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2021年11月10日 (水)

猟犬のマダニに注意!

今猟期の解禁も間近になり、我々も毎朝、猟場の下見も兼ねた猟期前訓練をしています。

やはり、ハチを除くみんなは可成り体力が落ちている様で、ご主人様もガックリされています。

しかし、未だ始めたばかり・・。

もう暫くすると体力も徐々に戻って来ると思います。


さて、本日はマダニのお話しです。

我々は、月初めに下記のマダニ・ノミ予防薬『 ネクスガード 』を経口投与してもらっています。

薬は、チョコレートタイプで、食事と一緒に食べています。

効果は、約1ヵ月余り持続します・・( 付着したマダニは約12時間以内に駆除で出来ます )

※ この薬を投与してから我々の身体でマダニが寄生したことは全くありません!

Photo_20211107152201

・・ので、山入訓練で身体に付着したマダニも翌朝までには全て死滅します。

ご主人様は、犬舎ケージのスノコ下の抜け毛等を毎日丁寧に清掃してくれています・・( 感謝 )

ところが、山入した我々のスノコ下には、無数のマダニの死骸が落ちています。


下の写真は、そのマダニの死骸です。


黒い点々に見えるのが全てマダニの死骸です。

これは、スノコ下の一部ですので、全体では数百匹はいると思います・・(≧◇≦)

もし、マダニ予防薬を投与されていない場合は、全て身体に喰い付き、血液を吸われると思うとゾッとしますよね!

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上の写真を大きくしたのが下の写真です。

Dsc_13642


人のマダニ感染症(SFTS・日本紅斑熱等)については、ハンターならご存知と思います。

マダニ感染症はとても恐ろしい感染病で、酷い場合は死に至るケースも少なくありません。

その為、ハンターはマダニの付着対策は色んな方法でされていると思います。


・・が、忘れてはイケないのが猟犬に付着したマダニです。


猟犬に付着したマダニは、犬小屋や輸送箱内で生存し、山に行かなくても猟犬の飼育管理や輸送箱を乗せている猟車からマダニが知らぬ間に付着し、それを家庭内に持ち込みご家族の方も付着すると言う連鎖が起こることも少なくないと考えられます。


以上は、人のマダニ感染症への対応ですが・・実は、猟犬もマダニ感染症に罹ります。

それは、『 バベシア症 』と言うとても恐ろしい病気で、発症しても特効薬はなく、対症療法のみとなりますので、死に至るケースも少なくありません。

ご主人様も、過去にアメリカンビーグルをこのバベシア症で3頭を失っております・・(≧◇≦)


ベシア症とは、バベシア属原虫が犬の赤血球に寄生することにより生じる溶血性貧血が原因となり、いろいろな症状が引き起こされ、治療が遅れると死に至ります。

病原体であるバベシア原虫はマダニの体内に潜んでいて、マダニの吸血とともに他の犬にも感染します。

日本国内では、関西以西の西日本・四国・九州・沖縄地方に多く発生していますが、近年では東日本以北での犬の感染例も報告されています。


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もう少しで、今猟期も解禁となります。

ハンターは、マダニがいる猟場に足を踏み入れない訳には行きません!

マダニ感染症は、ハンターやその家族並びに猟犬も感染する恐ろしい病気です・・。

・・ので、もう一度マダニの付着防止についてしっかりとした対策を実施して欲しいと思います。

そして、今猟期もマダニ感染症に罹ることもなく、愛犬と共に楽しい狩猟を満喫して欲しいと願っております。


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本日は、この辺で失礼します・・(@^^)/~~~


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本日も最後までお付き合い下さり、ありがとうございました!

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