量豊かな谷川も3本存在し、夏期における野生動物の生息環境としては最高の地と言えます。しかし、山が大きく深く林道も崩壊していることから車で犬の回収する方にとっては不向きと言えます。
我々の訓練を見学に来られた方も一応に「こんな大きな山に入れて犬の回収は大丈夫ですか?」と尋ねられます。皆さん犬の回収問題から幾ら獲物が豊富でも犬を入れるのを諦めていると聞きます。
獲物にとって猟期中の安全策と言えば、鳥獣保護区か若しくは上述したようなハンターが来ない所に逃げ込んでいると思います。
その点、我々サツマビーグルの一番の特性は、獲物をかなり遠くまで追跡しても必ずご主人の元か若しくは駐車場まで帰って来ます。上記した様なハンターが来ない猟場のシカは逃げ方も単純で多くの猟果が期待できます。
ご主人様もサツマビーグルの特性中でも犬の回収(帰りが良い)が、保存活動を決意する大きな一因にもなっています。アメリカンビーグルでは犬の回収に大変苦労したらしいです(笑)
訓練(シカ猟)の見学に来られるハンターの意見を集約すると、日本犬は追跡の鳴きが無い、アメリカンビーグル、ブルーチックハウンド、プロットハウンド等は追跡力は優れているが回収が悪く(帰りが悪い)、グループ全員で探しても回収に手間取ることも多く、特に老ハンターは体力の問題から嫌がって参加してもらえないケースが増え来ていると聞きます。
ご主人様ような単独猟は、犬の連絡性が良くなければ使えないと聞きます。我々は少なくても10分~20分余り捜索して獲物が居なければ一旦ご主人様の元に帰り指示を待つことをします。これは訓練では出来ない遺伝的継承(特性)だとご主人様は説明しているようです。
高地訓練の話から大分ズレましたが、当地で訓練や猟をするには「犬の回収」を念頭に入れないと犬を無くすことも少なくないと思いますので、帰りが悪い犬は避けた方が良いと思います。
写真・・・高地におけるアサ号(前)とマリー号(後)の訓練(シカ猟)の様子
涼しいので犬の体力の消耗も少なく、元気にシカを追い鳴きしています。
※ 手前のヒノキは、樹皮をシカに食べられ剥がれていいます。
この被害(樹皮剥離)を見つけるとシカの生息の裏付け証拠となり、未だ猟欲が出ていない若犬訓練の場所選定の目安となります。
« 元気に山入り | トップページ | 新緑ハーレーツーリング »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 猟銃所持許可証の更新(交付)!(2024.09.09)
- 猟場の下見!(2024.09.06)
- 久し振りの有害駆除!(2024.09.05)
- 台風明け初めての地蔵峠!(2024.09.04)
- 犬舎前山麓に又もやイノシシ出没!(2024.09.02)