こんばんは。。。四国徳島は、午前中は小雨交じりの曇り空でしたが
、昼からは良い天気になりました
ご主人様は昨日、2019年の初猟に行っていましたので、その様子を紹介します。
当日は、地元徳島の方とその友人で県外の3名の見学者(老ハンター)が、サツマビーグルの単独猟を是非見学させてほしいと依頼されていましたので、ご主人様を入れ4名で山入りしました。
使用犬は、昨年12月に愛媛県から4年半ぶりに帰って来たシロ号です。しかし、ご主人様はシロ号との山入は初めてなので、万一の事態を考慮し、当犬舎広報部長のテツ号も連れて行きました。
●8時に犬舎を出発。途中で見学者と合流し、本日の猟場に8時30分に到着。
早速、シロ号にGPSマーカーを装着しながら、見学者にシロ号は今日初めてご主人様と猟に来ていること等を簡単に説明。
写真は、放犬前のシロ号の様子
知らない他人が多く居るので、少し警戒しているようです。
ご主人様が見学者の方に、『シロ号が少し警戒しているようなので、私の10m程後を歩いてきてください!』とお願いし、シロ号を放犬。
写真は、放犬後、林道を元気よく前進していく様子
当日は、風が全くなく、サツマビーグル特有の高鼻が使えない。。。シロ号は、巧みに地鼻と高鼻を使い分けながら、ご主人様の前方100m余りを狩りこんで行ったようです。
しかし、一方的に走って行くのではなく、ご主人様の歩くスピードに合わせ、再々ご主人様が着いてきているかどうかをチェックしていた様で、とても使いやすく利口な犬だ!とのことです。
写真は、後ろを振り返り、ご主人様が着いてきているか様子をチェックするシロ号
ご主人様は、このシロ号の狩りこみを見学者に丁寧に説明しながら歩いて行きます・・・。写真は、シロ号が時折高鼻を使って獣臭をチェックしようとしますが、風がなく起こすのに苦労している様子シロ号は、熟練した落ち着きのある狩り口で、テツ号と良く似ているようです。
暫くすると、シロ号が林道の脇でシカの足跡臭をキャッチし、尻尾を左右に振りながらすーとなぞる様に杉山に登って行きました。
写真は、シカの足跡臭をキャッチたシロ号の様子
徳島の見学者は鉄砲を持参しているので、ご主人様の方に一人で来るよう手真似で呼び寄せたようです。
そして、シカが飛んでくる場所まで移動してもらう・・・
ご主人様は、もう一方の県外見学者と合流し、もうすぐ起こしに繋がることを説明・・・
この間、スタート(放犬)してから、約10分余り・・・
案の定、思った通りシロ号のウォウォウォと言う牝犬にしては低く良く響く追い鳴きが始まった様です。
GPS受信機で追跡方向を確認すると、この猟場でよく見られるコースを追跡しているようです・・・。
見学者にもGPS受信機を見てもらい、『何時もならこの辺から一回こちらに迂回します・・・』と説明。。。
すると本当にこちらに向かって追って来たようです。
100m程離れて獣道で待っている徳島の見学者(ハンター)に、手真似で合図・・・。。。
来た!!!
パーン!と向矢を撃つが当たらず?
すかさず、林道を下に駆け下りて行く牝シカにパーンと後矢を撃つが?
外した!!!・・・と、興奮気味の大声が帰って来た・・・。
シロ号は、かなり下まで追い鳴きして行き、更に道路を超えて下に追って行ったようです。
シロ号との距離は、1km余り・・・
ご主人様は、すかさず見学者にGPS受信機を見せ、『この様に主人から遠ざかって逃げるシカは獲れないことを知っている熟練サツマビーグルは30分余りで追跡を止め、主人の元に帰ってきます・・・』と説明。。。
これが出来ないと単独猟は台無しとなり、犬探しとなることを説明。
特に、ご主人様の様な老ハンター(65才以上の高齢者)は、山を歩くのも人それぞれで、腰が痛い!、膝が痛い!、足が痛い!等、犬が追跡して行った方向に急行することも出来ない!等々を説明。。。
3人の見学者も納得!の様子・・・(笑)
そうは言うものの、果たしてシロ号は帰って来るのか?ご主人様は心配していましたが、20分程の追跡で、自分が追って行った軌道をなぞる様にご主人様の下に帰って来たらしいです。。。
シロ号が帰ってくるなり、シカを撃ち損じたハンターは『御免なさいね!』と、シロ号の頭を撫でながら平謝りしていました・・・(笑)
放犬後1時間余りの単独猟でしたが、サツマビーグルの主人中心の利口で賢い狩りは十分堪能してもらった様です。
ご主人様の説明も分かりやすく好評であったようです。
●10時前なので、折角遠くからお出でになっているので山を変えて猟をしますか?とご主人様が言いますと、『もし良ければお願いします・・・』と言う事で、車で10分余り行ったところで2ラウンド目をすることになった様です。
林道の入り口に車を停めて、シロ号を放犬。。。
上記の様にして、林道を奥に歩いて行く・・・・。
幸いにも、林道に向かって風が下から吹き上げている様でした。
シロ号は、100m程行った林道で立ち止まり、しきりに下から吹きあがって来る獣臭の方向を確認しています!。
すると、林道下にスーと下りて行ったと思うと、行き成り追い鳴きになったようです!。
追い鳴きは、下の谷を渡らず、谷筋を上の方に向いている・・・。
この上は大きな岩場があり、何時もなら迂回し林道に上がって来ることを徳島のハンターに説明し、近くの待ち場まで全員で移動。。。
案の定、雄シカがバリバリと音を立てながら、林道に向かって上って来る!
ご主人様が、まだ!まだ!と小声で静止!
約20m手前で、何と雄シカが停止!
撃て! パーン!(雄シカはドサっと倒れる)
会心の一撃でした!。
また、回収もなだらかなスロープとなっている坂から林道に持ち上げることが出来たようです。
狩りは10分余りで終了。
獲ったシカは見学者にプレゼント!。。。
【 後記 】
シロ号の猟芸は、ご主人様も見学者と同様、初めての体験でした。
しかし、シロ号は初めこそ知らない人に警戒心を持っていましたが、放犬前のご主人様から『シロよ!ヨシヨシ!』と優しく頭を撫でてもらい、見学者にも同じことをして頂いた様です。
このことで、シロ号もすっかり皆を信頼した様で、安心して林道から狩りこんで行き、見事な追い鳴きで射手の前に雌シカを追って来ました。
そして第二ラウンドでは、見事雄シカを狩らせてくれました!。
獲れる獲れないは時の運!・・・安全第一で愛犬と楽しい単独猟がご主人様の狩猟スタイルです・・・。
今日の見学者もサツマビーグルの主人を中心とした利口で賢い狩りを見て頂き、大変感動して頂きました。
帰り際に、単独猟は体力がいると考えていたのですが、今日サツマビーグルの仕事を見てて老ハンターの単独猟も犬次第で出来る!ことを確信しましたと言って頂いた様です。
また『日頃はグループ猟をしているが、日曜日しか出猟できないので、年も年だし、これからの残り少ないハンター人生を心置きなく楽しむよう是非サツマビーグルを譲って欲しい・・・』と言い残し、見学者と山でお別れしたようです。
※ 夜に食事会を誘われましたが所用があったので丁重にお断りさせて頂きました。
サツマビーグルは、帰りが良いので、1~2時間余りで次々と山を変えれるため、単独猟には最適の犬種とご主人様は考えております。
また、無駄な長追いをしないので犬自体の体力消耗も比較的少ないことから、連日の出猟にも十分耐えれます。
ご主人様は、何時も朝8時に犬舎を出発し、12時前には帰ってきます。
最近は、雄シカとイノシシ以外は撃たないことにしているようで、1日1頭が原則です。
早ければ、10時頃に帰ってくることも少なくありません。
今日は、万一の場合を考えテツ号を連れて行きましたが、シロ号の頑張りで出る幕は無かったようです・・・(笑)。
ご主人様とシロ号の山入(狩猟)は、今日が初めてであり、未だお互いに半信半疑のところがあったと思います。
今後の山入回数を積み重ねていくことで信頼度も向上して行くものと考えます。
写真は、第二ラウンドで見事に雄シカをゲット!した様子
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