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2019年7月 8日 (月)

サツマビーグル誕生ルーツの旅(2)

お早うございます。。。四国徳島は、気温23℃で良い天気ですが、予報では午後から雨になる様です。

さて、前回に引き続き、サツマビーグル誕生ルーツについてお話し(秘話)させて頂きます。

サツマビーグルは、明治後半、薩摩出身の政府高官が洋行の折に持ち帰ったハウンド(ハーリア、英系ビーグル、バセットハウンド等)と薩摩地犬(薩摩犬)との交雑により、その後100年余りの長い歳月を掛け、薩摩と言う辺境の地で固定(品種改良)された日本固有の獣猟犬で有ります。

今日は、サツマビーグル誕生に大きく貢献した『丸山系』のエピソードを紹介します。

我々サツマビーグは、この丸山系無くして今は無かったと言って過言ではありません。

それでは、丸山系が誕生しました明治後半までさかのぼります!・・・

明治後半、薩摩出身の政府要人や武官等は、暇をみてはしばしば帰郷し、所有する洋犬(ハウンド)を連れ狩猟を楽しんでいた。当時洋犬は非常に珍しく大変貴重なものであったため、帰郷の度に持参し持ち帰っていたらしい。しかし、それも面倒となり犬の管理は使用人がすることになったことから、有名な川内系サツマビーグルが誕生したと言うエピソードか残されている。

それは、明治後半、黒田内閣の衆議院議長であった鹿児島県串木野市出身の長谷場氏と当時海軍大将であった樺山氏は親友で、公職の合間をみては狩猟をしていたようで、この長谷場邸に樺山大将が逗留され、たびたび猟犬(ハーリアと思われるがフォックスハウンド説もある)を預けられていたようだ。
地元の猟師達は、使用人が毎日決まった時刻に猟犬を屋敷から外に連れ出し運動をしている様子を見かけており、洋犬で珍しい体型をした美しい犬を大層気に入るが買うには大金が必要である。しかし、どうしても欲しいと夜も眠れぬ日が続いたそうな。そこで一計を案じた猟師は、犬の運動を任されている使用人に小銭を握らせ、予め隠していた発情中の地犬と洋犬を交配させ、見事盗み種に成功した。

産まれた仔犬は、ハウンドと地犬のF1であったが、非常に猟芸が優れていたため大層大事にされたらしい。
この犬こそ、現在のサツマビーグルの起源とされている『丸山系』そのものです。丸山系とは、盗み種を成功させた肉屋で猟師の親父さんの名字から付けられた。
当時はこの様にして、川内系、出水系、阿久根系、宮之城系、串木野系(ここまでは飼育地が系統名として呼ばれていた)、樺山系、押川系、西郷系(所有者が系統名として呼ばれていた)等、多くの系統が存在していた。

しかし、その後様々な理由(病気、雑種化、繁殖力の低下=近親交配の弊害、猟芸の低下等)により、多くの系統が消えていく中、上記した丸山系に出水系を配し系統固定して誕生した『川内系』が残った。
この川内系が残った理由として、同系をスタンダードとして保存会がいち早く発足し、品評会が盛んに行われ、新規愛好者も増え、数多く飼育されるようになったことを最大の理由に上げる愛好者が多い。

しかし、それは是しとしても、何十年もの歳月をかけ、同系を誰が系統固定したのだろうかと言う疑問が残る・・・。
これが小生が考えるサツマビーグル誕生の一つ目の不思議である。

次回は、この「不思議」について、調査結果等を基にし、小生の考えを述べてみたいと思います。

尚、当時は写真機が大変貴重で、殆ど写真が残っておりません。
唯一、長谷場氏が所有していた洋犬の写真(出典:帝国ノ犬達)が残っていますので添付しておきます。
写真は、明治40年頃に撮影されたと記述されています。

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この2枚の写真の犬は、上記した『丸山系』の盗み種に成功した当時の洋犬の可能性が高いと推測されます・・・

この写真(洋犬)を見ても分かりますが、当時の丸山系の耳は、現在のサツマビーグルの様な大きく長い耳でなかったことが分かります。
現在のサツマビーグルは、後に出水地方で飼育されていたバセットハウンド由来の犬を配して誕生しています。

余談ですが、当犬舎にいる『ナツ』号は、写真下側の洋犬と体色並びに体躯が良く似ています。この犬に長い耳を付けると殆どそっくりです(笑)
写真の犬の仔犬は、鼻白(6ヵ月頃になると黒くなる)、耳には白班が入っていたものが少なくなかったようです。
長谷場氏は、この特徴を目印に系統繁殖されたと言う使用人の話が残っています。
薩摩地方では、鼻白、耳白、ゴマ(全身に茶色の斑点がある)の犬は猟芸が大変優れていたことから、大いに珍重され、高値で取引されていたようです。

ご主人様がナツを自家用に残した理由は、耳白、鼻白の両方を持ち合わせ、かつ体色も長谷場氏の洋犬(写真下)に良くにていること等を好感し、決定したようです。

写真は、ナツ号(牡5ヵ月)です
今まで初めて見る純白に近い体毛、筋肉質でバランスの良い体躯、耳は茶色に白班が入っています。性格もフレンドリーで尻癖も良く好感が持てます。また、鳴き声は、幼犬とは思えないほど低く太く大きい声の持ち主で、追跡犬としての資質も十分だ!と、ご主人様はベタ褒めです(親バカ=笑)。ご主人様は「若犬となりシカ猟で素晴らしい追い鳴きが早く聞きたい」と申されており、我々には全く関心がありません(トホホ!)

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