« 今朝の我家!(4月) | トップページ | ソラ 猪の洗礼受ける! »

2020年4月16日 (木)

アナグマとのデットヒート!

こんにちは。。。四国徳島は、気温20℃まで上がり良い天気です。


さて今日は、ソラの山入訓練でアナグマと凄いデットヒートをやってのけた様ですので紹介します。

写真は、アナグマのイメージです。。。

414

大雨の前日は、風が強く、まだソラには起こしは出来ないと思いましたが、ダメもとで山入しました。
しかし、ソラはご主人様の心配を他所に、高鼻が使えないと、一転地鼻を上手く使って牝シカを起こして、何度か臭腺を見失い追い鳴きが止まりましたが、執拗に粘って臭いを探し再び追跡を始めるなどして、30分余り追跡しました(凄い!)


さて、今日は先日と打って変わり、何と風が全く無い無風状態です。

先日は風が強くサツマビーグル特有の高鼻が使えませんでしたが、今日も無風で高鼻は使えません・・・

ソラのお手並み拝見とばかり、何時もの様に7時30分に犬舎を出て、8時過ぎに猟場に到着。

ソラを車から降ろし、首にGPSマーカーを装着し、林道に放犬。

何度か止まって高鼻を使おうとしますが風がないので漂ってくる獣臭はありません・・・

Img_20200411_095436-3

写真の様に、最近は高鼻を使う姿勢も逞しくなりました(拍手!)
本当に成犬の様で、生後8ヵ月になったばかりの幼犬とは思えない、堂々としていますよね!

さて話を続けます・・・

林道を暫く進むと、何か臭いを拾った様で捜索が活発になって来ました!。
しかし、シカ臭ではなく、タヌキ等の小動物の様です。

シカの場合は、着臭すると足早に山中に姿を消し、直ぐに起こし追い鳴きが始まります。

しかし、今日は、あちこっちと林道を上に下に臭いを拾っていますが、捜索範囲が小さく、中々一本の臭線が見つかりません・・・

この様な無風時は、起こしに時間はかかりますが、一旦起こしますと臭腺がトンネル状態となり、何時までも臭いが残りますので猟芸が初歩の幼犬や若犬でも上手く追跡することが出来ます。

問題は、起こせるか?です・・・

ソラが執拗に捜索をしていますので、ご主人様は敢えてソラを呼び寄せシカが居る猟場に移動することはせず、ソラが捜索を諦めるまでじっと待ってやることにしました。

暫くすると、やっと一本に伸びた臭線に乗った様で、足が段々と伸びて行き、遂に姿が山中に消えて行きました!・・・

その時です・・・

ソラが、何時もの様に大きな声で起こし宣言をした後、口数の多い連続鳴きが始まり追跡となりました!・・・

やはり、シカではなくタヌキ等の小動物の様で、追跡範囲が500m~1000m内でクルクルと回っています。

ご主人様の位置から、ソラの追い鳴きは良く聞こえますので、今日はGPS受信機も用は無いようです!。

流れる様な素晴らしい追い鳴きが続いています!・・・

やはり、無風状態時は、起こしに時間はかかりますが、一旦起こしますと臭腺トンネルを潜り抜ける様な楽なと追跡となります。

臭いを切られる(見失う)とすれば、岩場か谷川となります。

もう追跡時間は20分を超えています・・・(拍手!)

それにしても、上手な追跡で、父親のハチの追跡を彷彿させます!

やはり親子です!!!

( 中略 )

ソラが鳴いている方に足を運びますと?・・・

茶色く丸々とし、ヨタヨタとユーモラスに走るものが、ご主人様の下を左から右に走って行きます!・・・

アッ!・・・やはり『 アナグマ 』でした!!!

Img_20200411_094931

アナグマは臭いが濃いのと無風と言う好条件で追跡も、全く途切れることはありません・・・

迫力ある見事な追跡(追い鳴き)が続いています!・・・

このアナグマは、先日のものなのか???

先日のアナグマであれば、巣穴までの距離(GPS受信機で確認)は、700m余り離れています。

もう可成りの追跡距離になっていますので、ソラがへばる前に回収することにします!。

ソラの鳴きは、段々と例の巣穴の方に向かっていますので、ご主人様もそちらに向かいます・・・

暫くすると、ソラの追い鳴きが止まったので、GPS受信機で確認しますと???

やはり、例のアナグマの巣穴に追い込んだ様です!・・・

090039

早く現場に行かないと、アナグマの反撃にあい大ケガをします。

現場までは少し時間が掛かりますので、ダメもとで20番スラッグ弾空ケースで強く『 ピッピッピー 』と吹きながら現場に向かっていますと、何とソラが帰って来ました(凄い!)

通常、ベテランの狩猟犬でも追跡中で、しかも巣穴に追い込み興奮状態の時は、ケースの声が聞こえても反応しないのが一般的です。

しかし、ソラがご主人様の『 帰れ 』コールに反応(順応)し、速やかに帰って来たことは可成り『 冷静 』に追跡していたことを示唆しています。

本日の追跡は、起こしから巣穴に追い込むまでの追跡時間は40分余りとなりました(凄い/拍手)


我々であれば、この時点で『 狩猟犬デビュー 』として認めてもらえると思いますが、ご主人様のソラに対する猟芸(猟能)レベルは高い様で、中々認めてもらえません!・・・

ソラの能力は、未だ未だこんなものでは無い!と考えている様でしょうか?・・・

しかし、最近、ご主人様は、ソラと山に行っても殆ど歩くことが無くなったので、健康維持にはならない!と贅沢なボヤキを言っておられます(大笑)

Img_20200411_095427-3

最近は、運動場でも大人しくなり、身体もすっかり逞しく大きくなりました。

Img_20200414_173936


【 後記 】
今日のソラの追跡スピードは、約6km/hで、シカを追跡する時より2km/h程遅くなっています。
シカの追跡は一本線のホット(臭いが濃い)なので、体力さえあればスピードが速くなっても追跡は可能です。
しかし、アナグマ、タヌキ、ノウサギ等の小動物の逃避術は優れており、スピードを落とさないと臭いを切られ(見失い)追跡は止まってしまいます。

ご主人様が驚いたのは、通常追跡が未熟な訓練犬(幼・若犬)はシカの追跡スピードで追ってしまい、追跡は1分も経たないうちに止まります。
しかし、ソラはスピードを落とし、巧みな臭腺トリック(急な方向転換)を駆使して逃げるアナグマに対応し追跡していたと言うことです。

この様に、獲物によって追跡スピードをコントロールすることは、訓練だけでは不可能です!。
ましてや、ソラの様に追跡を始めたばかりの幼犬がそれを可能にしているのは、正に『 天性(遺伝) 』の資質によるものと考えられます。
明らかに、追跡のテクニックは、父親のハチから継承したものと推察できます。

現在のソラの猟芸評価は?(60点を合格点とします!

捜索=70点、起こし=70点、追い鳴き声=90点、追跡=70点、連絡性=90点、帰り=100点、呼び戻し=100点
評価が厳しいご主人様がこの様な高得点を付けることは稀です!
兎に角、単独猟犬としての資質は殆ど持っており、本当に使いやすい狩猟犬になると確信します!

現在のソラと同じように我々も評価されたら、恐らく不合格になると思います(涙)
それにしても、我々で『 満点 』を貰うものは居ないと思います!。
みんな、何らかの欠点を持っています・・・
この欠点を無くして行くのが『 品種改良 』・・・つまり保存活動なのです!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

拝読後のご感想で
・・・
ソラの追跡テクニックには驚きました!
幼犬なのに素晴らしい追跡でした!

今後の成長を楽しみにしています!
と思った(感じた)方は・・
下の写真をポチッ!とクリックお願いします!

にほんブログ村 アウトドアブログ 狩猟・ハンティングへ
にほんブログ村

( 写真は山入訓練中のソラです )


« 今朝の我家!(4月) | トップページ | ソラ 猪の洗礼受ける! »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事