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2019年9月 2日 (月)

ヒグマ捕獲に麻酔銃を使用しない訳とは?

お早うございます。。。四国徳島は、今朝雨が降っていましたが、良い天気になってきました。

以前、北海道札幌市南区で、隊長1.4mのヒグマが家庭菜園を食害しながら街中をうろつき、市当局は住民の安全を最優先し、地元ハンターに依頼し捕獲しました。
このことで、市当局には動物愛護に熱心な方から、『ヒグマは殺さず麻酔銃で眠らせ、山に返してほしかった・・・』等々のクレームが500件余りも届きました。

ご主人様は、この記事を当ブログにハンター目線で私見を加え投稿しました・・・。
更に、当ブログ記事をFacebookにもシェアしたところ、凄い数のアクセスとコメントを頂き、関心の高さに驚かされました。

そこで、ご主人様は『何故ヒグマ捕獲に麻酔銃を使用しなかったのか?』と言う疑問を解消すべく、色々とネット検索をしました結果、以下のことが麻酔銃使用のブレーキになっていることを突き止めましたので紹介します。

結論から申し上げますと、環境省発行のパンフレットで、
住宅街に於ける麻酔銃の使用対象は『 原則ニホンザルに限る 』と解説されております。 

理由としては、ヒグマ等の大型獣に麻酔銃を使用すると、麻酔が効いてくるまでに時間がかかることと、興奮して従事者・近隣住民・住宅に被害をもたらす恐れがあると言うのが根拠となっている様です。

尚、麻酔銃を使用するには、銃の所持許可並びに麻酔薬を使用出来る獣医師免許が必要となりますので、一般のハンターが麻酔銃を使用することは出来ません。
しかし、上記条件に適う獣医師の数は極端に少なく、更に麻酔銃を使用するする場合前以て環境省(出先機関)の許可と市街地での発砲となりますので、警察(公安委員会)の許可の他、地域住民への事前承諾(説明会開催)等々、可成りの時間を要し、緊急時の対応には不向きと考えられています。

◎ 住居集合地域等における麻酔銃の取扱いについては、以下の環境省発行の資料(パンフレット)ご覧ください。

尚、このパンフレットは、住居が集合している地域又は広場、駅、その他の多数の者の集合する場所(以下「住居集合地域等」という。)に出没した野生鳥獣を麻酔銃を使 用して捕獲等(捕獲又は殺傷をいう。)すること(以下「麻酔銃猟」という。)を解説したものです。

【 住居集合地域等における麻酔銃の取扱いについて - 環境省 】
www.env.go.jp/nature/choju/docs/docs5/masuijyu.pdf
・2016年(平成28年)3月発行
・環境省自然環境局 野生生物課 鳥獣保護管理室
・編 集 :一般財団法人自然環境研究センター

住居集合地域等における麻酔銃猟の基本的な考え方として、下記の事が記載れれていますので添付して置きます。
感心がある方は、是非パンフレットを全て熟読して欲しいと思います。
※ 麻酔銃の使用には、可成り煩雑な環境省等への使用申請が必要であり、非常時には役に立たないことが理解できると思います。
※ 下記資料で赤字と青字で色付けしているのは当方で分かりやすくしたもので、パンフレットは黒字です。

【住居集合地域等における麻酔銃猟 】
対象とする鳥獣は、原則としてニホンザルとされています。
住居集合地域等に出没したニホンザル以外のクマ類(ツキノワグマ、ヒグマ)、イノシシ、ニホ ンジカ等の大型の獣類に対して麻酔銃猟を実施する場合、麻酔薬の効力が現れるまでに時間を要し、麻酔銃で撃たれたことにより対象個体が興奮し、従事者が反撃を受けたり、周辺の住民、住宅等に重大 な危害又は損害を及ぼす可能性が高まるおそれがあるため、原則として許可しないこととされています。
ただし、ニホンザル以外の鳥獣であって、人命に関わる危険性等を踏まえてもなお安全かつ確実に麻酔銃猟を実施することが可能と判断される場合にあってはこの限りではありませんが、実施する場合は慎重に検討する必要があります。
なお、クマ類等が住居集合地域等に出没し、人の生命・身体に危険が生じる状況においては、警察官職務執行法第4条第1項の適用も視野に、警察部局と密接に連携・協力して対応することが求められます。
また、原則として、住居集合地域等に定着した又は定常的に出没し、生活環境被害を及ぼすおそれがある又は現に被害を及ぼしている場合であって、被害の状況・程度を踏まえ、追い払いやわな捕獲等の取り得る手段について捕獲作業の安全性や迅速性を比較・検討し、麻酔銃猟が適切と判断される場合に実施します。

以上が、『 ヒグマの捕獲に麻酔銃を使用しない訳・・・ 』の根拠となっている様です。

ご参考になったでしょうか?・・・ハンターの皆様は、麻酔銃は原則「ニホンザル」にしか使用が認められていないと言う事を、是非覚えておいてくださいね!

ヒグマを麻酔銃で捕獲し山に返してほしい・・・等々のクレームをする方は、自分が意見する前にネット検索等でこの様な環境省発行の資料があることを知ったうえで行って欲しいと思います。
「可哀そう」だけで市当局やハンター等にクレームを言うことは断じて慎んでほしいと思います。

仮に麻酔銃を使用してヒグマを保護するにしても、従事者(銃の免許を持つ獣医師)は命がけの作業になることを知っておいてほしいと思います。
麻酔銃は、射程距離も15m~30mと短く、体重200kgも有ろうかと言うヒグマに近寄って行くことは可成りの麻酔銃の経験者であっても恐怖心はぬぐい切れないと思います。
また、上手く麻酔矢(注射器)がヒグマに当たっても麻酔が効くまでには数十分余り掛かる様で、その間ヒグマは大暴れするようですので、麻酔銃従事者(獣医師)や住民等への安全安心は到底確保できないと考えます。

野生動物の保護活動が盛んなアメリカ等の国には、森林保安官組織が整備されており、万一市街地にクマ等が現れた場合は麻酔銃で保護し森に返しています。単に麻酔銃を口にされる方は、これらのTV映像を見られた方と推察されます。
但し、これには続きがあり、森に返したクマ等が再度市街地に現れた場合は「射殺」すると言うルールがあることも知っておくべきです。

0821
※ 写真はイメージです。

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