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2018年5月23日 (水)

人・犬のマダニ感染症

こんにちは。。。四国徳島は、久しぶりの恵みの雨が降っています。。。
犬舎周辺も田植えが終わり、今日は雨で骨休みといったところです。カエルの鳴き声が一日中やかましいです・・・(笑)

さて、今日はマダニ感染症に付いて学習してみたいと思います。

実は、昨日、ドンちゃんを連れて山入訓練していた帰り、何時もの様にマダニがズボン等に付いていないかチェックしていると、なんと粉の様な小さなマダニが長靴上部から太腿辺りにびっしりと付着していました。マダニが孵化した直ぐの幼ダニの様です。大きさは1mm足らずで、よく見ないと見逃してしまう大きさでした。ご主人様もハンター歴45年のベテランですが、この様に一度に何百匹と言うダニが付着しているのは初めてのようでした。その時の写真は次の通りです。
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写真は、アップしているので付着数は実感してもらえませんが、気持ちが悪くなる多さで、今後山に入るのを躊躇させる多さでした。
写真の上部に黒く大きく写っているのが成ダニで大きさは約3mmです。その下に沢山黒く小さく写っているのが幼ダニで約1mmです。

今日は、このマダニの恐ろしい感染症について考えてみます。マダニ感染症は人ばかりではなく、イヌにも感染し、何れも死亡に至ることがあり、厳重に注意する必要があります。


●マダニの生態
マダニは卵から20~30日程度で孵化して体長1mm程度の幼ダニとなり、動物に寄生し始めます。そして、3~7日程度吸血を行ってからは地表に落ちて脱皮をします。幼ダニが脱皮を経て若ダニになるとまた3~7日程度吸血を行い、脱皮して成ダニに成長していきます。成ダニは体長が約3mm程度まで大きくなります!。更にに吸血後の飽血状態では1cm近くまで膨れ上がるので驚きですね・・・。
飽血状態のメスのマダニはその後2~3週間で2000~3000個の卵を産んで一生を終えます。
マダニは、地上の草の根元や岩陰などに待機して宿主の発した熱、CO2、振動などを感知すると草の上に這い上がり、通過時に寄生すると言われております。賢いですね!。


●人への感染
マダニに噛まれることで発症する「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」が良く知られています。感染は一般的に関西地方と言われていますが、2015年には北陸石川県でも60代の男性が死亡しており、全国的に安全地帯はないとして対策を講じた方が最良と考えます。
感染すると3~4日間の潜伏期間を経て、発熱、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、肉痛、意識障害、皮下出血といった症状が出て重症化し、死亡することもあります。
致死率は6~30%。治療は「熱を冷ます」「痛みを和らげる」といった対症療法しかなく、有効な抗ウイルス薬などはないようです。感染経路はウイルスを保有しているマダニを介したものが中心でしたが、血液などの患者体液との接触により、人から人への感染も報告されています。
SFTSは2011年に中国で見つかり、日本では2013年1月に初めて確認されました。国立感染症研究所によりますと、2015年8月26日時点では国内で151人が感染し、うち41人が死亡しています。また死亡者には20代の感染者もみられたようで、感染に年齢差はないようです。
予防対策としては、マダニがいる山や草むらに行かないことが一番です。しかし、ハンターとなればそうもいきません。現在は、マダニに効果があるスプレー式の予防剤を山に入る前にズボンや衣服等に噴霧することである程度は付着を防止することは出来ますが、確実なのは、山から帰り車に乗る前に物理的に除去することが最も効果的と考えます。

以下、ご主人様のマダニ対策並びに除去方法を紹介します。
マダニ対策として「虫よけスプレー」と「荷造り用紙テープ」を車に何時も乗せています。

① 山に入る前には、虫よけスプレーをズボンを中心に噴霧します。
※ 靴は、膝まであるスパイク長靴を履いています。
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② 山から下りて車に乗る前にズボン等にマダニが付着していないか、丹念にチェックします。
※ このとき、行き成り埃を払うようにズボンを叩く人がいますが、マダニを拡散させ、他の衣服に付着しますので絶対にしてはなりません。
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③ 紙テープを写真の様に巻き、ダニを取ります。
※ 紙テープのノリ面を上にしてダニをペタペタと引っ付けて取ります。
※ ダニを一応取り終えたら、ダニがチェックできなかった場所もペタペタと引っ付けます。
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④ ダニが付着している紙テープを2つに折って、両面をしっかりと引っ付けます。
※ ダニは、紙テープの粘着で逃げることは出来ません。
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<特記>
今回、ダニが沢山付着していたので、もしかしたら???・・・と思い、履いていた長靴も紙テープでペタペタとやりますと、何と・・・・・・・ズボンの何倍ものマダニが取れました。
今まで、長靴はしていなかったので、付着したマダニは???。。。どこに行ったのだろう!!!。。。もしかして靴を保管している納屋や山用の車中はダニだらけになっているのか?・・・。。。
明日は早速、殺虫剤を散布(車内はバルサン燻蒸)してマダニを一掃します・・・


イヌへの感染
バベシア病と言う名は聞いたことがあると思います。マダニの吸血によって感染します。 
バベシア症は西日本を中心とした疾患と言われていましたが、イヌの移動が頻繁になった今日、全国各地で発生しているようです。感染は、バベシア原虫を保有するマダニに噛みつかれることにより発症します。バベシア症のおもな主徴として発熱、貧血、脾腫、黄疸(尿色の変化)が特徴です。
ご主人様も過去に4頭のアメリカンビーグルをバベシア病で亡くしています。まず、症状として、発熱により元気が無くなります。そして翌日ごろには、鮮やかな赤い尿をするようになります。これはこの病気を判断する症状で、バベシア原虫が赤血球を破壊することが原因で、極度な貧血状態となり、唇や歯茎は真っ白となります。更に進行すると黄疸となり死亡します。
予防対策は、マダニがいる山や草むらに行かないことが一番ですが、猟犬となればそうもいきません。 
現在は、1ヵ月に一回飲ませると、たとえマダニが付着しても約1か月間は死滅させる効果がある良い薬がありますので安心です。

ご参考までに、当犬舎で使用していますマダニ予防薬を紹介しておきます。
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如何でしたか???。。。
マダニ対策は、ハンター並びに猟犬には避けて通れない事項です。。。
万一、マダニ感染を発症しますと、人もイヌも最悪の場合は死亡に至る恐ろしい病気です。
何時までも愛犬と楽しい狩猟をするために、今からでも対策にとりくみましようね・・・。
尚、更に詳しい内容が知りたい方は、ネットで『マダニ感染症』、『バベシア病』で検索しご覧ください。

写真は、左側が成ダニです。右側は、吸血したダニで1cm程に大きく膨れ上がり、2000個余りの卵を産んで一生を終わります。
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