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2018年7月25日 (水)

西日本でマダニ感染者急増

こんにちは。。。四国徳島は、今日も気温37℃の予報です

我々も35℃の猛暑に大分順応したようです。みんな扇風機の風にあたり、運動場のコンクリート床にべったりと横になって過ごしています。コンクリート床は、30℃前後で慣れれば涼しく感じます。ご主人様は非接触温度計で運動場の床温度を再々測ってくれ、30℃を超えますとコンクリート床に散水し温度を下げてくれます。毎日暑いですがご主人様の努力(大汗)に大変感謝しています。


さて、今日は徳島県に今年初めてのマダニ感染者がついに出たと言うニュースと近々の西日本の発生状況等について、ご主人様が調査しましたので紹介します。

徳島県 】
7月中旬。県内に住む80代の男性が発熱や食欲の不振などを訴え、医療機関の依頼を受けて県の検査機関が調べたところ、マダニが媒介するウイルスによる感染症、SFTS=「重症熱性血小板減少症候群」に罹っていることが確認されました。男性は現在、県内の医療機関で入院して治療を受けていて、今のところ命に別状はないということです。
県内では去年1年間で4人の感染が確認され、このうち1人が死亡しております。


【 西日本 】
●宮崎県・・・今年になって死者4人
7月中旬。マダニが媒介する感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」による県内の今年の死亡者数は7月20日現在4人で、国への報告が義務づけられた2013年以降、最多だった14年に並んでいます。
大分県
7月23日。大分市内の70代の男性がマダニが媒介するウイルスに感染して重症性血小板減少症候群を発症(SFTS)し意識不明の重症となっていることが分かりました。男性は今月14日に発熱や嘔吐などの症状を訴え、現在は由布市内の病院に入院しています。県内での発生は今年初めてです。
岡山県
7月24日。30代女性が、マダニが媒介する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に感染したと発表しました。県内での感染確認は今年初めてで、2016年5月以来6人目となります。


【 日本国内 】

マダニ感染症は、平成25年3月度から感染者が確認されると国への報告が義務付けられています。
立感染症研究所によると、平成30年5月30日現在で、全国で343件の報告がされており、内65名の方が死亡されています。
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マダニに刺されてしまったら!・・・・・・

「マダニに血を吸われるだなんて、想像しただけで身震いがする!」という方はたくさんおられると思います。でも、もし運悪くマダニに食いつかれてしまったら(写真)どう対処したら良いのでしょうか?
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マダニ除去については、ウエブ上にも多くの情報が載っていますが、中には不正確なものも散見されます。そこで、ネットで推奨されていますマダニに食いつかれてしまった後の処置について紹介しておきます。

1)できるだけ早く除去する
食いつかれて時間が経つと、マダニの唾液腺から分泌されるセメント様物質により、マダニ口器が皮膚へ強固に固着します。こうなってしまうと、除去はいっそう困難になります
(1~2日以内の除去がベスト)。

2)自分で取り除いても良い
多くのマスコミや自治体は、もしマダニに食いつかれたら、自分で取り除くのではなく、医療機関で除去してもらうよう推奨しています。こうした推奨は、除去に失敗して、マダニのちぎれた口器が皮膚の中に残ることを危惧しているものと思われます。

自分でできるワセリン法
マダニ類に食いつかれてから概ね1~2日以内であれば、ワセリン法が有効です。これは、兵庫医科大学の夏秋優さんによって広められた方法で、皮膚に食いついたマダニ個体の上にワセリンなどを厚く塗ることによって、30分程度でマダニ個体が外れやすくなることを利用した除去法です。ちなみに、ワセリンに限らず軟膏(オロナイン軟膏等)やバターなど油脂性成分の物なら同様の効果が得られるそうです。
ワセリン法は、誰でも容易にできるので、一般の方にもお勧めできます。但し、食いつかれて時間が経つと、マダニ口器が皮膚へ強固に固着してしまいますので、ワセリン法を用いても除去は困難です。繰り返しになりますが、皮膚に食いついたマダニ個体を早期に発見して処置することが重要なのです。

3)自分で除去できないなら病院へ

食いつかれて24時間以内なら、まだ自力で除去できる可能性もあるのですが、それ以降は引っ張ってもビクともしなくなります。こうなってしまうと外科的に除去するしかないので、医療機関を受診する必要があります。

4)発熱などがあったら病院へ
マダニに食いつかれて2週間以内に発熱、頭痛、発疹等の症状が現れた場合には、マダニ媒介感染症の可能性が考えられますので、できるだけ早く医療機関を受診してください。その際、除去したマダニ個体があれば持参することが重要です。マダニ媒介感染症には診断の難しいものが多いのですが、除去したマダニ個体の種名がわかれば診断のヒントになります。ですから、除去したマダニ個体は捨てずに適当な容器に保管しておきます。


豪雨によるマダニの生息域拡大が懸念されます・・・


西日本では、豪雨水害前からマダニの感染被害が多く報告されています。マダニは普段は野山に多く生息しますが、水害が運んだ土砂等に紛れ込み、市街地まで生息域が拡大している恐れもあり注意が必要です。「私は野山に行かないので大丈夫!」・・・はもう通用しない状況です。
マダニ感染症になりますと、発熱、頭痛、腹痛、下痢などの不調が感じられます。この様な場合は速やかに医療機関を受診することが肝要です。


後記

上記しましたマダニ感染症は、野山に行く機会が多いハンターや猟犬にとって避けては通れない事象です。本日はマダニに直接噛まれ発症したケースを紹介しました。
しかし、本症に感染している家庭犬に触れたことや猫に噛まれてマダニ感染症を発症し、死亡したケースも過去に報告されています。
ハンターは、自身や猟犬のマダニ対策はご家族等をマダニ感染症から守る重い責任があることを肝に命じて考動することが求められています。

写真は、ご主人様が若犬の基礎訓練に行った帰りのチェックで、沢山のマダニがズボンに付着している様子です。

気を付けてチェックしないと小さいマダニは見逃しやすいので注意が必要です。
これを気づかずに車に乗ると車内でのダニ増殖は避けられず、またズボンから家庭内にマダニが入り込むことになります。山から帰り、車に乗る前はマダニの付着確認をすることを常習化し、付着していてもしてなくても、草木に触れた長靴、ズボン、衣服等をガムテープでペタペタと取り除く他、猟犬は毎月1回ダニ予防薬を投与することをお勧めします。
ご主人様のマダニ対策は、過去に当ブログ(バックナンバー:2018年5月)で紹介しましたのでご参考にして頂ければ幸甚です。
※ 今夏は、猛暑でマダニは異常に多い気がします。こんな年は初めてです!。
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