サツマビーグル保存と今後の課題!
本日は、ご主人様が定年退職後から取り組んでいます我々サツマビーグルの保存活動のお話しです。
約10年前に、我々は発祥地の鹿児島県でも激減し、絶滅の危機になっておりました。
そこで、鹿児島の猟友からご主人様のアメリカンビーグルの系統保存の経験と知識をかわれ、ハク、エス、ベンの3頭が我家にやって来ました。
しかし、ベンはその後レプトスピラ病に感染し、死亡しました。
ご主人様は、残り2頭とその子供だけでは近親繁殖となり、時間の問題で絶滅することを危惧し、全国に未だ残っているだろう純血サツマビーグルを発見するため、ホームページ『 日本狩猟犬サツマビーグルの郷 』を開設しました。
その甲斐あって、猟犬に何の所縁もない若い愛犬家が散歩中に見つけたと、スマホで写真を送って頂きました(今も継続しています)。
その結果、現在ではハク系、タロー系、リュウ系、ギン系の4系統となり、重血による繁殖障害はなくなりました。
保存活動十年の歩みの概略は以上の記の通りですが、この間のご主人様のご苦労は並大抵ではありませんでした。
定年後の楽しい充実した生活を断念し、時間と手間並びに退職金もつぎ込んで来られたことに、本当に感謝しております。
お陰様を持ちまして、我々サツマビーグルは現在全国で132頭まで飼育されるまでになっています。
本日は、我々サツマビーグルの現状を紹介したいと思います。
下の記事は、ポームページから抜粋したものです。
( 出典:日本狩猟犬サツマビーグルの郷 )
1)純血サツマビーグルの現状
2021年(R3)1月23日現在の日本国内における純血サツマビーグルの現状は、下記の通りである。
尚、下記の調査結果は、日本狩猟犬サツマビーグル保存会員が飼育しているものであり、会員外の飼育については除外している。
●飼育頭数は132頭である。雌雄の割合は、牡88頭対牝44頭となっており、遺伝的に牡化の傾向が認められる。
●使用区分は、狩猟用と愛玩用の二通りで、割合は9対1となっている。
狩猟の用途は、多い順にシカ猟、イノシシ猟、ノウサギ猟、クマ猟となっている。
●分布は、北は北海道、南は鹿児島まで幅広く飼育されており、国内47都道府県の内33道府県で飼育されている。
この度追加された県は無かった。
●飼育者の年齢構成は、20代、30代、40代、50代、60代、70代、80代と幅広いが、多くは65才以上の高齢者となっている。
◎サツマビーグルの飼育頭数( 2021.1.23 現在 )
132頭( +7 )
◎サツマビーグル飼育分布( 2021.1.23 現在 )
33道府県( ±0 )
以上、ごく簡単ですが、サツマビーグルの現状です。
現在は、132頭と多い様に見えますが、保存活動と言うものはちょっと油断しますと取り返しのつかないことになります。
それは、昨年暮れに生まれた仔犬が一番若いですが、誰もが猟に使うだけで繁殖をしなければ後8年余りで牝犬は繁殖不能となり、絶滅することになるからであります。
現在は、ご主人様が全国の我々サツマビーグルをPCで一元管理し、繁殖障害を起こさない様に細心の注意を払い保存活動を行っています。
しかし、ご主人様も70才となり、後何年繁殖できるか分かりません!
今後我々が後世に残るためには、若い保存活動家(ブリーダー)の誕生がキーとなります。
しかし、保存活動(繁殖)をするには、動物愛護管理法で定められている『 第一種動物取扱業(販売)』の認証取得が必要となり、これには動物管理責任者の任命が必要で、愛玩動物飼養管理士等の専門知識を有する資格の他、実務経験(1年)等が必要となります。
更に、繁殖するには同法で定められた犬舎、飼育設備、消毒設備の他、保有する犬全ての飼育管理日誌の作成等が義務付けられています。
この様に、保存活動は単に仔犬を生ませればよいと言うものではなく、ブリーダーとしての社会的責任も要求されています。
この様に考えますと、よしやってやろう!!!と言う若い保存活動家が誕生しないのも頷けます。
何よりも、保存活動には「人、物、金」が必要となることから、ある程度の時間と経済的に余裕がある方で無いと務まらないと思います。
そこで、ご主人様は我々の絶滅を回避するために、今後はコンパニオンドック(ペット)として保存して行くことを考え、既存のブリーダーに繁殖をお願いしたいと考えています。
ベストは、当地徳島で「私にやらせてください!」と言って下さる若い保存活動家が現れることです。
例え専門資格を持っていなくても取得支援の他、第一種動物取扱業の動物管理責任者の要件となっています実務経験1年以上(サツマビーグルの保存に必要な飼育・繁殖の知識と技術の習得)を当犬舎で研修(実習)することにより、晴れて第一種動物取扱業者としてブリーダーデビューすることが可能となります。
ご主人様の後継者として、我々の保存活動を継続して下さる活動家の誕生を心より願っております。
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本日も最後までお付き合い下さり、ありがとうございました!
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更に、繁殖するには同法で定められた犬舎、飼育設備、消毒設備の他、保有する犬全ての飼育管理日誌の作成等が義務付けられています。
この様に、保存活動は単に仔犬を生ませればよいと言うものではなく、ブリーダーとしての社会的責任も要求されています。
この様に考えますと、よしやってやろう!!!と言う若い保存活動家が誕生しないのも頷けます。
何よりも、保存活動には「人、物、金」が必要となることから、ある程度の時間と経済的に余裕がある方で無いと務まらないと思います。
そこで、ご主人様は我々の絶滅を回避するために、今後はコンパニオンドック(ペット)として保存して行くことを考え、既存のブリーダーに繁殖をお願いしたいと考えています。
ベストは、当地徳島で「私にやらせてください!」と言って下さる若い保存活動家が現れることです。
例え専門資格を持っていなくても取得支援の他、第一種動物取扱業の動物管理責任者の要件となっています実務経験1年以上(サツマビーグルの保存に必要な飼育・繁殖の知識と技術の習得)を当犬舎で研修(実習)することにより、晴れて第一種動物取扱業者としてブリーダーデビューすることが可能となります。
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