豚熱のイノシシ感染の発生状況は、概ね下記の通りでした。
平成30年9月9日、岐阜県の養豚農場において、日本では平成4年以来26年ぶりとなる豚熱(ぶたねつ、CSF)の発生が確認されました。
( 写真はイメージです )
その後、岐阜県、愛知県、長野県、三重県、福井県、埼玉県、山梨県、沖縄県、群馬県、山形県、和歌山県、奈良県(12県)での発生が確認されています(令和3年3月31日時点)。
また、平成30年9月13日以降、岐阜県、愛知県、三重県、福井県、長野県、富山県、石川県、滋賀県、埼玉県、群馬県、静岡県、山梨県、新潟県、京都府、神奈川県、茨城県、東京都、福島県、奈良県、大阪府、和歌山県、栃木県、兵庫県(23都府県)において、野生イノシシから豚熱の陽性事例が確認されています(令和3年3月16日時点)。
尚、その他の都道府県においても、死亡した野生イノシシの検査を実施していますが、陽性事例は確認されていない様です。
以上が、最新情報となります。
結論から申し上げますと、豚熱のイノシシ感染が無い県は北海道、東北3県(青森、秋田、岩手)、中国5県(山口、島根、鳥取、岡山、広島)、四国4県(徳島、香川、愛媛、高知)、九州7県(福岡、佐賀、長崎、大分、熊本、宮崎、鹿児島)であります。
下の地図は、農水省のデータ「豚熱の防疫措置対応(概要)」ですが、
ここでに示されている(見えている)全ての県は、既に豚熱のイノシシ感染が発生していることが、今回の調査で明らかになりました。
【 後記 】岐阜県から豚熱のイノシシ感染が初めて確認されてから、現在も北へ南へと拡大し続けています・・(~_~;)
幸い!、飼育豚についてはワクチンが接種されており、感染拡大は収まりを見せているようです。
しかし、ハンターが注視しているイノシシ感染は、残念ながら拡大を続けています。
前猟期(R2)においても、ご主人様の全国の猟友から寄せられた話によりますと、毎年沢山イノシシを捕獲している方でも数頭、最悪はゼロと言う方もいました。
反面、シカは増えているようですが、最近このシカが豚熱のイノシシへの感染に一役買っていると言う情報もあります。
どんどん増え続けるシカによって運ばれる豚熱ウイルスがイノシシに感染する原因となれば、そう遠くない時期に全県に感染が広がることも否定できなくなります。
先ず、この様な最悪の事態にならない為にも、ハンターの皆さんは豚熱感染県からウイルスの持ち込み(イノシシ肉のやり取り、非感染県への遠征狩猟(人、猟犬、猟車)等々にも十分注意を払わなければなりません。
豚熱は、「沖縄」でも感染が確認され、その後も拡大し続けており、今後四国や九州でも感染発生する可能性は十分考えれます。
ハンターが今できることを、しっかりやって行くことが感染拡大防止のキーとなります。
もうこれ以上の感染拡大が起こらないことを願うばかりです。
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