京都マリーの子育て日記(3)=仔犬の投薬法記載!
昨日、ダイとマリーのオーナー様で京都のK氏より、久しぶりにマリーの仔犬の写メが届きましたので紹介します。
仔犬は、5月19日に産まれましたので、本日で28日となります。
月日が流れて行くのは、本当に早いですね!・・(^.^)
先ず下の仔犬の写真をご覧ください。
仔犬達は、K氏ご夫妻の愛情の下、スクスクと育っているのが写真で良く分かります。
仔犬の時から、絶えず触れられていますと、人間社会とのコミニケションも身に着き、とても性格的に良い子になります。
猟犬と言えども、先ず人や他の動物と仲良くできる気質を養うことは、その後の山入(狩猟)で必ず役に立つことは間違いありません!。
特に、この度の仔犬はペットとして飼う場合は、家の中で子育てしていますので、トイレの躾の他、人にも良く慣れていますので非常に飼いやすいと思います。
メール記事を見ますと、一番大きい子は何と!2.5kgもある様です・・( 凄い! )
最近は一日100gのペースで大きくなっている様です・・。
外は梅雨で蒸し暑いですが、エアコンが効いた室内で居ますので、子育て環境としては最高です。
更に、兄妹も4頭と少なく、お母さんのお乳の奪い合いも無く、好きなだけ飲むことができることも大きくなる要素と思います。
仔犬の動画も送って頂いていますが、当ブログに添付することが出来ないのが残念です・・(-_-)
動画を見ますと、コロコロに太った体でヨチヨチと歩く姿は・・本当に可愛いです!・・(^^♪
歯も生えていると思いますので・・昨日電話で「歯のかみ合わせ」をチェックしてもらいましたが、みんな正常だった様です・・( 安堵! )
※ 子犬は全て、骨太でガッチリとした両親の血統を良く継承している様です!・・( 素晴らしい! )
ここからは、新米ブリーダーK氏への今後のアドバイスを記載したものです!・・
( 感心が無ければスルーして下さって結構です )
尚、仔犬の投薬法は、写真で一つ一つ詳しくポイントを説明しましたので、どうぞご覧ください。
【 生後30日前後からの仔犬の育成 】
生後30日頃までは、哺乳や糞尿の始末等は全て母親がやってくれましたが、これからは全て繁殖者の出番となます。
ここから、56日目の仔犬引渡日までの子育ては、プロとアマで大きく異なって来ます。
仔犬の数が8頭前後と多い場合は、母親の哺乳だけでは栄養が不足するため生後25日頃から離乳食を始めます。
以下、我家で行っています方法等を紹介させて頂きます。
◎生後25~30日・・( ミルクが中心 )
●器=底が平たく深さ3cm程の器を用意し、概ね3頭前後に1個を用意します。
※ 器はダイソー(百均)で販売している物を使用しています。
●ミルク=和光堂「はいはい」【0か月から】を使用しています・・( 間違わない様に! )
※ 子犬1頭に対してスプーン1杯を20ccのお湯で溶かします。
※ 溶かす容器はダイソーの250ccと500ccのメモリ付きカップを用途によって使い分けます。
●給餌回数=朝・昼・夕の3回・・
◎生後30日~56日( 離乳食が中心 )
●離乳食=母親に給餌しているドックフード「国産ユニ・チャーム社製(愛犬元気6kg)」に同量のポットのお湯(約85℃)を入れふやかし、その後上記のミルクを混ぜます。
※ 器は、金属製でやや深い物を使用し、出来れば蓋をして蒸らすことをお勧めします( 約30分で柔らかく仕上がります )
※ 最初はミルクの中にふやかしたドックフードを少し入れ様子を見ます( 初めての場合はミルクだけを飲みドックフードを残しますが、暫くそのままで放置しておくと自然となめながら食べる様になります。そして2日ほどするとパクパクと食べる様になります。
※ ドックフードの量は、仔犬の便の状態を見ながら加減します( 食事が終わると必ず糞をしますので、一頭1頭しっかりと便の状態を観察します。食べ過ぎた仔犬は下痢をしますので、次回から食事を食べる速さが同じくらいの仔犬同士で食事をさせますと食べ過ぎが防止でき、下痢も直ぐに治ります )
< 注意点 >
・容器は、少し大きく重いもを使用するとひっくり返すことが無くなります。
・糞の状態は、コロコロ便は食事量が少なく、下痢状の場合は食べ過ぎです。
・離乳食は、1つの器で2~3頭づづ、分け方は餌の食べる速さで行います。
※ 尚、小さい子は、別に1頭でゆっくりと食事をさせますと成長が早くなります。
< プロとアマの違い >
※ 疾病知識の他、子犬の観察力、手間の掛け方、飼育・衛生管理・・など。
※ ビタミンDの体内合成を促進させる目的で、1日1時間余りは必ず日光浴をさせます。
◎その他、生後30日目で行う項目
●爪切り・・お乳を飲む時に爪で母親の乳腺に引っ掻き傷をつけますので、それを防止します。
●駆虫剤投与・・・5月~10月に産まれた仔犬は、フィラリア予防剤を飲ませます。
※ フィラリア予防剤は「 キウォフハート20kg用 」を4分割し、飲ませます。
※ 我家では、ワクチン以外は抗生剤を含め殆どネットで安く購入しています。
【 薬の飲ませ方 】・・ご参考まで。。
K氏は、生後15日の駆虫剤「ドロンタール」の飲ませ方が指導した方法と違っていました・・(>_<)
そこで本日、我家のソラの仔犬に駆虫剤を飲ませましたので、その工程写真を撮りましたので詳しく説明します。
※ 説明では、各工程ことに行いますが、ご主人様は3秒足らずで済ませています。
手順① 子犬を架台の上に乗せ、頭を触りながらな落ち付かせます。
※ 寝ている仔犬を急に持ち上げますと暴れますので、そっと持ち上げると静かにしていますので作業が捗ります。
手順② 左手を頭の後ろから回して人差し指と親指を頬にサッと押し込み口を開けます。
手順③ 左手で薬(錠剤)を持ち、飲みやすくするために水につけます。
手順④ 口の中間まで薬を入れます。
手順⑤ 人差し指で喉の奥まで押し込みます。
手順⑥ 薬を完全に飲み込ますために、仔犬の頭を直角に上向きし、のどぼとけを左手で空手チョップの様な感じでトントントンと軽く叩いたやりますと、ゴクンと飲み込みます。
手順⑦ 薬を吐き出さないかを確認する目的で、1分間余り隔離して様子を見ます。
※ 飲み終わった子犬は、別に用意したコンテナ等に入れ、飲み忘れの仔犬が無い様にします。
【 爪切り 】・・ご再考まで。。
深爪を防止する目的で、仔犬を保定する人と、爪を切る人の2名で行います。
※ 切る位置は、爪が鋭く尖って曲がっている部分をカットします。
※ 道具は、ダイソーで販売しています写真の小型ニッパーを使います。
・・・・・・・・・・・・・・
我家の繁殖法は、「 生後30日までは母犬 」、「 その後56日までは繁殖者 」と区分し管理しています。
しかし、生後50日頃までは仔犬と母犬は繁殖ケージ内で一緒にしています。
( 繁殖ケージは、母親が仔犬とは別に過ごせる室が確保されています )
詳細はこちら ➡ 繁殖ケージの仕様
プロの育成は、分譲日(引渡日)の生後56日までに、母犬の下で大小不揃いになった子犬を、同じ大きさまで修正する細心の注意と手間を掛けます。
※ 子犬の分譲は、動物愛護管理法で生後56日以降と義務付けられています!
・・・・・・・・・・・・
どうでしたか???
本日はK氏の為に少し詳しく我家の繁殖法(出産、哺育、育成)を紹介しましたが、あくまで我家のやり方ですので決して推奨するものではありません・・( ご参考になれば幸甚です )
では、本日はこの辺で失礼します・・(@^^)/~~~
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
本日も最後までお付き合い下さり、ありがとうございました!
もし宜しければ、応援のつもりでクリック頂ければ幸甚です!
にほんブログ村
« 鳥類の有害一斉駆除! | トップページ | ボランティアに感謝! »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- HP「狩猟犬サツマビーグルの郷」 本日復活(再公開)!(2023.04.01)
- 可愛い女子の犬舎見学!(2023.03.30)
- 仔犬達の旅立ち! その(2)!(2023.03.26)
- 仔犬達の旅立ち!(2023.03.25)
- 海外からもホームページ復活を喜んで頂きました!(2023.03.23)