サツマビーグルの若犬訓練(1)
こんにちは。。。四国徳島は、暖かく良い天気です

ご主人様は、雨天や所用がない場合、6ヵ月になる牡犬のドンちゃんを連れて、山に行っています。今日も午前中行っていましたのでその様子を紹介します。
朝8時に犬舎を出発。訓練する山には約15分で到着。この山(場所)は、我々先住犬もみんなここで一人前の狩猟犬になりました。
この山は、ご主人様が若犬の訓練場所として約3年間をかけて、訓練をしながら藪払いを繰り返し、幅約90cmの山道を谷川を中心に、一周約2kmの山道を整備しました。
この山道には、山入する若犬の訓練場として必要な急な斜面、シダ場、岩場、雑木林、杉林、檜林、水が流れる谷、涸れた谷、放置された畑等々、色んなフィードが盛り込まれており、訓練には最高の場所と言えます。また、この山での狩猟は、猟期中も中止しており、ヤマドリ、タヌキ、ノウサギ、リス、シカ、イノシシの他、カモシカも時折見られます。鳥獣の宝庫とも言えます。ご主人様が我々の訓練の為に長年にかけて整備してくれました。
基礎訓練を終えた若犬は、筋力を強化しながら、獲物を見つけて追い鳴きが出来るまでこの山で訓練します。
約2kmの山道を2時間余りかけて、ゆっくりと訓練犬の自主性に任せて歩いて行きます。
ドンちゃんも今日は何時もの林道とは違う事を察知してか、終始尻尾を垂らして警戒をしながら、おっかなビックリの様子でした。これから毎日この山の学校(訓練場所)に通うことにより、自然と慣れてくると思います。そして、ご主人様と共に山入することが楽しくなっていくと思います。それは、山に行く前の犬舎内での態度で分かります。
若犬訓練は、ご主人様も山歩きで健康も維持でき、また訓練犬の成長過程も共有できる楽しみもあり一石二鳥と言えます。
以下、写真でその様子を紹介します。
写真①
山用の軽四バン4WDの後方が訓練の山(場所)です。
写真②
訓練場所に行く途中には集落があり、今日は梅が満開でした。
ウグイスも「ホーホケキョ」の鳴きの練習を始めていました。
写真③
いよいよ山入訓練開始です。ドンちゃんは、何時もの林道と異なり、辺りを見渡したり、臭いを嗅いだりして警戒しているようです。
度胸があり物怖じしないドンちゃんでしたが、流石にご主人様の位置を度々確認するなど、少しは大人になっているようです。ご主人様もこれには苦笑いです。
山の怖さを知ることも訓練です。この怖さを上手く利用し、主人との連携を学習し、人犬一体となった素晴らしい単独猟犬に育て上げて行きます。
写真④
山道の途中、少し開けた場所で何かの臭いを取り、鼻を「スゴスゴ」と鳴らして周囲を嗅いでいます。この仕草が出ると、大分山にも慣れて来たことが分かります。
写真⑤
山道から臭いを取りながら、急な斜面を降りて行きましたが、暫くして帰ってきました。
この山入訓練は、主人から約100m程離れて、自主的に獲物の臭いを求めて捜索することが最終目的となります。
訓練で大事なことは、訓練犬が今何をしようとしているのか、訓練犬の身になって考え行動することが大切です。けっして「イケイケ」等の声をかけて促してはなりません。また、訓練犬と目を合わさないで、知らぬ顔をしいると、自然と足を伸ばして捜索するようになります。10m前進すると約1分程知らぬ顔をして停止するを繰り返すことが大事です。若犬は自然と山の恐怖心も薄らぎ、筋力も付いてくると、このゆっくりとした主人が退屈になり、少しづつ足を伸ばして捜索するようになります。
若犬訓練の三原則『急がず、焦らず、騒がず』を念頭に、忍耐強く、時間があれば少しでも山に引くことです。山の学校に行かずして名犬は出来ません。
「コツコツが勝つコツ」。
追跡犬の訓練において、獲物を見つけて初めて追い鳴きした時の感動を『一声千両』と表現しますが、正に訓練犬を信じ共に大汗をかいた訓練者だけにしか分からない言葉です。
ドンちゃんの一声千両は、何時になるか分かりませんが、その日が来るまで忍耐強く訓練に励みます。今後も訓練の様子を適時紹介させて頂きますのでご期待下さい!。。。
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