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2018年7月12日 (木)

カラス博士

こんにちは。。。四国徳島は、気温32℃、湿度80%と言う曇り空で、蒸し暑い天気となっています


さて、今日は「カラス博士」として、大変貢献されてきました宇都宮大農学部の杉田昭栄(すぎたしょうえい)教授が定年退職を迎えられたと地元新聞に掲載されていましたので紹介します。


記事全文
「カラス博士」として知られる宇都宮大農学部の杉田昭栄(すぎたしょうえい)教授(65)は3日、同大峰キャンパスで定年を前にした最終講義に臨んだ。「ただいまカラスの勉強中~カラス学の勧め」と題した講義には、一般やかつての教え子など約280人が詰め掛けた。
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カラスの知能の高さや人との共生の在り方などを探ってきた杉田教授。解剖学や行動学といった専門の自然科学だけでなく、社会問題や民俗学などの社会科学を含めた幅広い角度でカラスと向き合ってきた。

人が認識できない紫外線をカラスが認識することを突き止めた過程や、カラスが道具を使う論理的な能力を持つことなどを紹介。カラスの鳥害に悩む自治体や企業から多くの相談を受けるようになったことについて「農学は生活の科学。生活にどう結び付くかをどこか意識しながらやってきた」と振り返った。



後記

カラスは、都市のゴミを散らかし、一時大きな社会問題に発展しました。現在は、適切な対応によりその被害も減少しているようです。先生は、カラスの生態を研究する傍ら、これらの対策にも研究を重ね、大きな功績を残されました。

しかし、都会での対策の一方で、地方におけるカラスの被害対策は進んでいないように思います。奥様が大切に育てている収穫まじかのトマトやスイカ等は、カラスが熟すのを待って、食べごろになると一足先に盗み食いをしています。カラスは頭が良く、脅しや網等を取り付けても、いとも簡単にクリアーします。手の施しようがないと言うのが現実です。

ご主人様も何とかしたいと、数年前から先生の研究成果を熟読し、あれこれと実施してみますが、カラスは一辺倒ではなく、地域によってその学習能力に違いがあり、なかなか上手く行っていません。

また、有害鳥獣駆除も報奨金がイノシシ、シカ、サルに比べると、カラスは格段に少なく、ハンターも余り積極的ではない様です。しかも、猟銃でカラスの駆除をすると、農業従事者以外の散歩中等の一般人から「大きな銃声がしました・・・」等々の110番通報をしられ、お巡りさんも駆除活動は承知しても通報があれば現場に急行しざるを得ません。警察官から事情を聴き通報者も納得しますが、イタチ返しで猟銃(散弾銃)を使用しての駆除には限界を感じているハンターも少なくないと思います。
残された手段としては、現時点では空気銃による捕獲が最も有効と考えます。しかし、威力がある最新式のプリチャージ式空気銃は、非常に高価であり、高齢化が進んでいるハンターが購入するにはハードルが高く、何らかの補助金を出すか、あるいは報奨金を1羽3000円くらいまで上げれば、銃を購入する者も出てくるかもしれません。


以下、カラスによる農作物の被害写真を添付して終わります。

写真① トマトの被害
熟したのを待って食害する・・・美食カラスは頭も良い。。。Yjimagefos8p8b0

写真② カラスによるスイカ被害
穴を開けて熟していることを確認する念の入れよう!。美味しく頂くには手間暇を押しません・・・。一旦目を付けられると、ほぼ全滅となります。Yjimagemwgfqbm5

写真③ カラスによるトウモロコシの被害
最初、先発隊が大きくなった実の皮を少し破り中身を確認します。そして、熟したころを見払い、今度は集団でやってきますので、あっという間に絶滅になります。
カラスが集団で盗み食いをするときは、ちゃんと見張番が付いています。捕獲する場合は、その警戒範囲から離れても撃てる威力(有効射程距離が50m以上)のある空気銃しか難しいと思います。
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