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2018年11月

2018年11月30日 (金)

今猟期は不猟?

お早うございます。。。四国徳島は、今朝の気温は7℃、朝日がとても心地よく、今日は雲一つない晴天の秋晴れになっています

ご主人様は、今日と明日は山行の軽四駆バンが車検で、山行(狩猟)はお休みです。
また、夜は久しぶりに元部下と食事会です。

最近、全国のサツマビーグル保存会員様から猟果のニュース(吉報)が余りないので、ご主人様が聞きますと、多くのハンターが「今年は獲物が少ない・・・一年中駆除をやっているので少なくなったのでは?」又は「獲物が住処を変えてしまったのか?」「犬が悪いのか?(笑)」等々の回答があった様です。

しかし、ご主人様も同様の意見を持っている一方、今年全国で大雨や台風等による災害で、野生動物の住む環境が大きく破壊され、止むを得ず住処を移動しているのではないかとも考えております。

その証拠に、山奥に住んでいる「カモシカ」が低山の至る所で確認されます。
シカが山奥にも住処を変えた為、止むを得ずカモシカが追い出されたのでは?・・・。
一方、イノシシも山の崩壊等で餌場も無くなり、餌が豊富で駆除対象地に出来ない山裾の住宅地周辺に住処を移しているようです。これではハンターは手も足も出せません。


最近、犬舎前の家庭菜園もイノシシに荒らされ、ご主人様が「まさか?・・・」と、家庭菜園を見に行くと、大きな爪痕が確認されました。犬舎周辺の農家は、イノシシ防御柵を架設していますが、奥様の家庭菜園は犬舎の前なので、流石のイノシシも荒らしには来ませんでした。しかし、餌に困ったイノシシが山から下りて来て悪さをしているようです。ご主人様も「これだけ沢山の犬が居るのによく荒らしたものだ!・・・」と、悪さをしているイノシシも餌に困っているのだろう・・・と同情しています。
一方「犬舎前の家庭菜園が荒らされるなんて、我々もなめられたものだ!」と苦笑いしています。
話を戻しますが、全国的な大災害で野生動物の住む環境は大きく影響を受けていることは間違いないと思います。
また、不猟?の原因に、災害による山腹の崩壊等による林道への被害も大きく、至る所で林道が崩れ通行不能になっていることも多く、ハンターも高齢化しており車が入れない処では猟をしないことも一因と考えられます。


市町村も毎年の様に起こる災害の復旧工事や防災工事等により、財政が圧迫されており、人が余り通らない林道の復旧まで手が回らないと考えます。当然と言えはその通りですが、車が通れないと人の出入りも激減し、益々山間部は荒れ放題となり、野生動物の住処となり、何年かすると餌が不足し追い出された野生動物が、住宅地の多い里山に降りて来て悪さ(食害)をする・・・と言う悪循環が起こる要因にもなります。


野生動物が何故山から下りてくるのか?・・・と言う原因を調査研究しする必要が急務と考えます。
現在の様に、ハンターに「捕獲報奨金」を出して駆除をすると言う安易な政策を続けるのは如何なものか?と考えます。
仮に報奨金が無くなったら、有害鳥獣駆除に参加するハンターは居るだろうか?とも考えます。今のハンターは報奨金と言う美味しい餌になれており、餌なしで働くとは到底考えられません・・・。


最近、報奨金目当てに狩猟免許(ワナ)を取得している「賞金稼ぎハンター」も多いと聞きます。これを国や市町村の関係当局は、高齢化するハンターに変わる後継者として単純に評価しているよですが、免許取得の「切っ掛け」を知らない当局が、財政がひっ迫した・・・等々の理由で報奨金の減額や撤廃をした時、本当に今の様に狩猟免許取得者が増加していくのか疑問に思います。


先日、北海道のある市町村で、ヒグマの目撃に対してハンターに駆除要請を行い、年間で約1000万円超の報奨金(日当1~2万円)をハンターに支払う為、議会に特別予算を提案しましたが議会が金額が多すぎると否決されました。しかし、首長は危険な現場に出動してもらったハンターに今後もお願いするしか方法がない・・・と、特権で支払い議会ともめているようです。
多くの市民は首長を支持しているようですが・・・。
「この反対した議員こそ狩猟免許を取得してもらい、是非市民の為に命を懸けてヒグマの駆除に当たって欲しいと思います・・・」と言うニュースの書き込み意見には大賛成です。


話は、変な方向に反れましたが、獲ることよりも安全第一の楽しい狩猟に努めたいと思います。

写真は、今猟期も元気に活躍しているテツ号のシカ猟の様子です。
テツ号も5才となりました。当日はサツマビーグルの猟芸見学者の前で円熟した素晴らし猟芸を見せてくれました
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2018年11月24日 (土)

増える初心者ハンターと事故!

こんにちは。。。四国徳島は、今朝は気温3℃で初霜がおりていましたが、午後は良い天気になっています
ご主人様は、午前中所用があり、今日の出猟はお休みです。


平成30年度の狩猟も解禁されました!。
近年は、ハンターの高齢化が全国的に加速していることから、関係当局の若手ハンターの育成努力(講習会等の開催)により、今はちょっとした狩猟ブームになっているようです。
しかし、そこには大きな落とし穴が潜んでいるようです・・・。今日は、この問題に対するご主人様の体験談と考えを述べてみたいと思います。

現在のハンター育成は、残念ながら狩猟免許の取得に力点を置いた講習会の内容となっており、兎に角試験に合格するための講義となっている様です。いわゆる実践を知らない「ペーパーハンター」を育成していると言う意見(ニュース)も良く耳にします。

ご主人様の若い時代(50年前)は、親兄弟や近所にハンターが居て、小さい時からそれを見て育ち、興味があるものが狩猟クループ隊員に入れてもらい、ルール(仕来たりや所作等)、猟犬の飼育や訓練、狩猟技術、解体、猟師料理等々を見よう見まねで学習し、一人前のハンターに成長したと聞いております。

昨今は、国や市町村が猟友会等に講習会を委託し、ハンターに関する知識や経験が全くない一般人(素人)が講習会に応募し、狩猟免許を取得するケースが多くを占めています。狩猟免許を受ける理由は、ジビエ料理に興味がありシカやイノシシを獲ってみたい等と、軽い気持ちで取得する者も少なくなく、狩猟免許の9割は「ワナ免許」でらしいです。

しかし、狩猟免許を取得し、地元猟友会に入会しても知る人も無く、また先輩猟友会員にも新米ハンターは誰も相手にしてもらえず、困惑する若いハンターも多いと聞きます。
仮に、先輩にハンター修行を志願し猟隊に入れてもらっても、今までチワワやダックスフント等の愛玩犬しか飼ったことがないが新米ハンターが、行き成り狩猟犬の世話を任されてもどうしてよいか戸惑うのは目に見えています。

また、グループ猟隊の上下関係とか仕来たり等々が今の若いハンターには窮屈で我慢が出来ないことも少なくないと思います。
しかたなく、経験や知識もない新米ハンターが独り歩き(単独猟)することになります。
即ち、狩猟が解禁されると自己流のハンティングを行う事となり、当然安全には注視していても、いざ獲物を発見すると矢先の確認もせず「獲りたい一心」で発砲し事故に繋がるケースも増えると思います。

例えば、罠猟でも、試験に合格するための知識しか持っていないため、くくり罠の設置は出来ても、罠に掛かり暴れているイノシシ等の止め差し(命を奪う)はベテラン猟師でも一番危険な作業です。にも拘わらず、経験のない新米ハンターが止め差しを行うことは大ケガのもとに成り兼ねません。また、自ら描いていた狩猟環と真逆の現実に直視し、その恐怖心からハンターを止めるものも少なくないと聞きます。

やはり地元の猟友会の諸先輩にハンター修行を志願し、一通りの狩猟技術等を学習することが今後の課題と考えます。
また、ベテランハンターも自らの新米ハンター時代にお世話になったことを教訓に、若いハンターを温かく迎い入れる広い心を持って対応してもらいたいと切望します。
しかし、一昔前と違い、若いハンターは叱られることに慣れていないせいか、落ち込みむ者も少なくなく、ベテランハンターも面倒を見るのを嫌がっているのも事実であります。

関係当局は、ハンターの育成(増員)も良いのですが、狩猟免許取得(合格)に力点を置いた今のやり方を見直し、狩猟に興味がある若いハンター志望者に、地元猟友会員が行う狩猟や有害駆除にある期間参加してもらい、納得の上で自主的に狩猟免許を取得してもう・・・と言う手順を踏まないと、折角狩猟免許を取得しても後が続かないことに成り兼ねません。

今後の狩猟文化を継承するのも若いハンターです。狩猟免許取得後のことも十分に考慮してあげる必要があります。
安易なハンターへの勧誘や育成は、万一事故を起こしたら若いハンターの一生涯を台無しにすることも十分に考慮に入れて行わなければなりません。


以下に紹介します猟銃の「誤射事故」は、正に上記しました経験の少ない若いハンターが山中で仕事をしていた森林官をシカと誤認して発砲し、死亡させた…言う痛ましい事故であります。
この若いハンターは、狩猟免許を取得したことへの後悔と被害者への償い等を考える時、本当に気の毒でかける言葉も浮かんできません。本当に可愛そうです・・・。


今猟期も始まったばかりです。獲ることよりも安全第一でやりたいものです。
もう一度「矢先の確認」「獲物の確認」「脱包の励行」「猟服に注意」の4原則を再認識し、安全狩猟に努めたいと思います。



誤射死亡事故のネット記事は、以下の通りです(原文記載)。

 恵庭市の国有林で20日、北海道森林管理局の森林官菅田(すがた)健太郎さん(38)がシカ猟の猟銃の誤射で死亡した事故は、ハンターによる安全確保の重要性を改めて浮き彫りにした。エゾシカの増加を受けて道はハンター育成に力を入れ、新たに狩猟免許を取る人は増えているが、安全への意識や技術も同時に強く求められている。

 「130メートルの距離なら肉眼で人かシカか確認できないはずがない」。北海道猟友会札幌支部副支部長で、同支部恵庭部会長を務める岩崎清行さん(72)=恵庭市=は、なぜ誤って撃ったのか―と、いぶかしむ。

 誤射をしたとして業務上過失致死容疑で逮捕された札幌市の自営業佐孝(さこう)英司容疑者(49)の狩猟歴は4年で、「まだ初心者の部類」(地元ハンター)。恵庭部会では初心者にベテランを含め複数で動くよう指導しているが、佐孝容疑者は1人で入林した。「シカが増え、1人で捕れる確率が上がったからでは」と岩崎さんはみる。

 恵庭部会では誤射防止へ、スコープではなく肉眼で確認できなければ撃たないよう会員に指導しており、狩猟歴40年の岩崎さんは「(自分なら)300メートルの距離でも肉眼でシカか人かは分かる」。地元ハンターの1人は「普通は標的を間違わないためヤブから出るのを待つ。今回は、なかなか捕れず焦っていたのでは」と推測する。

死亡した菅田さんがドクターヘリに乗せられた現場付近。パトカーの前にあるのが佐孝容疑者の車=20日午後4時25分ごろ、恵庭市盤尻

増える初心者ハンター、安全意識浸透は急務 誤射事故「肉眼で確認できたはず」



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2018年11月21日 (水)

大猪を獲り逃がす「残念!」

こんにちは。。。四国徳島は、気温14℃で曇り空です

ご主人様は今日、先日見回りの際に「お化け猪が居る!」との情報を得ていたので、今猟期初めてとなる朝からテツ号を引き連れて出猟しました。

絶対に獲る!!!・・・と、意気揚々として自宅を出発。

約30分で猟場に到着。
以前この猟場ではテツ号で何頭か大きなイノシシを捕獲している場所であり、地形は熟知しています。
テツ号を車から降ろし、GPSマーカーを装着し放犬。
テツ号はトイレを済ましていないのに早くもウォ~~ンと長く引っ張る前鳴きをする。この鳴き声は完全にテツ号のイノシシの鳴きです。


写真は、テツ号独特の高鼻で獣臭をチェックしている時の様子
テツ号は、イノシシ、シカ、ヤマドリと獲物によって鳴きを変えるので弾の選定はスムーズにできます。弾帯には常時「クラッグ」「6粒」「5号」と3種類を入れています。
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テツ号は、臭いの方向を確認すると地鼻と高鼻を上手く使い分け、前鳴きをしながら尾根を越えて行きました。ご主人様は、GPS受信機を見ながら以前にイノシシを獲った待ち場に移動することにしました。


途中、昨夜か今早朝に泥浴びをしたヌタ場を見つけました。
この写真がそのヌタ場です・・・新しい!・・・居るぞ!・・・
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お化け猪か否か・・・足跡を探す。
有った!!!!!!!・・・大きい。


この写真がその足跡です・・・
牛の爪の様な大きさです!
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暫く歩いていると体に付いた泥をこすり落とす立木を見つけました。
これがその写真です!

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以上、お化け猪が昨夜出ている証拠は揃いました!。
後は、テツ号の頑張りだけです。。。


そのテツ号はと言うと、尾根を越えてから東の谷に向かっています・・・。
テツ号のイノシシ狩りは、シカの様に高速追跡はせずに、大きく長く引く追い鳴きでイノシシが止まらない程度にゆっくりと追跡をします。本当に賢い狩りをします・・・
何故イノシシを止めないのか?・・・それはご主人様の足に問題があるからです。賢いテツ号はご主人様との狩猟経験から、危険を冒してイノシシを止めてもご主人様は来てくれないことを知っているのです・・・(笑)。
テツ号も若い頃は、イノシシを止めては大ケガをしていました。その経験が今の様な狩り口に変わって行ったのです。
兎に角、大声でゆっくりと追い鳴きするため、イノシシもその声を聞きながら安心して逃げている様です。
そして、声を確認する時は立ち止まって聞いているようてす・・・
タイミングよくこの状態で目撃すると、ご主人様のような射撃の腕前(?)でも十分獲ることが出来ます・・・(笑)


話は少し反れましたが、テツ号の追い鳴きに話を戻します・・・

写真は、テツ号がイノシシを追跡している様子

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もう追跡を始めて30分余り経ちますが、イノシシはご主人様が移動している待ち場(タツマ)のかなり下を追っているようです。
この辺りは、斜面が急で、足を取られ滑り落ちると大ケガをします。その為、テツの声は聞こえるものの鉄砲には弾は入れずに歩きます。
その時です!・・・・・・・・テツ号の追い鳴きが止まりました。イノシシが疲れテツ号が追いついたかも?。
GPS受信機を確認すると約5分程同じ場所で担見あっているようです。
この様な状態が続くとテツ号は一旦イノシシから遠ざかり、イノシシに逃げるチャンスをやります。そして、イノシシが動き暫くすると、例によって長く引っ張る追い鳴きでゆっくりと追跡を再開します。
そうすることにより、歩きなれた獣道を通ります。即ち、単独猟でも獣道で待って居れば出会うことが出来ます。この猟芸はテツ号独特のもので、サツマビーグル特有のものではありません。しかし、これに近い仕事をする犬も少なくありません。


ご主人様は、チャンスとばかり、待ち場に急ごうとしたその時です!。

下の方からご主人様が居る上に向かって、バリバリ、ガラガラ、ブーブー、ハーハーと言う音が聞こえて来ます!・・・お化け猪か?


しかし、この場所は急こう配で鉄砲を撃つ姿勢が取れない・・・
後5m程で待ち場に着けるのだが、足を取られて進めない・・・
何とか木立の根っこに右足を置くことが出来た。
早く鉄砲に弾を込めなければと・・・焦る!
取り合えず一発装填できたので、音が近づく方向に注目する!・・・早く来い!


来た!!!!!!!!。。。
何とデカイのか・・・。


しかし、待ち場と少しずれた方向に行こうとしているので、ご主人様はイノシシを止めようと「ホイ!」と声を掛けると、案の定イノシシは停止し、耳を澄まして警戒している・・・


ここぞとばかり頭に狙いを付て引き金を引く!・・・
「カチ!」・・・あれ!!!・・・ 鉄砲がならない!。
しまった!。。。焦って上下2連銃の上段に弾を込めていた様である。


警戒していたイノシシは、音を聞くと、すぐさま斜め横に大きな体をいとも軽々と動かし逃げて行く・・・


すかさず追い撃ちをするも、イノシシは知らぬ顔をして逃げて行ったようです。
当たっていないか「血痕」を確認に行くが、全くなし?・・・


なんともったいないことをしてしまったのだ!・・・
テツ号に申し訳ない!・・・とご主人様は反省しきり!!!
暫くして、テツ号が現場に到着!。。。イノシシを確認するが居ない?!


ご主人様は、疲労困憊のテツ号を繋ぎ、『もう行かなくて良い!・・・ヨシヨシご苦労さん』と頭を撫でてやる。大きく口を開けハーハーと息遣いをしているテツ号もご主人様の心遣いに同調し、尻尾を垂らしたまま、車の下に戻りました。
お疲れ様と、甘いビスケットを貰うとご機嫌も直った様で、もう1個下さいとおねだりをしていました(笑)。


今日は、本当に残念でした!・・・逃がした獲物は大きいと良く言われますが、ご主人様も゜猟歴45年ですが、これほど大きなイノシシを見たのは初めてのようでした。
まぁ、楽しみは次回に取っておきましょう!・・・今猟期は始まったばかりです。。。


写真は、この猟場で過去に捕獲した大イノシシとテツ号

このイノシシも80kg余りもある大きな雌イノシシでしたが、この度のイノシシは比べ物にならないくらい大きかった様です。
奥様にそのことを言うと『そんな大きなイノシシ獲ってどうするの?』・・・と、一蹴され、ご主人様もやっと興奮が冷めた様でした・・・(笑)。
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2018年11月18日 (日)

増えすぎたカモシカ!

こんにちは。。。四国徳島は、朝は10℃以下となり、午後からは17℃前後と言う曇り空の天気が続いています

11月15日に狩猟が解禁されましたが、ご主人様は猟銃安全指導員として見回りを行っており、狩猟は午後からとなっております。

15日はテツ号、16日は雨、17日はシロー号、18日はアサ号を連れ、午後1時頃から出猟しました。時間が時間だけに猟場は、近場に設定しました。

この猟場は、犬舎から10分程の里山で、昔はノウザギが沢山生息していましたが、今はイノシシの被害が多く、ノウサギは絶滅状態です。
約3年前からはシカも多くなり、雄シカの鳴き声も良く聞こえるようになっています。

ご主人様の友人からはく製にするので牡シカの頭が欲しいとの依頼で出猟しましたが、何と3日間共に追い鳴きして来たのは『カモシカ』でした。
今日もアサ号が、何時もの様にハイスピードで捜索を開始。約200m程の山の8合目辺りで追い鳴きが始まりました。GPS受信機で確認していると約500m園内をクルクルと回っています。ノウサギの様な逃げ方から『カモシカ』だ!と、ご主人様は判断し、追い鳴きが聞こえる園内に移動しました。
アサ号の豪快な追い鳴きを聞くこと約30分余りで、カモシカの親子を発見!。やはりカモシカでした・・・。その後10分余りで2回目の目撃。この時は小さい子供のカモシカは付いていませんでした。母親が子供を隠して自らが身代わりとなってアサ号と距離を余り明けずに逃げているようです。
これは可哀そう・・・と、ご主人様は3回目の目撃時にアサ号を回収し帰宅して来ました。


カモシカは、3年ほど前から標高が低い山でも頻繁に見られるようになりました。イノシシ猟をしているハンターからもカモシカの話を良く聞きます。
カモシカは、日中でも活動しており、しかも縄張りを持っているので移動もしない。狩猟犬を使用してシカ猟やイノシシ猟等をするハンターにとって、カモシカは非狩猟鳥獣(特別天然記念物)でもあり、一番厄介な動物であります。
このカモシカに掛かると回収が悪い狩猟犬の場合は、一日が台無しとなります・・・。


写真は、カモシカ(写真はネット検索を引用)

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2018年11月15日 (木)

2018狩猟解禁日の見回り!

こんにちは。。。四国徳島は、早朝は気温8℃、午後からは16℃で良い天気です

今日、11月15日は狩猟解禁日です!。
徳島県は今猟期、イノシシとシカに付いては3月31日まで猟期の延長があります。

ご主人様は、早朝5時前に我々を犬舎から出し飼育管理を早々に終えた後、午前6時に家を出て、監視集合場所の吉野川第十関近くの堤防に向かいました。
監視メンバーは。徳島県警本部、徳島名西警察署の生活安全課、徳島県庁、徳島県猟友会事務局、名西郡の猟銃安全指導員、狩猟安全指導員、鳥獣保護委員です。

今日は、解禁日ですが木曜日でもあり、カモ撃ちハンターも全く居なかったようです。
一昔前は、狩猟解禁日が来るのをワクワクしながら待っていましたが、今日では一年中有害駆除を行っている関係で、期待は少なくなっているようです・・・(笑)。
朝食を取り、午前8時からは隣町の名西郡神山町に見回り(巡回)に行きましたが、ハンターに会うことも無く、鉄砲の音もなかったようです。


以下、本日の狩猟解禁日の見回り(巡回)の様子を写真で紹介します。

写真① 名西郡石井町の見回りの様子(吉野川の鴨撃ち猟場)

マガモの飛来は少ないようです。カルガモが十数羽いた程度で、あまり期待は出来ない様です。
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●徳島県警本部生活安全課員等との日の出前の打ち合わせの様子

このカモ猟場は、毎年狩猟解禁日には監視されているので、ハンターも初日は避けているのでしょうね!、ハンターはゼロのようでした。
これだけの監視メンバーが見つめる中、堂々と鉄砲を撃つ度胸のあるハンターは恐らく居ないでしょうね・・・(笑)
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●猟銃安全指導員の監視の様子

写真はご主人様です。
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写真② 名西郡神山町の見回りの様子。
約2時間ほど見回り(巡回)を行いましたが、一人のハンターも目にすることも無く、鉄砲の音も聞けなかったようです。
今日は木曜日でもあり、多くのハンターは今週の日曜日が事実上の解禁になると思います。そこで日曜日も見回り(巡回)をすることになりました。
無事故無違反で楽しい猟期で有ることを祈念しています。

見回り中、紅葉が実に美しかったようですので、写真を添付しておきます。
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2018年11月12日 (月)

悲しい知らせ!

こんにちは。。。四国徳島は、小雨交じりの肌寒い曇り空です。

今日は、悲しいお知らせです。

昨日、夜8時過ぎに、コハク号とアキ号のオーナー様で滋賀県のK氏より電話があり、コハク号がシカ猟中、車に跳ねられ死亡しました・・・との連絡。

当時の状況は、オーナー様の心境を思うと辛くて聞けませんでした。電話は涙声で「大切なサツマビーグルを死なせてしまい申し訳ありません・・・」と何度も繰り返し、ご主人様も「飼育管理ミスでなく、コハクは狩猟犬として仕事中に死んだので本望ですよ!」とお伝えするも、コハクの死はオーナー様には、相当のショックだった様です。


今猟期初日の11月1日(滋賀県=猪・鹿のみ)に母親のアキ号とシカ猟に行き、牝シカ2頭を捕獲したと言う写メを頂き、当ブログにも掲載したばかりで、とても信じられません。
コハク号は、父親がハク号、母親がアキ号で牡の2.8才(2016年3月16日生)です。
仔犬の時は生後60日で体重2kgにも満たない小さく、しかも胸部の扁平による圧迫で心臓が右側によっていました。動物病院では、ペットとしては生活に問題はないが、狩猟犬としては使えない・・・と言われていました。
ご主人様はこの様な胸部扁平の仔犬を何度も飼育した経験があり、オーナー様に「成長と共に必ず治ります・・・1才までに治らなければ引き取ります・・・」と説明し、オーナー様もご主人様を信用し、訓練に励みました。
結果、胸部扁平も治り心臓も元の左側に戻り、立派な狩猟犬としてグループメンバーからも一目置かれるようになりました。
その後の活動は、当ブログ並びにホームページ「日本狩猟犬サツマビーグルの郷」でも再々紹介し、全国のサツマビーグル保存会や愛好家の中では、名前を知らない人は居ないくらい有名でした。

コハク号は、上記したように順風満帆な狩猟犬でなく、落ちこぼれからスタートしたことからオーナー様と奥様にとっては、何とも言えない「わが子の様に」可愛がり信頼していただけにコハクの死は暫くは受け入れられないと思います。


以下、今日までにオーナー様から頂いた思い出写真を見ながら、コハク号のサツマビーグル普及活動へのお礼と冥福をお祈りしたいと思います。


写真① 生後60日頃のコハク号(標準体重の半分=2kg弱)

胸が扁平でチビ!。しかし、とても動きは早く元気だった。
誰もが見向きもしないこのチビを是非とも欲しい!・・・と言ったのは現オーナー様ただ一人で、今思えばオーナー様とコハク号の運命の出会いだったと思います。
後聞きですが、一緒にコハク号を迎えに来られた奥様の方が気に入ったみたいです。
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写真② 先輩犬との日常の様子(1才頃)
犬舎には3頭の先輩犬が居ましたがみんなとも仲が良く、特にこのビーグル君とは年齢も近く、何時も取っ組み合いをしたりして遊んでいたようです。
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写真③ 狩猟での猟果
1才半ばの写真で、単犬単独シカ猟での嬉しい猟果。
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●初めてのイノシシ
2歳頃の写真で、子持ちの雌イノシシを初めて捕獲したときの様子。
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●初めてのクマ
クマは100kg超の大物で、オーナー様からお肉を沢山送って頂きました。ご主人様も奥様も初めてのクマ肉でしたがとても美味しかった様です。
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●兄弟イノシシを捕獲
同じ寝屋でいたので兄弟だろうと言う事でした。何れも雄で大きい方は100kg超の大物でした。コハク号も同僚犬もかなりケガをしたようです。
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写真④ 有害駆除の様子
有害駆除での猟果です。猟芸はグループメンバーに信頼も厚く、同僚犬と一緒に大活躍をしたようです。
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写真⑤ イノシシ猟で大ケガをした時の様子
雌の大イノシシに口の下顎骨を噛まれ複雑骨折し、安楽死を余儀なくされましたが名獣医によりステンレス製の特製下顎骨を作製してもらいボルトで固定し養生しているところ。口をくくってあるのは動かないようにしているため。
治療期間中は、点滴の後、チューブでの流動食を経口投与してもらっていたようです。
恐らく治療費も高額だったと推察しますが、宮崎県のトク号のオーナー様N氏同様、一切愚痴をこぼしたことはありません。
それよりも、手術後ドックフードをカリカリと初めて食べた時、オーナー様から嬉しい連絡があり、子供が運動会で1等賞を取った様な明るく弾んだ声で大変喜んでおられたのを良く覚えています。顔つき体型共に父親のハク号にそっくりです。
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写真⑥ 母親のアキ号と平成30年度初猟(2018.11.01)の様子
この写真がコハク号(左側)の最後の雄姿となりました。
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2018年11月 7日 (水)

猟場下見

こんにちは。。。四国徳島は、気温23℃でとても良い天気です

最近、ご主人様は毎日の様に、猟場の下見を兼ね我々を順次、単犬にて山入り(訓練)しています。今年は、猟場によりシカの生息密度は大きく異なっているようです。

早朝は、約8℃で、山入はとても気持ちが良いです。
みんな約4ヵ月余り、山に行ってなかったので、流石に体力は落ちています。シカを追跡して30分も経てば、もうダメ・・・とばかり、舌を大きく出してハーハー言っています(笑)。
しかし、猟芸そのものは落ちてなく、林道への風の吹き上げや吹き下ろしを上手に使い、起こしはいとも簡単に行っています。
問題は、追跡する体力と持久力だけです・・・。しかし、これは山入時間が解決していれると思います。

シカも我々に追われていないので、お互い様かも・・・(笑)

以下、山入した仲間の様子とご主人様の短評を紹介します。
※ リリー号とマレ号は、仔犬を出産していたので、12月迄は自宅養生の様です。しかし、全国でサツマビーグルの飼育数が100頭を超えたので、今猟期はシカ猟に連れて行ってもらえるようです。


写真① テツ号が吹き上げてくるシカ臭をキャッチしている様子
6歳となり、落ち着いた狩り口は円熟味を帯び、当犬舎ナンバーワンの猟芸は今年も変わらない・・・。
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写真② アサ号の捜索の様子
誰にも真似ができない時速10km余りのハイスピードで猟場を狩り込み起こしに繋げる。4ヵ月のブランクもアサには関係ないようだ!。兎に角凄いスタミナです。。。
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写真③ シロー号の追跡の様子
良く通る低く太い大きな美しい追い鳴きは今年も健在だ!。。。捜索、起し、追跡、回収共に文句なしの猟芸。
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写真④ ドン号が吹き上げてくる獣臭をキャッチしている様子
1才となり、今猟期は期待が大きい・・・。4ヵ月前に大きな雌のイノシシに抱き込まれ、尻尾とわき腹を噛まれるケガと恐怖からくる心理的なショックからの回復を心配したが、山入良く捜索を行い、雄シカを起こして30分余り、独特の大きな声で追跡した。今日はイノシシ臭が無かったので良かったが・・・今後はどうか?未知数である。

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写真⑤ マリー号が高鼻を使って獣臭をキャッチしている様子

6月に仔犬を出産していたが、お乳もほぼ普通の状態まで回復して来たので山入した。
この日は、起しには繋がらなかったが、エネルギッシュな狩り込みは素晴らしい。
この猟場は、かなり狩りつくしているのでシカの生息数も少なくなっているようだ。

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2018年11月 4日 (日)

2018狩猟解禁シカ2頭ゲット!

こんにちは。。。四国徳島は、良い天気です

滋賀県は、イノシシとシカは11月1日が解禁。

早速、アキ号とコハク号のオーナー様K氏より、写メが送られてきました。

今年は、猟歴2年の若いハンターがグループに入り、4名での初猟となった様です。
今年もシカ猟は、楽しめるようです・・・。

アキ号とコハク号は親子です。
アキ号は、3年間の台牝生活を卒業し、K氏の下で息子のコハク号とシカ猟を楽しんでいます。もう3年間のブランクは無くなり、知力体力共に元通りに復活し、中心的な役割を担い、グループの信頼も高いと聞いております。
素晴らしいオーナー様の下でシカ猟を楽しんでいるアキ号が羨ましく思います。

本猟期におけるオーナー様の安全と両犬の活躍を祈念しております。


徳島も後10日余りで解禁です・・・
我々も順番に山入訓練を開始しております。
猟況として、イノシシは少ない気がしますが、シカはどの山も「いるわ!イルワ!」、牝が4~5頭で群れています。しかし、4ヵ月余り山に入っていないので追跡は「ハーハー」言っていますが、解禁までには間に合いそうです・・・。


写真は、2018年の初日の猟果(滋賀県)
右側が母親のアキ号、左側が息子のコハク号。
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2018年11月 2日 (金)

犬舎の防寒対策

こんにちは。。。四国徳島は、今朝10℃でしたが、午後は秋晴れの良い天気です

さて今日は、昨日ご主人様と奥様が防寒対策として、犬舎並びに運動場をビニールシートで覆いをしてくれましたので紹介します。

毎年、11月に入ると犬舎並びに運動場には寒く冷たい北西風が吹きます
我々は毎日、朝犬舎から運動場に出してもらい、トイレの後コンクリート床を水洗したのち餌をもらっています。そして夕方まで運動場で過ごしています。また、夕方になると犬舎に入れてもらい朝までケージ内で寝ています。

ところが、日中でも運動場に寒い北西風が吹きますと、とても寒くエネルギーの消耗も激しく、やせ細ってきます。冬は狩猟で体力を消耗し痩せると思われがちですが、それも一理ありますが、実は寒さによる体力の消耗の方が大きいと考えられます。
当犬舎では、上記状況を改善するため建築工事等で使用されている「ビニール養生シート」を犬舎並びに運動場に張っています。

これにより、日中はポカポカ陽気の太陽光を浴びながら、ゆったりと昼寝を楽しむことが出来ます。狩猟期間中は、シカ猟等の追跡で大変疲れますがゆっくりと養生することが出来ます。

犬舎と運動場をビニールシートで覆った様子の写真を添付しておきます。
このチョットした防寒対策で寒い冬も暖かく過ごせますので、是非とも愛犬達にもしてあげて欲しいと思います・・・。

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【 後記 】
岐阜県のオーナー様T氏より、元気な仔犬の写メが送られてきました。
屋敷の中で元気に走り回って、悪さをしているようです・・・

外観は、頭部、胴、四肢のバランスも良く、サツマビーグルのトレードマークである大きく垂れさがった絞り耳、筋肉質で高支持の尻尾等々、次世代を背負って立つ素晴らしい体躯の持ち主であり、絶滅が危惧されている本犬にとっての救世主と成りえる秀逸犬である。身体が小さく、「小型サツマビーグル」の再来かと期待されています。将来の台牝候補。

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