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2020年3月19日 (木)

シリーズ・山入訓練考(1)

こんばんは。。。四国徳島は、気温20℃で良い天気でした。

さて、今猟期は殆どの県で3月15日で終了したと思います(徳島は猪・鹿は3/31迄)。

猟期も終わり、いよいよ仔犬の訓練も本格的に始めようと思っているハンターも多いと思います。

サツマビーグル保存会員様の中には、当犬舎のソラと同期(昨年8月生)で生後6ヵ月になる仔犬の山入訓練が始まっていると思います。

そこで、今回からシリーズで山入訓練について、ご主人様の猟歴46年の経験と諸先輩から学びました知見を紹介したいと思います。
山入訓練の一助になれば幸甚です。

本日のテーマは・・・

『 連絡良く積極的な狩り込み(捜索)をする猟犬オーナーに何故高齢ハンターが多いのか? 』


行き成り、何を言い出すのか?と思う方もいると思います。

小職は、23歳で初猟免許を取り、直ぐアメリカンビーグルを飼育しました。

若さに任せ、日曜以外も夜9頃から、仔犬を連れ『夜間訓練』もしておりました。

しかし、一向に捜索範囲が広がらず、当然ノウサギの起こしは皆無でした。

昭和50年頃よりアメリカンビーグルの猟野競技会(トライアル)が始まり、良い犬が見たいがため遠く県外の競技会にも足を運びました。

その際、初めてアメリカンビーグルのノウサギ猟への猟芸に驚かされました!。

小職のアメリカンビーグルと何故こんなに猟芸が違うのか?真剣に悩みました。

幸いにも競技会に出犬し、優勝された老(高齢者)ハンターに話をお聞きした際、大変なヒントを頂きまた。

それは、『 訓練犬の立場で訓練せず、自分勝手に訓練していないか? 』と言うことでした。

当時は、このことが全く理解できませんでした・・・

その後、各地の競技会に見学に行き、色んなことを学びました。

入賞犬の猟芸(仕事)を良く観察していますと、一つの共通点が見いだせました。

それは、ノウサギを求め広範囲に狩り込んで行く犬の出犬者に『 高齢者 』が多いと言うことに驚きました。

若い出犬者の犬は、中々捜索が進展せず、その結果ノウサギの起こしには繋がりません・・・

競技会中の様子を見ていますと、若い出犬者は絶えず声を掛け、自らノウサギが居そうな場所に犬を誘導し、焦りが見られます。

逆に、年老いた出犬者は犬を信頼し、余りあっちこっち歩こうとはしません・・・

山入訓練のヒントがここに隠れていることに『 気付き 』ました。

私の所有犬も、アメリカンFLDチャンピオンの直仔であり、この犬の資質を信頼し、山入訓練はゆっくりと歩き、訓練犬に『 主人はここに居るよ! 』と安心感を与える様に変えました。

すると、訓練犬は主人から少しづつ離れ、捜索範囲も広がて行くようになり、やがてノウサギを起こし追い鳴きする様になりました。

先導犬に付けて訓練しますと訓犬者は楽ですが、実力は?と言いますと、先導犬を外し単犬で山入すると全く仕事が出来ないことに落胆された方も少なくないと思います。

やはり、競技会で優勝する犬を作るには 単犬訓練が良い!と言う多くのオーナーの意見からも、名犬作りは単犬訓練だ!と一念発起し、訓練に励みました。

その結果、(社)全日本狩猟倶楽部の第12回全国ビーグル猟野競技大会で、成犬優勝し同時に総合優勝の栄誉にも輝き、内閣総理大臣杯を受賞することが出来ました。

名犬作りは、先ず仔犬の選択から始まります・・・

小職は、全国優勝を目指していましが、ある先輩から『 君は若いので自分の犬を作りなさい! 』と諭され、その後系統繁殖に取り組み、上述しました『 全国優勝犬 』を作出(輩出)することが出来ました。

今当犬舎には、アメリカンビーグルは居ませんが、熱心なオーナー様の手で保存されており、現在14代目を数えています。

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少し話が外れましたので、本題に戻すことにします・・・

結論から申し上げますと・・・

老練なハンターは血筋の良い仔犬を手に入れ、当該犬を信頼し、山入訓練は余り歩き回ることなく、絶えず訓練犬の立場になって考え、行動することが名犬作りに繋がるとことを悟っておられたと推察します。

今では、サツマビーグルの仔犬を引取に来られた時のオーナー様の人柄にを拝見しますと、仔犬が大成するか否かの判断も付くようになりました(ご主人様談)。

即ち、気が短く、せっかちで落ち着きの無いオーナー様は訓練も同じ様になりますので、訓練犬がどうして良いか分からなる(迷う)ことも少なくありません!。
その結果、訓練犬は山に行くのが嫌いになり、イヤイヤ訓練していますので主人との関係も益々疎遠になって行きます(涙)。

その様なオーナー様には、懇切丁寧に説明し『 訓練犬の後を付いて行く位のゆとりを持って山入して下さい! 』とご指導し、毎月その成果をお聞きし、悪い点(間違った点)は原因を納得するまで説明し、次回の山入に備えています。

そして、 ご主人様指導の下、生後10ヵ月経っても猟欲発現(追い鳴き)しない場合』は返犬してもらっています!。
しかし、その様な犬は今日まで1頭のみです・・・。
その犬は、後に名シカ・イノシシ猟犬となり、また名台牝として活躍した『 エリー号 』であります!。

エリーは、大嫌いなオーナーから解き放され、全く異なる良い環境に共感したのか、山入訓練を開始してから1ヵ月余りでシカ猟犬として完成し、その後はイノシシもやる様になりました。
今日、エリーの経験は、オーナーが訓練犬の立場(気持ち)も顧みず、自分勝手に訓練した『 悪い訓練見本 』となっております!。


写真は、ソラ(6ヵ月牝)の山入訓練の様子です・・・

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訓犬は、あくまでソラの自主性に任せています・・・


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拝読後のご感想で
・・・
大変興味深く拝読させて頂きました!
訓練の参考にさせて頂きます!
次回の投稿を楽しみにしております!

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( 写真は山入訓練中のソラです )


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