無声追跡 その原因は?
お早うございます。。。四国徳島は、気温14℃で風が強いために、とても寒く感じます。
さて今日は、昨日の山入で体験した苦い経験を紹介します。
その苦い経験とは?、ナツが無声でアナグマを追跡したらしいのです???・・・
先ず、山入の様子を紹介します!
7時30分に犬舎を出て、猟場には8時前に到着。
何時もの様にナツを車から降ろし、首にGPSマーカーを装着し林道に放犬。
当日は、風が強いのでサツマビーグル特有の『 高鼻 』は使えません・・・
ナツは、ソラの様に地鼻が得意ではないので、起こしは無理かも?と思いましたが、その方がご主人様の散歩には好都合と、順番通りナツをお供に連れて行きました。
しかし、ナツは林道に放犬するや・・・忙しそうに素晴らしい捜索を開始しました。
お手並み拝見と、ナツの捜索をGPS受信機で確認しながら、ゆっくり林道を前進して行きます。
今日のナツは中々起こし鳴き宣言が出ません・・・
しかし、GPS受信機では、可成り遠くまで八の字を書く様に捜索しています・・・
アレ!・・・これって何かを追っているのでは???
今日は、曇り空なので、タヌキかアナグマが出て居ても不思議はありません・・・
しかし、追跡であれば追い鳴き声はするはずです???
もう20分余り、同じような捜索?追跡?が続いています・・・
ご主人様は、原因を見極めようと、ナツの処に向かいます!
現場で見るナツは、活気のある追跡?をしています。
その時です・・・
何とご主人様が居るとも知らずアナグマがこちらに向かって来ます・・・
( 写真は、アナグマのイメージです )
やはりアナグマを追っていました!
アナグマを見ていると・・・何故か バッ!と消えました・・・
ご主人様は・・・えぇぇ???・・・と思い現場に向かいます。
消えた理由は、巣穴に逃げ込んだのです!
暫くしてナツがやって来ました・・・
恐る恐る穴を覗き込みます!!!
今日の山入は、ここまで!と・・・ナツをリードに繋ぎ車に戻り、帰宅。。。
帰宅途中・・・何故追い鳴きをしなかったのか???
考えても考えても分かりません???
ナツが最初に追い鳴きしたのはアナグマだったのに???
犬舎に帰り、ナツに食事を与えた・・・その後です!
『 無駄吠え防止首輪 』をナツの首に装着する際・・・その理由が分かりました!!!
ナツは、GPSマーカーを無駄吠え防止首輪と思い込み、鳴かなかったと考えられます(汗)。
【 後記 】
原因は、分かりましたが、厄介なことになりました!・・・・
当犬舎のフクも、以前は素晴らしい追い鳴きを見せていましたが、今は「無声追跡」となっています(涙)。
フクは、何時しか食事時に喧しく鳴く様になりましたので、無駄鳴き防止首輪を装着し躾をしておりました。
ある日、山入しGPSマーカーを首に装着した際に無駄鳴き防止首輪と勘違いし、『 無声追跡 』を始める様になりなりました。
しかし、フクの無声追跡は、シカにとって鳴き声が聞こえないので、どう逃げてよいやら???
そして、突然フクが現れるので、うろキョロしながらご主人様の待ち(タツ)にやって来ます!
現在は、GPSマーカーがありますので、フクが鳴かなくても追跡軌道は手に手を取る様に分かりますので、シカ捕獲に何ら支障はありません!。
今猟期、当犬舎で最も多くシカを捕獲したのは、何と!鳴かないフクでした!(大笑)
しかし、追い鳴きしないとシカ狩猟の醍醐味は半減します!
ナツも恐らく、利口な犬なのでフクの様に『 無声追跡 』になる可能性が大と思われますが?・・・
我々もみんな、最初はGPSマーカーを無駄鳴き防止首輪と勘違いし鳴きませんでしたが、その内、電気ショックの痛さより猟欲が勝った時点で大きな声で追い鳴きをし電気ショックが無いことを学び、二つが区別出来るようになりました。
・・・ので、ナツも上手く行けば二つを区別し、追い鳴きが復活することも否定できません!・・・
< 無駄鳴き防止首輪 >
下の写真は、当犬舎で使用しています首輪です。
原理は、犬の首下の声帯に本体が来るように装着します。
本体に2本のセンサーが付いており、鳴くと声帯が振動しますので、その振動をキャッチし、電気が流れショックがかかる様になっています。
ショックの強度は、ダイアルで1~7段階に調節できます。
電源は、専用の乾電池です(ショックが作動しなければ半月ぐらいは持ちます)。
使用は、生後1年経ってから、首に装着し、犬舎内では鳴いては成らないことを躾(学習)します。
鳴かなくなれば外し、鳴くと装着されるので、ご主人様が鳴いている犬に首輪が装着しますと、みんな一斉に鳴かなくなります(笑)
慣れますと、2本のセンサーの有無で、簡単に区別できますが、フクやナツは二三度ショックを受けた後は鳴かなくなり、その後は付けて居ませんでしたので、山入りした時のGPSマーカーを無駄鳴き防止首輪と思い込み、利口な犬なので「鳴いてはダメ」と勘違いし無声追跡になっていると思います。
山入の際、一度大声で追い鳴きすれば「無駄鳴き防止首輪」と違うことは区別出来るのですが?・・・
しかし、警戒心が強く、超利口な犬はそのショック(電気=ビリビリ!)が脳裏に植え付いており、二度とショックは受けたくない!・・と思い込んでいると思います。
猟犬は、猟欲が強くなりますと、少々の電気ショック等は忘れてしまい、追い鳴きする本能(意志)が勝つのが一般的で、フクやナツの様に「無声追跡」となることは極まれな事象と考えられます。
我々は、何時もは静かなんですが「食事の時=食欲」「山入の時=猟欲」「牝の発情時=性欲」は、中々冷静に行動出来ず鳴いてしまいご近所に迷惑を掛けています。( 欲には勝てません!/ごめんなさい!)。
ご近所の方は、我々の一斉の鳴き声で、時間を知る様になっているらしいです(汗/笑)。
我家では、もう45年余り沢山のビーグルを飼育して来ましたので、「鳴き声は全く気にならない!・・・」と言って下さっています(感謝!)
我々が犬舎に居られるのもご近所様のご理解の賜物と感謝致しております!。
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拝読後のご感想で・・・
追い犬に無駄鳴き防止首輪をつけた時の短所が良く分かりました!
超利口な猟犬も良し悪しですね!
シカも無声追跡には苦慮していると思います(笑)
無声追跡の猟犬にもGPSマーカーが有効であることを知りました!
多頭飼育者はご近所へのご配慮を大切にされていることが良く理解できました!
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( 写真は高鼻でシカ臭をキャッチしているナツ号 )
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