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2018年8月 7日 (火)

猛暑中の妊娠犬管理

こんにちは。。。四国徳島は、朝からカンカン照りの快晴です
今日も気温35℃の猛暑日の予報です。暑いですが頑張りましょうね

今日は、後2週間ほどで出産を迎えるリリー号とマレ号の猛暑中における飼育管理について紹介します。

猛暑日ですので、妊娠犬の日中の管理がうまく行かないと、食欲が減退します。つまり飼育環境に特段の配慮が必要です。
よく妊娠犬が餌を食べなくなった・・・等々の問い合わせメールや電話を頂きますが、多くは妊娠犬の飼育環境が悪いことが主因です。餌を食べないと、ついついドックフード以外の物を与えがちです。その場は良いのですが、むしろ出産して哺育する段階で餌を食べないと授乳が出来なくなり、仔犬は暑さも手伝って日々衰弱し、死亡することも少なくありません。
この問題で苦慮している方は、妊娠犬の飼育環境が適切か否かを先ずチェックしてください。朝昼夜を通じ、少なくても32℃以上にはならないか?。なるのであれば小屋(ケージ)の移動が必要です。設置場所は、日中の太陽を避ける影になる所を選び、出来れば扇風機を運転し、風通しを良くしてください。

そして場所移動が終われば、次に食事となります。
妊娠40目以降は胎児も大きくなり、一度に多くのドックフードは物理的に食べれないのが普通です。それを餌の食いが悪いと言って、食べる物を混ぜたりして与えると、我々(犬)は賢いですから、次々と美味しい物をねだり食べなくなります。まず暑い時は、ドックフードに冷やした水を掛けると、冷感から食欲が出てきます。これも少し飽きてきたら、冷やした肉の缶詰(ホームセンターの100円程度で売っているもので良い)を水で溶いて、ドックフードに混ぜて与えるとよく食べます。与えるコツは、肉の缶詰を最初は極少量を水に溶かすことから始め、食べなくなると少しづつ量を増やし濃くして行けば、ドックフードと缶詰だけで、猛暑を乗り切ることが出来ます。リリー号やマレ号も同じ方法で行っています。

以上は、ご主人様の長年の経験による妊娠犬の猛暑時における飼育管理のノウハウです。情報公開は、近年猟犬を使って狩りをするハンターが著しく減少していることを第一義に、犬猟を希望する若いハンターの一助になれば!との強い思いからであります。

今後共、猟犬の飼育管理、訓練並びに狩猟等について、今日までに経験し成果を上げている技術情報をタイムリーな形で紹介していきたいと考えています。ご期待下さい!。


当犬舎は、多頭飼育をしている関係上、少数飼育の様に暑いからと言って小屋(ケージ)を移動することは物理的に出来ません。
そこで、犬舎もかなり大きな施設となっています。施設は、建設前の設計段階で、暑さ寒さへの対策をしっかりと組みした仕様となっています。
Img_20180807_084803

しかし、近年の猛暑には施設そのものの対策にゆだねることは皆無になっています。
そこで運動場に寒冷紗を張ったり、犬舎周辺の芝生やコンクリート面に打ち水をする補助対策も並行し、何とか維持しております。
勿論、自然の風頼みは出来ませんので、大型業務用扇風機で強制的に送風しています。
また、犬舎内の産室は、日中は扇風機を運転していますが、室温が32℃を超えるとスポットクーラーを運転し、涼しい風を送るようにしています。
※ 写真手前の白く写っているのがスポットクーラーです。
Img_20180807_084525

犬舎内の産室は、大型ケージ(800×1200×900mm)を2個合わせ作っています(下記写真を参照)。両ケージ間は専用の扉が設置されており、必要に応じて開閉しています。
向かって右側のケージが出産・育児、手前左のケージが大きくなった仔犬が排便をしたり遊び場として使っています。離乳食もここで与えています。糞尿はケージ下段の専用トレイで受け、朝夕2回、水洗しています。
我々サツマビーグルの仔犬は身体が少し大きいですが、8頭以内なら十分のスペースです。
Img_20180807_084639

生後50日が来ますと、日中は我々が居る運動場で思い思いに遊び、夜になると産室に戻しています。子犬は、母親以外の他犬と触れ合うことにより、犬社会の秩序を少しづつ学んでいきます。子犬は、この過程を経て新しいオーナー様に引き取られて行きます。
ご主人様は、上記行為は10日余りの僅かな時間ですが、仔犬の将来に大きく影響を及ぼすと確信し行っています。即ち、この行為実行はブリーダーの責務と申しております。、
以上、良くご質問を頂きます妊娠犬の夏場(猛暑日等)の飼育管理について、当犬舎の実施要領(ノウハウ)を紹介させて頂きました。少しでもお役に立てれば幸甚です



【 後記 】
ご主人様は、愛車ハーレーを所有しています。しかし、この猛暑で我々の飼育管理に追われ、可愛そうにハーレー君は車庫で汗だくになっています
また、8月にはリリー号とマレ号が出産しますので、その後は仔犬の世話に追われ、涼しくなる10月頃まではツーリングもお休みになるみたいです。
ご主人様は、このハーレーにも、何故か扇風機を回しています?・・・
Img_20180807_084402



絶滅寸前の日本固有の獣猟犬『純血サツマビーグル』の保存普及活動に取り組んでいます。 
※ 活動の詳細は、『 日本狩猟犬サツマビーグルの郷  』を参照下さい。

退出の際には、
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