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2020年8月31日 (月)

猟犬の仔犬選びの難しさ!

さて今日は、先日のブログ『 ソラ誕生から1年を振り返る 』では、沢山の方から『 4代目になり良い犬が出来ましたね 』等々の祝福を頂きましたが・・中には『 流石ブリーダーは良い犬を残しますね! 』等々のお話しがありました。


そこで、本日のブログはソラを例にとって『 猟犬の仔犬選びの難しさ 』について考えて見たいと思います。

先日は、ソラへの誕生メッセージ(お祝い)として、良い所を褒めてやりました・・(^.^)

ソラの兄妹をお持ちのオーナー様は、『 あの仔犬がソラとは? 『 と、一様に驚かれています。

ここにも仔犬選びの難しさが潜んでいました!・・(-_-;)


実は!、ソラは 残こしたのではなく、残ってしまった のです・・(≧◇≦)

兄妹は牝3、牡4でしたが、ソラは顔は可愛い仔犬でしたが、人(犬)一倍警戒心が強く、ご主人様以外の人には決して心を開かない・・いわゆる昔タイプのサツマビーグルそのものでした!・・

本日は、ソラの本当のことを知ってもらう目的から、仔犬から新しいオーナー様に引き取られるまでのエピソード(逸話)についてお話しします・・


( 生後30日目 )

手間もかからず一番可愛い時期です・・

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( 生後45日目 )

兄弟げんかも活発になり、個性がハッキリしてきます!・・
 
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ソラはこの頃から警戒心が強くなり、引っ込み思案を何とか取り除いてやろうとしましたが、母親のリリーの傍を離れようとしません!

無理やり離しますと!、地べたに腹をベタっと付けギャンギャン泣く甘えん坊でした!


やがて!、生後60日となり、全国からオーナー様が我家に仔犬を引き取りに来ました!。

最初にお出でたオーナーは、お二人とも牝が希望でしたので、顔や性格等からすんなり2頭が引き取られ・・案の定ソラが残りました!・・(>_<)

やはり、人への警戒心がある仔犬と尻尾フリフリで愛嬌のある元気な子犬は見栄えもしますので無理もありません!・・


次のオーナー様は、お二人とも牡牝どちらでもの方が引き取りに来られ、牡2頭が引き取られましたが???
何と!ご主人様が残したい牡2頭が偶然にも残りました!。

やはり人それぞれ、仔犬選びの考え方が違うんだ!と痛感しましたが?、ソラには目もくれませんでした・・(>_<)


そして最後に、ソラと牡犬2頭が残りましたが、一人のオーナー様は牡犬で大型犬が好きだったので、すんなり1頭が決まりました。

残った牡は、体も大きくフレンドリーで顔も可愛いかったので・・ご主人様はこの段階ではとても喜んでおられました。


最後のオーナー様は、ペットととして飼育するので、牡牝は何方でも良いと言っておられましたので、牡が残る期待もありました・・

そして当日、犬舎に案内しますと、仔犬の居る繁殖ケージへと直行し・・牡仔犬が尻尾フリフリでお出迎え!、、しかも大きくて顔も可愛いので、すぐさま繁殖ケージから出して抱っこされました!

その時ソラはと言うと、大きな繁殖ケージの隅で、何かされないかと警戒心剥き出しで睨みつけています・・

奥様は牝の方が良かったようですが、ソラを見るなり、即!諦め・・牡仔犬を持って帰られました・・

やはり思った通り!・・ソラが残りました・・(?_?)

ご主人様も、この時ばかりは、猛暑の中一生懸命に育てて、自分が気に入る犬が残せなかったことに口には出しませんが、心残りはあったと思います・・

 

ご主人様の仔犬選びは、過去の経験から、仔犬の外見ではなく両親犬の姿芸と血統(系譜)を重視していますので、仔犬時代の性格や体の大小は「 大きくなるまで分からない 」と考えており、今日までオーナー様に気に入った子犬を持って帰ってもらい、残った子犬を自家用にして来ました!


その後ソラは、警戒心を取り除くために繋がず、運動場内で好き放題に遊ばせていますと、母親以外の我々とも遊ぶようになり、段々と活発になりフレンドリーな性格に変わって行きました。

そして、最初のワクチン接種(生後100日目)で動物病院に行った時、看護士さんから『 子犬の名前は? 』と聞かれ、名無しの権瓶で有ることに気が付き、NHKの朝ドラ『 なつぞら 」から命名した『 ナツ 』にちなんで『 ソラ 』と名付けました!

何ともいい加減な名付けでした?・・(>_<)


上記しました様に、ソラも仔犬時代は猟犬として順風満帆な船出ではありませんでした!・・

しかし、その後ソラは、先日投稿ました様に我々も信じられない様な成長をとげ、ご主人先を驚かせました。

ご主人様は、このソラの成長ぶりを見て、昔ノウサギ猟の師匠が良く言っておられた『 子犬の将来は山神様のみぞ知る 』を思い出され、仔犬の時の良し悪しは当てにならない!・・と言うことを再認識された様です。



【 後記 】

どうでしたか?

先日のブログとは全然違う内容でしょ!!!

先日はページの関係で本日のエピソードはサッと流しましたが、今日お話しさせてもらいながら改めて仔犬選びの難しさを痛感させられました。

仔犬選びの秘伝は、三人三洋で・・これが一番と言うものはありません!

一例を上げますと・・「 兄弟で一番小さい犬」「 あまりピョンピョン愛想を振り向かず独り離れて寝てる犬 」「 仔犬を持った時に見かけより重く感じる犬 」・・・等々

番外編・・・子犬の尻尾を掴んで持ち上げた時にキャンキャン泣かない犬・・( 昔の猟師は本当に信じてる方も多かったと聞きます )


兎に角!、どの様な選び方にしろ・・本人が納得して持って帰ることが今後の訓練の活力( やる気 )に繋がることことで、良い猟犬になる確率も高くなると考えられます・・( そうなんだ! 納得! )


間違わない仔犬選びは、一胎の中で身体の大小や性格等は関係なく、仔犬の両親犬の姿芸と血統(系譜)を選ぶことが確実と思います。

昔から、『 犬を買うより人を買え 』と良く言われる様に、繁殖者が如何に真摯に血統(系統)保存に傾注しているかを自分の目と耳で直接確かめることをお勧めします。

そして、繁殖者の犬に対する考え(犬以外にも犬舎や衛生状態もチェック)や熱意が感じ取られば入手して間違いないと思います。

良い子犬を手に入れたら、名犬になるも駄犬で終わるも後は訓練次第です!( 分からないことは繁殖者に良くお聞きすることが大事です )

ダイヤモンド鉱石も名工の手により磨き上げ初めて輝きを放ちますが、逆に何もしなければただの石コロ・・( 猟犬も同じ! )



本日も最後までお付き合い下さり、ありがとうございました!(感謝)

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拝読後のご感想で・・・
猟犬の仔犬選びは、両親犬の姿芸を優先し、見た目に拘る必要は無い!
と思った方は・・

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