四国徳島は、本当に涼しくなりました。。。
さて、マレ号が7頭(牡3、牝4)の仔犬を出産しました。出産日は、ご主人様の誕生日の9月7日で、今日は5日目になります。
この度のお産は極めて稀な難産で、母子の健康状態も優れなかったので報告が遅れました。未だ余談は許さない状況ではありますがマレ号が大分元気になりましたので、このブログをご覧になって頂いている皆様の今後の参考にと、記述は少し長くなりますがお産の一部始終を公開することにしました。お産から5日間の様子は以下の通りです。
●9月7日(木)
出産は、朝の5時半に第一子が生まれ、その後2時間余り仔犬の産声が聞かれないのでご主人様が産室を見に行くと、マレ号が立ったままうろうろしています。ご主人様は直ぐに異変に気付き陰部を確認するや大きく膨らみ仔犬の鼻が少し見えるだけでしたので、これは仔犬が大きすぎて出てこれないんだと直感し、仔犬の頭を手掴みして力を込めて引っ張り出しました。やはり仔犬は通常の倍近くありました。自然界ですと母子ともに死亡していたかもしれません・・・。
取り出してもらった後は、約1時間に1頭の割合で順次出産し、午後4時過ぎに最後の1頭を生みお産は終わりました。しかし、後産が確認されません。産箱が汚れていないのでまだ残っているかも・・・と不安も残りました。この時点で9匹出産、2頭が死産でした。
●9月8日(金)
マレ号の様子がおかしい・・・やはりまだ後産か若しくは仔犬が残っているのか?・・・。マレ号は、仔犬の世話する時以外は産箱で横になり陣痛の様な症状が見えます。しかし、仔犬の授乳や下の世話はしっかりしている様なので暫く様子を見ることにしました。この日は何を与えても口にせず、時折起きて水を飲んでいました。心配が続く・・・
●9月9日(土)
朝5時に産室を覗くと2頭の死産が確認され、後産と思われる黒い液状物が母子とも付着し、仔犬の白毛は薄黒く汚れびっしょり濡れていました。
ご主人様は先ずマレ号を運動場に出し、次いで仔犬を別の場所に移し、汚れた産箱を新しい物に取り替え床に切り新聞を敷きました。
次に仔犬をぬるま湯で綺麗に洗ってやり産箱に戻してやりました。次いでマレ号も同じ様にぬるま湯で身体を綺麗に洗ってやり、陰部を消毒してやった後、仔犬の居る産室に戻してやりました。マレ号は子煩悩で仔犬の処に行きたいと、なかなか身体を洗わせないでご主人様の服はびしょ濡れ、顔は汗だくメガネは曇り、我々はただただその様子を見てるのみでしたが、ご主人様の大変ぶりが身に沁みました。ご苦労様でした・・・(拍手)
その後、ご主人様はシャワーを浴び服を着替えて、産室に戻り・・・マレ号と子供を見て、やれやれとため息を付いていました・・・(笑)。
マレ号は、夕方も食事を摂らず疲労困憊の様子でしたが、ご主人様は子宮から仔犬と後産が全て出たので一安心の様でした。今後はマレ号の疲労回復を待つのみです。心配は続く・・・。
●9月10日(日)
マレ号は、少し元気になった様ですが食事は全く受け付けません。もう4日も何も食べずにお産と子供の世話で体重もかなり減少し、背骨が見えるくらい痩せています。水しか飲まず餌は何も食べようとしない・・・、この事を奥様が知り「シカの肉を上げたら・・・」とヒントをもらい、早速シカ肉を湯がいてもらい、冷ましたシカ肉を産箱のマレ号の口元にそっとご近づけると「ガブッ!」とご主人様の手も一緒に噛みつき喜んで食べました。この時のご主人様の喜び様はなんとも言葉で表現は出来ません・・・(笑)。とても嬉しそうでした。。。
ご主人様は「マレよお前は最高の誕生祝いをくれたね!」と言って頭を優しくナデナデしていました。その後ご主人様が立ち去ろうとするとマレ号は産箱から飛び出し、もっとシカ肉を下さい!・・・と尻尾をフリフリ大声でおねだりします。。。ご主人様はニコニコしながらマレ号の食欲を増すために一度にシカ肉を与えず少しずつ与えていました。やはりマレ号は猟犬でした・・・。。。
夕方、仔犬用のミルクを与えると喜んでペロペロと飲んでいました。しかしドックフードはまだ匂うのみで食べないので、仕方なくシカ肉をもらって食べていました。かなり元気になり、子宮の炎症も大分回復しているようです。後は日にちが薬です・・・。
マリ号が立派なのは、幾ら辛くしんどくても自分を犠牲にしても仔犬の世話はキッチリとする事です。。。どこかの人間様も見習って欲しいと思います・・・(笑)。心配は続く・・・
●9月11日(月)
マレ号は、朝早くからご主人様が家から出て来るのを産室に立って待って居ました。勿論お腹がすいたので早くシカ肉を下さい・・・との催促と思います。大分元気になり餌を欲しがるまでに回復している様です。一時は母子ともに諦めなければならないとご主人様も覚悟を決めていましたが、何はともあれ我々先住犬も一安心です。
しかし、マレ号の体力増強(回復)にはシカ肉だけではダメで、何とかしてドックフードを食べなくては今後仔犬は順調には育たない・・・。
ご主人様は、早速ネット検索・・・すると産後ドックフードを食べないので「ドックフードをお湯でふやかして与えたら喜んで食べた・・・」たと言う情報をキャッチ!!!。。。早速試してみる。ご主人様はまだ少し暖かいふやかしたドックフード持って産室の前に立ち、香ばしい臭いをマレ号に嗅がせると、食欲が刺激されたのか何も食べなかったマレ号が早く下さい!とばかりに鳴く、するとご主人様はスプーンに少量入れ口元に持っていく・・・ガブリ!・・・また一口・・・ガブリ!・・・マレ号はじらされ前足でケージを掻く・・・・ここぞとばかりご主人様は器を産室に入れる・・・味もかまわず一気に完食(半分はこぼす勢い)・・・マレ号はもっと下さい!とばかり鳴くが、ご主人様はニコニコしながら器を洗って自宅に戻りました。
※ ワンポイント・・・早く体力を回復させたいと一度に沢山与えるとまた飽きてしまい食べなくなるので、腹4分目ぐらいでゆっくりと量を増やしていくのがコツです。腹4分目でも全く食べないよりもましです・・・。猟欲を高める時と同じ要領ですよね!。。。
上記した様な好状況になり、ご主人様は一安心でしてブログを書いている様です。
しかし、マレ号の体調はまだまだ回復途中で有り、気候も朝夕は涼しいですが日中は30℃を超え予断を許さぬ状況が続いており、今後も急変や偏食があることを十分認識しながら、適切な対応を図って行きたいと思っています(ご主人様談)。
今後も順次、母子の様子を報告させて頂きます。
以下、マレと仔犬の写真を紹介します。
写真① 出産直前のマレ号
大きなお腹です。この後産室に移されました。
※ マレ号の産仔数は、総数11頭となり、元気な仔が7頭、死産が4頭でした。
写真② 産箱でのマレ号と仔犬
この写真は、9月7日のものです。この時点ではお産は無事に終わったと安心していたのですが・・・その後の展開は上記の通りです。
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