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2017年9月19日 (火)

リリー号単犬山入訓練開始(1)

リリー号は、生後8ヶ月になる牝の純血サツマビーグルです。絶滅が危惧されている本犬にとっての救世主と成りえる秀逸犬として、ご主人様から大きな期待を掛けられています。
リリー号は、7月末に鹿児島から徳島に来ました。当時は6ヶ月で身体も小さく可愛い元気な女の子でしたが、9月初旬から我々先住犬と一緒に山入りしていますので、身体も随分大きくなり、筋肉質の美しい体躯に変貌しております。
リリー号は、鹿児島でチコ号と言う先導犬と一緒にノウサギ猟犬としての訓練を始めていました。その為か山入りしても先輩犬にしっかり付いて行きます。しかし、捜索中はなんとか付いて行けますが、先輩犬がシカを起して追い鳴きに入ると、暫くして逸れてしまい「ウォ~ン」と寂しそうに鳴き出します。どんな名犬でも一度は通る関門です。今まで、この逸れる・・・を何度も経験させ自力でご主人様の元に帰れる訓練をして来ました。
リリー号は、覚えが早く、3回の山入りで自力での帰りをマスターしました。また、この逸れた時にご主人様は、空ケース(20番スラッグ弾)を「ピッピッピー」と吹いて居場所を教え、『ここに帰って来なさい!』・・・と言う指示(命令)に従う訓練もしていました。我々先住犬もそうして一人前の狩猟犬となっています。
この呼び戻しが一番忍耐がいる訓練です。兎に角、訓練犬を信用し、訓練犬が入って行った場所で何時までも待ってやること・・・決して迎えに行ってはならない。。。我々の中でも2時間も待ってもらった者もいます・・・(笑)
※ 訓練犬に主人は何時までも待って居てくれると言う「安心感」を植えつける。
 
【訓練ポイント】
サツマビーグルは、身体が比較的大きいので、山入り基礎訓練は身体がある程度できる生後6ヶ月頃から始めるのが良い結果がでる。そして約2ヶ月をかけて下記の基礎訓練を完全にマスターさせ、生後8ヶ月頃から単犬での山入り訓練を行うのがベスト。
●基礎訓練メニュー
1)車に慣れさせる(車酔いを克服)
2)主人が先になって杉林等に入り、山に馴染ませながら山歩きを学習させる。
3)尻尾がピンと立って(自信を持って)山歩きが出来るようになると、沢渡り、急な坂の上り下り、岩山の上り下り等が躊躇なく出来る様になるまでこの訓練を繰り返して行う。
4)主人から50mほど離れて狩り込みが出来るようにする。
※ 訓練犬が入って行った場所で何時までも待ってやると、安心感から徐々に捜索範囲が広がって行く。
5)空ケース(20番スラッグ弾)で呼び戻しを教える。
※ ケースが鳴ってる所に主人が居ることを理解させる。これをマスターすると訓練犬は安心して捜索範囲を広げることができる。
※ サツマビーグルは、成犬になっても主人の位置確認の為「ウォ~ン」と遠鳴きをしてくる。決して逸れたのではなく、このまま捜索を続けても良いか問い合わせている行為である。
※ 小生の空ケースの吹き方は2種類。一つ目は、「帰りなさい!」・・・力強くピッピッピーと小刻みに最後は伸ばす。2つ目は、「そちらに向かうから捜索を続けなさい!」・・・ピーーーと長く引っ張る。この2種類を使分け、楽しい狩猟をしている。何時も同じように吹けることが重要である。空ケース(笛)は・・・犬とのコミュニケーションの手段。練習あるのみ。。。

写真・・・林道下から吹き上げて来る獣臭をキャッチしている様子
この高鼻はサツマビーグルの狩り口の一つで、非常に早い起こしが出来る。この芸風が確認されるようになると猟欲も発現していると考えて良い。訓練犬が入って行くまでそっと待ってやること・・・。訓練犬を信用し、慌てず、急がず、焦らずの精神で、じっと我慢する。兎に角自力で何事もやらせること・・・これが名犬作出への遠くて近い道。。。
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