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2018年2月

2018年2月27日 (火)

我家(犬舎)に春が来た!

こんにちは。。。四国徳島は、気温が15℃とポカポカ陽気で良い天気です

つい2週間前までは、朝は連日氷点下でとても寒い日が続いていました。また下の写真の様に、2月13日は徳島では珍しく5cmもの積雪があったのが嘘の様です。
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ご主人様は、毎日、ドンちゃんと朝夕、犬舎周辺を約30分程散歩をしていますが、昨日は梅の花が咲いているのを見つけたようです。
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また、奥様が毎年、種から育てたパンジーを、花壇に移植しました。これが始まると春を感じます。
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写真をアップするとご覧のようになります。何か人の顔に似ているでしょう!。ひげを生やしたおじさんが「寒いぃぃ・・・・」と言っているように見えませんか?(笑)
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今は小さいですが、後2週間もすれば、下の写真の様に、美しいパンジーの花が咲きます。そして、運動場のフェンスに取り付けた寒風(北西風)対策のピニール養生も取り除かれ、パンジーの良い香りが運動場に流れ込み、ポカポカ陽気の下で、寝転ぶことが待ち遠しいです。
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今猟期(平成29年度)は、3月末まで延長されていますが、明日からは鉄砲を持たずにドンちゃんの基礎訓練に充てるらしいです。
その理由として、現在ご主人様が狩猟している猟場は隣町です。それは我々が住む石井町は大部分が平野で、山と言えば隣町と接する境界線の山半分しかないためです。
その為、約45年間、狩猟はもっぱら隣町でやらせてもらっています。
同町は、4月から有害鳥獣駆除が始まり、捕獲するとイノシシ・シカは15000円の報奨金が貰えます。年金暮らしの老ハンターにとっては今や生活費の一部として取り入れている人も少なくないと聞きます。お世話になった隣町のハンターへの恩返しも兼ね、毎年3月1日以降(猟期は3月15日まで)は捕獲を中止しています。
そして、4月以降ご主人様は犬の訓練、隣町のハンターは有害駆除として捕獲に協力しています。その為、とても友好的な関係が続いています。
 

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2018年2月24日 (土)

TV生番組に声出演

お早うございます。。。四国徳島は、最近少し暖かくなり今日も良い天気です

さて今日は、一昨日テレビの生番組でサツマビーグルが取り上げられ、ご主人様は電話で声出演、一方犬は福岡市のオーナー様A氏の愛犬「カイ号」がご自宅で中継放送されましたので、その模様等についてご紹介します。

番組は、九州朝日放送の人気番組『アサデス』です。
放送は2月22日の10時から・・・。
当局のディレクターK氏と言う方から、20日夜の7時頃に電話があり、ご主人様が管理運営しているホームページ『日本狩猟犬サツマビーグルの郷』を見て、今大変話題になっているNHKの大河ドラマ「西郷どん」が飼っていた「薩摩犬」とサツマビーグルが密接な関係が有ると言う事を知り、ディレクターの直感でこれは面白いと感じたらしいです。

そこで、ご主人様に電話をして、本当にサツマビーグルに薩摩犬の血脈(遺伝)が入っており、それがどの様な形で残っているのかを聞かれたようです。さすが番組のネタ探しに長けたディレクターは流石と、意気投合し約1時間余り話をして納得して頂いたようです。
しかし、番組には予算が少ないので四国徳島まで取材に行くことは出来ないので、九州福岡の近辺でサツマビーグルを飼われている方はいませんか?と尋ねられたので、福岡市内に私が繁殖した犬が居ますと答えますと、早速その方に番組の取材をさせてもらえないかと聞かれ、それは何時ですか?と尋ねますと「明日です」・・・エエエェェェ。。。そして放送日は2日後です・・・となんと開いた口が締まりません・・・。飼い主の都合もあるので無理と思いますが一応聞いてみますと言って電話を切りました。

サツマビーグルのオーナー様A氏は長年JA農協に勤務され、今年からやっと職務から解放され大好きな狩猟を楽しんでおられます。狩猟雑誌「全猟」にもサツマビーグルの記事を投稿するなどサツマビーグルの普及活動に尽力を頂いております。
夜遅い9時にご自宅に電話し、上記の事情を説明しますと、サツマビーグルの保存普及活動のためならと快諾を頂きました。
早速、ディレクターに連絡。後はオーナーのA氏とよく相談して下さいと、氏名、住所、電話番号をお知らせし電話を切りました。
暫くして、ディレクターから電話があり、明日スタッフを連れ取材に行ってきますと連絡があり、その日は終わりました。

しかし、話は終わったと思ったのですが、なんと続きがありました。それはサツマビーグルの取材は録画では無く、A氏に了解を得て本番は中継放送で行うことになりました。いやぁ~~~A氏には大変なお願いをしたものだ!・・・と反省しきり。早速A氏にお電話し、それで本当に良いのですか?と尋ねると、「心配しないでもサツマビーグルの映像をとるだけです」とのことで了承したようです。
 
続きはまだあり、放送前日に「久米さんも番組のトークに生出演してサツマビーグルと薩摩犬の関係を話してもらえませんか?との一方的な要望に、またもやエエエェェェ。。。吉本新喜劇ではないのですから・・・等々、冗談を交えながらディレクターの切なる願いとサツマビーグルの普及になればと承諾をしたようです。

いよいよ本番当日です。朝9時にディレクターから電話があり、話は当初3分位と言っていましたが1分位でお願いします・・・になり、またもやエエエェェェ。。。ホームページで紹介しているサツマビーグルと薩摩犬の関係の記事を読むだけでも15分は掛かるのに、どうしてサツマビーグル誕生100年の歴史を1分でしゃべるのだ!とごねるも、本番まで後1時間あまり・・・。ディレクターも番組の準備もあるだろうからしぶしぶ了解し、しゃべる内容を考える。まてよ!、また時間が無くなったので30秒でお願いします・・・なんて言われないか・・・等々を想定し、極々簡単に約20秒くらいで話し、更に詳しい話が聞きたければお話ししましょうか?・・・と言う作戦を考えて本番に臨んだようです。

いよいよ本番です!。その前にディレクターが電話の声が双方に綺麗に聞こえるかテストがありました。電話を掛けっぱなしですのでテレビスタジオのアナウンサーの声はよく聞こえます。先ずはアナウンサーがニュースや天気情報を流した後、いよいよトーク番組が始まりました。先ずオリンピック結果等をワイワイガヤガヤ話しているのが聞こえます・・・。この番組って何なの???と疑いながら聞いていました(笑)。
するとメインキャスターがNHKの大河の「西郷どん」に出てくる「薩摩犬」の『ツン』と言う犬知っている・・・と振ると、東京上野公園の銅像の犬でしょ!・・・等々話がはずみ、『薩摩犬はこんな犬』と私のホームページの写真を見せると・・・みんな「ほおう・・・」との声が聞こえます。そしてこの薩摩犬は絶滅しましたが・・・実は現在はこの様な形で生き残っていますと、サツマビーグルの写真を見せますと、それぞれ言いたい放題!。。。「全然違うやん・・・」等スタジオは騒然。。。

そこで、ご主人様の登場となります。
メインキャスターから、「それが嘘か本当かサツマビーグルの保存活動をしている四国徳島の久米さんに聞いて見ましょう!」・・・と言う事で、「久米さん・・・サツマビーグルについて教えて下さい・・・」と振ってこられ、いよいよご主人様の登場です。
作戦は、約20秒の極々簡単な説明で、時間があれば詳しく話すと言う作戦が見事にあたりました。なんと約20秒で話は終了。生番組は本当に何かとハプニングも多く、必ずスポンサーのCMは入れなければならないので、話は僅かでしたが良い勉強になりました。

そして、MCの後、いよいよ今度は、オーナー様A氏の番です。スタジオより中継車のアナウンサーに「〇〇さんよろしくお願いします」と言う話は聞こえますが、A氏とサツマビーグルの「カイ君」の映像がどの様になっているのか全く分かりません。想像するしかありません。
サツマビーグルは薩摩犬の血を継承しており、警戒心が強く、ましてやカメラや全く知らないアナウンサーが近づいてくると、撮影になるのか心配をして、あらかじめ早くA氏宅に行ってスタッフや撮影に慣れさせて下さいとディレクターにお願いしておいたのだが、その通りしてくれたのだろうか?等々、心配をしていました。

番組が終了し、ディレクターから電話があり、「この度はご無理な申し入れにも関わらずご協力を頂き有難うございました。久米さんのお話もA氏の中継もうまく行きました・・・」と言って頂き、ホットしました。
そして、当日は私が余りサツマビーグルについて話が出来なかったので、字幕スーパーで「サツマビーグルについて詳しいことが知りたい方は、ネットでサツマビーグルで検索して下さい」と流してくれたようです。

尚、放送翌日と翌々日には、ホームページへのアクセス数が通常の1日約1000件から倍の2000件に増えておりました。やはり人気番組なんだな!と思いつつ、西郷どんの薩摩犬の気質が継承されているサツマビーグルを更に詳しく見てみよう!と言う方が多くおられ、生番組と言う初めての体験でしたが、やはりTVの力と影響力には驚いております。
また、ホームページを見た方から、保存活動への労いメールや電話を頂き、出演して本当に良かったと思っております。また、子犬が欲しいと今日も朝から携帯電はフル回転・・・。あっという間に十数件の子犬予約の問い合わせを頂き、ホームページの「分譲犬の紹介」サイトに、急遽『本年度の子犬予約を終了しました』とのメッセージを掲示した次第です。

最後に、この度サツマビーグルに着目し、九州朝日放送の人気番組「アサデス」のディレクターK氏並びにスタッフの皆様には心よりお礼申し上げます。
 

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2018年2月17日 (土)

祝!ナイス号ノウサギ猟犬デビュー

こんにちは。。。四国徳島は、日中の気温も10℃となり良い天気です
先日の大雪による積雪もこの陽気で融けて、猟場に行く道路の雪も消えていると言うことです。しかし、また来週の早朝は氷点下近くになるようです。早く暖かくなってほしいです。

本日は、静岡県のオーナー様I氏の娘さんより、平成29年度のノウサギ猟は2月15日に終了したのですが、ナイス号が2月10日のノウサギ猟で単犬で初ゲット(捕獲)しましたと、メールが届きましたので紹介します。

ナイス号は、1月14日で1才の誕生日を迎えました。今猟期中に何とか単犬でノウサギをゲットすると言うことを目標に訓練に励まれた結果、見事に目標を達成され、その努力に敬意を表したいと思います。
ノウサギ猟犬は、シカやイノシシと違って、臭いが薄く起こしも追跡もとても難しいと思います。また、近年は、イノシシの増加と共にその生息数も全国的に激減し、益々訓練も難しくなっています。この様な状況下、本当にナイス号はよく頑張ったと思います。
※ ナイス号は、我家(四国プリンス犬舎)のリリー号と同胎犬。父はギン号、母はベル号(名犬リュウ号の直娘)。リリー号も猟欲発現が早く、10ヵ月余りでノウサギやタヌキを追っていましたが今はシカ猟犬として頑張っています。

ナイス号の引き取りの際には、遠く静岡県より車で、オーナー様を初め奥様や子供様のご家族全員で迎えに来られました。この時、我々先住犬はこの子犬(ナイス)はなんと素晴らしいご家族の下に行くのだろう!と羨ましく思ったことを思い出します。
その時の子犬がナイス号と命名され、ご家族に愛されすくすくと育ち、またオーナー様と大汗をかきながら辛抱強く訓練に励み、1才と言う若さでノウサギ猟犬として一人前になったことは、我々からも心から祝福したいと思います。

ナイス号には、今や全国的にも非常に珍しくなった純血サツマビーグルのノウサギ猟犬として頑張ってほしいと思っています。

以下に、子犬の時から1才と言う若さで見事にノウサギ猟犬として一人前になったナイス号の写真を紹介します。

写真① 生後60日頃のナイス号
とても耳の長い可愛い女の子でした。その時の写真を添付しておきますね・・・
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写真② 1才と言う若さで単犬にてノウザギを初ゲット
嬉しそうに、これは私が獲ったノウサギよ!・・・と、何とも嬉しそうに噛み噛みするナイス号。
背中の中央にある小さい黒い斑点がトレードマークです。
大きく立派になってオーナー様よりお礼の便りが届くことが、ご主人様や奥様にとってこの上ない喜びと申されています。
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2018年2月13日 (火)

低温時の愛犬管理

こんにちは。。。四国徳島は、連日4cm余りの積雪があり、今朝も氷点下で日中も2℃と気温も上がらず、雪が舞い寒いです
雪の日は、犬舎から出してもらい、排便の後に食事、その後は寒いのでまた犬舎に戻してもらっています。ご主人様の手厚い飼育管理でこの寒さも何とか乗り越えそうです。
元気なのは、子犬のドンちゃんだけで、雪が降りこむ運動場を独り占めで走り回っています。

先日、投稿したブログ「超低温時の対策と効用」では、多くの方々からメールや電話を頂きました。中には「低温ショック」で朝犬小屋に行くと出て来ないので中を覗くと愛犬が死んでいたと言う悲しい便りもありました。ご主人様は、丁寧に低温ショックに付いてご説明していました。一生懸命に猟犬を訓練し、やっとのことで完成犬となり、これからと言う時にオーナー様の管理ミスで愛犬を死なせてしまい非常に残念と思います。
毛布を沢山入れてあったのに?・・・とのことですが、毛布は毎日取り換えるか、天日干してしるかを聞くと、残念ですがしてなかったようです。大きい犬舎ならいらしらず、一般の犬小屋であれば雨や雪が降り込み、また低温度時は結露と言う現象で毛布が濡れ、それが冷やされ愛犬の体温を奪い低体温症となりショック死する場合も少なくありません。

低温時の愛犬管理で大切なのは、「脱水状態からの回避」です。ドックフードを主食としている場合、飲み水が凍って飲めない、又は冷たくて飲もうとしない等々で脱水状態になる危険性があります。この様な場合、愛犬は異常に痩せ、皮膚につやがなく、フケが沢山出る様になります。この様場合にエサを増量して体重を増やそうとすると、食べ過ぎとなり返って下痢を起こし、益々脱水状態を助長させることになります。この様な状態の愛犬を猟に使うと翌日死んでいた・・・と言うことになります。聞きますと、皆一様に前の日はエサも食べ元気だったのに?・・・と言うお決まりの返答がありますが、あまりにも猟に夢中に成り過ぎ愛犬の健康管理を怠った結果と言えます。オーナー様には自業自得と言えますが、愛犬にとっては何とも可哀そうでなりません。
※脱水状態か否かの簡単なチェック法・・・胴体(背骨)中央部から少し下がった所の皮膚を摘まんで引っ張って伸ばし静かに離す。皮膚がゆっくりと戻るような時は脱水状態と言えます。また戻りが非常に遅い場合はかなり重篤な脱水状態ですので、至急動物病院で点滴をする必要があります。放置しておきますと、死亡に繋がる危険性がありますので注意が必要です。

上記の対策として、
①エサはドックフードに同量の温水を入れて「お茶漬け状態」にし、朝夕2回に分けて与える。温水は約50℃で一回に500cc程与えます。容器等が冷えているので給餌する時には約30℃になると思います。もちろんドックフードも500gです。
②保温用の毛布は、少なくても3日に一回は天日干しをして乾燥させる。
③猟犬は病でもオーナーが山に行くときは尻尾を振って行こうとするものですが、愛犬の健康状態を気遣い、異常を感じるときは迷わず中止する。

猟は何時でも行けますが、死んだ愛犬は帰ってきません。猟犬が居ないハンターなんて赤子同然で幾ら立派な猟銃を担いで山入しても撃つ機会はゼロとなります。
猟犬は、狩猟犬であって、家庭の一員であるべきです。愛情をもって家族の一員として迎えてやれば、人等に危害を加える痛ましい事故もなくなります。愛犬が一生けん命に猟をすることは、自分のためではなく、ご主人様に喜んでもらう一途な思いからと言うことを肝に銘じて接することが第一義と言えます。

以上、ご主人様の我々に対する思いやり等を述べました。我々はご主人様の下、とても幸せに暮らしています。ご参考になれば幸甚です。

写真① 雪に覆われた犬舎と運動場
毎日、朝は氷点下で冷たく寒い日が続いています。昨日と今日は、4cm余りの積雪がありました。まるで四国徳島が東北になった様な天候が続いています。
寒い日の一番の楽しみは、朝夕の温かいお茶づけドックフードです。身体も温まり、脱水状態も改善され、我々は元気に暮らしています。山に行っても体力があり疲れることもありません。
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写真② 基礎訓練中のドンちゃん
最近は、山は積雪でいけません。そこで休耕田や水田を利用して、広い場所を走り回ったり、岸の上り下り等を行っています。現在、体重は11kgとなりました。
早く暖かくなって、ご主人様と山に行きたいです。
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2018年2月10日 (土)

箱罠が動く?

お早うございます。。。四国徳島は、昨日まで朝は連日氷点下でしたが、今朝は小雨模様で久しぶりに暖かいです

さて、今日は、一昨日ご主人様は当犬舎ナンバーワンの万能犬テツ号を連れて、残っている大シカを狙って山入した時に、なんとも滑稽な箱罠と大イノシシについて紹介します。
先日の雪で奥山は積雪と道路の凍結で入れないため、近場の南斜面の猟場を攻めることにしました。当日の猟場のシカは、殆ど狩りつくしていますが、100キロ級の大シカ(雄)が残っている場所です。このシカは、逃避能力に長けており、我々では太刀打ちがでません。そこでご主人様は躊躇なくテツ号を指名し、山入りしました。

午前8時に犬舎を出発し、約30分で目的の猟場に到着。テツ号を車から降ろし、GPSマーカーを首に装着し放犬。当時は氷点下3℃と冷たかったですが、風がなかったのでわりと寒くは感じなかったようです。この様に無風の時は、サツマビーグル特有の高鼻が使えないために、捜索範囲が広い犬でないと中々起こせません。その点、テツ号は高鼻、地鼻を巧みに使い分けができ、しかもバリバリと広範囲に狩り込むこともでき、約30分程捜索し臭いがなければ一旦ご主人様の元に戻ってきます。ご主人様曰く『この様な賢く使いやすく姿芸両全のサツマビーグルは今後も出来ないだろう!。系統繁殖の目標犬・・・』。
テツ号は、放犬した林道から下に向かって狩りこんでいく。しかし、今日は独特の前鳴きが全くない。大シカはどこにいるのか。GPS受信機を見ると500mほど離れ、向山の林道の方に狩り込んでいくようだ。ご主人様は、先日の大雪で寝屋を変えたのだろうか・・・等々を考えながら林道を登って行くと、なんと向山でテツ号が大きな声で鳴きだした。何時もは必ず前鳴きをして「獲物がいるよ!」とご主人様に教えるのだが、今日は違う。早速GPS受信機で確認する。正に林道で鳴いている。それも全く移動しない!。これは何かを留めている?。暫く様子を見るが一向に移動しない。これはおかしいぞ!。。。以前にも大きな半矢のイノシシが林道の溝に隠れ、大きな息遣いで今にも絶命しそうな場面をテツ号が見つけ大声で鳴き場所を知らせてくれたが・・・今日もそうなのか。向かいの林道までは車で10分余りでいけるので、急遽現場に急ぐことにしました。

現場に到着。林道から少し入った所に箱罠が仕掛けられており、80キロ余りはあると思われる雄のイノシシが箱罠に入っている。テツ号は、このイノシシにファイトしていたのである。このイノシシは凄く大きく元気で、自分の警戒範囲である約3m内に侵入すると、ものすごい剣幕で怒って突進してくる。「ド~ン」と大きな音を立てて檻にぶつかってくる。すざましい!この様な勢いでぶつかってこられては大ケガでは済まないだろう!なんて考えながら見ていると、なんとエサの糠が撒かれた場所から5m程も林道の方に移動してきている。ご主人様がそれに気が付きみていると、テツ号に威嚇し突進すると、なんと50cm余りも移動するではないか?。これはいかんと、ご主人様はテツ号を繋ぎ車に乗せ今日はここまでと帰宅したようです。

この猟場は、今まではくくり罠は有ったが、箱罠はなかった。しかも箱罠は新しく一般のものよりかなり大きい。誰が仕掛けたのか標識をみると町外のハンターらしいので、ご主人様は箱罠の所有者に連絡をしたようですが留守電で掛からなかったようです。その後12時過ぎに所有者からご主人様に電話が掛かってきたので、現場の状況と大きなイノシシが入っていることを説明。所有者の方は、罠の免許を昨年取得したらしく、地元出身の若い新米ハンターのようでした。今日は仕事で行けないので明日取りに行きますとの返事でした。
箱罠の設置場所が、小石がゴロゴロしている場所で、しかも留が全くされてないので「へたくそな仕掛けだなぁ」なんてご主人様は不思議がっておられたので、全てが納得。。。

以下に、ベテラン猟師と新米猟師が設置した箱罠にいて紹介します。尚、新米猟師の方は動画を撮影して来ましたのでご覧ください。


写真① ベテラン猟師の箱罠の仕掛け(設置)
●写真上側=設置場所が固い場合は、罠床にコンパネを敷いて、その上から土や落ち葉を敷いてカモフラージュさせている。
●写真下側=土の上に設置した一般的な仕掛け
※ 何れも箱罠にイノシシが入った場合を想定し移動しない策を講じている。
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動画① 新米罠猟師が仕掛けた箱罠
林道から少し入った使用されてない古い林道に設置しているが、接地面が固く、表面に握り拳大の小石がゴロゴロしている上に箱罠を設置している。即ち、イノシシが入って暴れた時に小石が「キャスター」の代わりとなり前後左右に移動してしまう。場合によっては、林道下に転落することも考えられる。
 
動画をみるポイント・・・テツ号がイノシシの警戒範囲内に入ると威嚇し物凄い勢いで檻にぶつかる際、約50cm前方に罠が移動して来るのをご覧ください。
 
※ 下の「動画を見る」をクリック(押す)しますとご覧いただけます。

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2018年2月 5日 (月)

超低温期の対策と効用

こんにちは。。。四国徳島は、今朝氷点下2℃となり、1月20日以降から最低気温は0度前後となっており、冷たく寒い日が続いております

ご主人様は、今日も雪が舞う中、マリー号をつれて近くの山に行っていました。一昨日も珍しく猟友2人が参加。アサ号を連れて9時にシカ猟に行き、昼までに3頭を捕獲しました。シカは全て参加者にプレゼントされました。アサ号の見事な起こしと追い鳴きに驚かれていたようです。徳島県の今猟期は、イノシシとシカは3月31日まで延長され、2月15日以降の鳥撃ちハンターの参加申し入れも多くなると思います。

さて今日は、低温期における愛犬の防寒対策と効用について、ご主人様が行っていることを紹介します。
●先ず、愛犬の防寒対策について・・・
氷点下近くの寒さになると、野外で飼育されている猟犬は、低温と冷たい風により、著しく体力を消耗します。猟に行くだけでも多くの体力を消耗する上に、更に低温及び寒風により著しくエネルギーを消費し、何も対策しないと背骨が浮き出るほどガリガリに痩せます。更に水は冷たいのであまり飲まなくなり、脱水状態となり血液循環が悪くなり、更なる急激な気温低下で体温が低下し虚血状態に陥り、低温ショックで愛犬が朝見ると死んでいる・・・と言うことにも成り兼ねません。
そこで、ご主人様は寒風対策として北西風をブロックするために、犬舎や運動場をペンキを塗るときなどに使用するビニール養生シートやブルーシートを張ってくれています。これにより日中寒風が吹いてもとても暖かくゆっくりと日光浴が出来ます。
また、冷たくて飲まない水による脱水状態を改善するために、ドックフードを朝夕の2回に分け(通常は朝1回)、ドックフードと同量の温水(50℃)を器に注ぎ、「お茶漬け」状態にして水分摂取をしています。尚、温水はドックフードと器に温度が奪われるために約30℃前後になり、食べ終わると体がポカポカとしてとても美味しく戴いております。容量は、ドックフード500ccに温水500ccです。
上記対策の他、高カロリーのドックフードを通常与えているドックフードと半々に混ぜて食べています。高カロリードックフードは絶対量を増やさないでカロリーアップをするためです。通常のドックフードの量を多くしますと、食べ過ぎで下痢をしたりして増量の意味がなさないので注意が必要です。
この3つの対策により、我々は当初かなり痩せていましたが、対策1ヵ月後で元の体重に戻り、犬舎見学にこられる方から我々が痩せていないに驚かれます。中には猟には連れて行っていないのですか・・・等と言われますので、毎日行っていますとご主人様がお答えすると、何故と聞かれますので上記の対策を説明しています。
簡単な対策ですので、少なくとも寒風対策と脱水対策は愛犬のためにも是非実施してあげてください。お金は少なくて済みます。
●次に、低温の効用について・・・
ご主人様は、シカを捕獲しても全てプレゼントして、何時も我々の口には入りませんでした。ところが、ある見学者から「もったいないので干し肉にしては?」とアドバイスを頂きました。通常、四国徳島は、冬でも温暖で以前から、捕獲した獣肉は冷凍するのが一般的でした。ところが今年は例年になく、正月明けから寒い日が続き、日中でも8℃を越えず、朝は氷点下近い気温が続いているので、正月明けに捕獲したシカのもも肉を薄くスライスし日陰で干し肉を作ってみました。その結果、腐ることもなく1ヵ月ほどでカチカチに干し上がりました。
山に行く犬は、朝干し肉がもらえますが、留守番組でもらえるのはドンちゃんだけです・・・トホホ!!!。。。一度出来上がりを試食させてもらいましたがとても美味しかったです。口元を何時までもナメナメしました・・・(笑)
アドバイスを頂いた方にお礼を言うと、更にお酒や塩等を入れ揉んで干し肉にし、食べる前に軽く炙っると、お酒のおつまみにも最高と教えて頂いたようです。しかし、これにはご主人様もあまり乗り気はないようです・・・(笑)。。。

以上、お役に立てれば幸甚です。。。
明日は、更に気温が下がり-3℃になり、山沿いでは30cmの積雪があるとの予報です。
全国でも凄い寒波が襲来しているようですので、くれぐれも事故がないように十分注意してほしいと思います。
 
写真① 寒風(北西風)対策用の養生シートを張った犬舎と運動場
対策は以前紹介したものです・・・効果は抜群でとても暖かいです。。。
写真左側=運動場(ビニールシート)。写真左側=犬舎(ブルーシート)
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写真② シカの干し肉作り
写真上側=シカ肉をスライスし金網に広げた様子。
写真下側=干し肉作り1ヵ月後の様子。
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写真③ シカの干し肉が大好物のドちゃん(牡5か月)
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