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2021年8月 6日 (金)

香川のフクオー復活なるか?

本日は、久しぶりに香川に行っていますフクオーのオーナー様N氏より写メが届きましたので紹介します。

フクオーは、昨年11月15日の狩猟解禁日に生まれました(生後9ヶ月の牡)。

父親はハチ号、母親はリリー号です。

実は、フクオーは生後6ヵ月から訓練を開始し、1ヵ月頃からシカを起こして追い鳴きを始め、追跡も段々と長くなりオーナー様も大変喜んでおられました。

しかし、ある日イノシシに接近し、酷くやられたことから山入を拒むようになりました。

早速、オーナー様より詳細が報告され、ご主人様が『 約1か月間は山入をしないで家でのんびりと心のケアをさせてください 』と指示されておりました。

この度の写メは、その後2ヵ月の状況報告の様でした!。


それでは、フクオーがその後どの様になっているのか?・・写メをご覧ください!

先ずは、メッセージからご覧ください!

何度期も大変お世話になっております。

暑さ厳しい折、如何お過ごしでしょうか。

毎日、ブログを楽しみに拝読させて頂いております。


さて、フクオーの近況を報告させて頂きます。

フクオーが5月の終わり頃イノシシに酷い目に遭ってから、山で放しても私から離れなくなり電話で相談させてもらいました結果『 約1ヵ月余り山入り止めてイノシシの恐怖心を忘れさせるように 』とのご指示を頂き、暫くはペットのよう愛情を持って飼育していました。

7月から、毎日は行けませんが早朝の5時半~6時に林道に連れて行っています。

また、フクオーは用心深いところがあるので、毎回同じ猟場で慣れるようにしています。

最近は、私から100メートル(GPSの数字です)余り離れて捜索する日もあります。

以前の様な追い鳴きを早く聞きたいと山入していますが、まだ捜索範囲が狭いせいか起こしに繋がることはありません!。

フクオーも体重が21㎏となり、少しづつ筋肉も付き力も強くなりました。

最近のフクオーの写真を添付いたします。               

Photo_20210803052201

追伸

私は今日8月1日に第一回目のワクチン注射をしました。第二回目ワクチンが終わり、且つ、コロナ禍も落ち着きましたら一度徳島の山でフクオーを見て頂きたいと思います。



【 後記 】

フクオーも大分イノシシの恐怖心から遠のいている様です。

シカ猟犬として、一度は経験するイノシシとの対峙ですが、雄の牙で切られるより、牝に抱き込まれた方がより恐怖心が増します。

恐らく、フクオーも大きな雌イノシシに抱き込まれ、中々離してもらえなかったと推測されます。

この様な場合は、無理に山入をさせるより、1ヵ月余り家庭でのんびりと過ごさせることが良い結果を生むことが、我々の経験から実証されています。


さて、話を写メに戻すことにします。

フクオーは体重も21kgとなり、写真を見る限り、顔付、体型は父親のハチの若い頃にそっくりです。

フクオーも、イノシシの折り合いがつけば山入は間違いなく出来ると思います。

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< 訓練のアドバイス >


捜索範囲が狭く伸びない場合は、猟場を杉林や桧林が平たく遠くが見渡せる場所に変えると、訓練者が居る場所が良く見え、安心して捜索範囲を広げます。

そして、訓練犬が帰って来ても目を合わさず知らん顔して平常心を見せてください。

すると、今度は更に足を延ばして行くようになります。

訓練者は、捜索範囲を広げシカの起こしに繋がる様に少しずつ前進しては止まるを繰り返します。

そうすることにより、自然とシカに遭遇し(発見し)、追い鳴きをする様になります。

決して、訓練者が訓練犬の前に立ち、シカが居そうな処に誘導するようなことはしないで、訓練犬の自主性に任せてください。

こうして、訓練犬単独で自ら捜索し、シカを起こし追跡時間を延ばして行きますと、一旦学習した猟芸は生涯忘れることはありません!


一方、イノシシの食み跡に連れて行き、その時の様子を観察することも大事です。

イノシシの食み跡を尻尾を上げて見送る様になれば、折り合いがついたと判断できます。

まだまだ、フクオーは9ヶ月の若犬ですので、焦らずフクオーの後から付いて行く感覚で訓練すれば良いと思います。

訓練は「 焦らず 急がず 騒がず 」の3則を守って行う事が重要です。

因みに!、父親のハチは生後11ヵ月過ぎたころから山入訓練を開始しましたが、今では我家で一番のシカ猟の追跡名手となっています。

心配はありません!・・フクオーはハチとリリーの直仔です。。。

時間があれば1時間でも山入させてやってください・・( 猟犬の学校は山入です 


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メール文面から推察しますと、フクオーが余りにも訓練開始からの猟芸上達がよかったことから、可成りN氏の方に焦りが出ている様です。

サツマビーグルは利口で賢い犬ですので、恐らくN氏の焦りを察知し、以前と違う山入に戸惑っていると推察します。

あれだけ追い鳴きしていたのですから、イノシシの恐怖心が無くなり、折り合いが付けば間違いなく素晴らしいシカ猟犬に変身すると確信します。

フクオーを信頼し、己の欲は抑え、以前の様に猟場をゆっくりと前進しながら、フクオーの身になり行動をよくよく観察して下さい。

犬の気持ちは「尻尾」に現れます。

イノシシの食み跡に遭遇しても、尻尾を上げて前進する様であれば「 折り合いがついている! 」と判断して良いと思います。

我家のナツとソラもイノシシに酷くやられ、その恐怖心から立ち直るのに可成りの時間を要しましたが、今はシカ猟の完成犬となって活躍しています。

今では、イノシシ臭が濃くなる(寝屋が近くなると)と、その場を避けてシカ猟をする様になっています。

もし、良ければ『ナツの訓練日記』と『ソラの訓練日記』を読み直し参考にして下さい。


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では、本日はこの辺で失礼します・・(@^^)/~~~

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本日も最後までお付き合い下さり、ありがとうございました!

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