本日は、愛媛に行っておりますレイアのオーナー様T氏より、山入訓練の様子を写メで送って頂きましたので紹介させて頂きます。
先ず、レイアの血統構成ですが、父親はナツ、母親はフクで、本年1月2日のお正月に生まれました。
兄妹は、牡1、牝3の4頭で、その内一番小さい女の子でした。
大きさは、何と他の兄妹の半分程しかありませんでしたが、身体能力は素晴らしく、これはもしかして国内初の小型サツマビーグルかもと言う期待から、我家に残す予定でした。
しかし、現オーナー様T氏から愛犬を亡くしたと涙ぐんだ様子で連絡を受けました・・(>_<)
T氏宅は我家から高速で2時間余りと近く、何時でも会いに行けると言うことからレイアの飼育を託しました。
さて、前置きはこの位にして、本日の話しに戻すことにします・・。
先ず、その写メからご覧ください!
(・・・写真はクリックで拡大し、鮮明な画像がご覧頂けます・・・)
何時もブログを楽しみに拝見しております。
皆さん上手に育成されているようで、あやかりたく思うこの頃です。
さて、本日は我家のレイアの山入訓練の近況をお知らせします。
レイアも、9月2日で満9ヶ月になりました。
7月以降は、週に3~4回、1回1~3時間程度、猟場に引き込みを行ってます。
現在、体重は12kg前後 体高39cmとなっています。
少し痩せ気味ですが体調は良好です。
( 体色並びに体型は、父親ナツとそっくりです! )
( 国内初の小型サツマビーグル誕生か?と期待していましたが、僅かにオーバーサイズになる様ですね! )
3〜6ヶ月の間の体重曲線(※グラフをご覧下さい)では、15kg位の見通しでしたが、この1ヶ月、痩せたり戻したりもありますが、14kg位で落ち着きそうです。
( 定期的に体重測定をして記録されているのは流石です! )
一時はもしかしての期待もありましたが、体高は39cmとなり、やはり小型サツマビーグル(40cm未満)は厳しそうです。
最終的には43cm位かなと思います。
( 職業がら体高測定も流石ですね! )
猟芸の方は、7月12日(6ヶ月齢)で初鳴きし、7月31日には鳴きは断続的なものの、1時間程の追跡がありました。
このまま完成に向かうのかと期待は膨らみましたが、やはり、そんなに甘くはなく、長追いできたのはその1回です。
その後は、追鳴きは5分程度にとどまり、声もまだ弱々しく、鹿に翻弄され、苦戦している状況です。
ただ、起こしは順調に伸びてます。
当初は、獣道を目で確認し、丁寧に足臭を探索するスタイルでしたが、最近は谷からの吹上臭にも反応するなど、漂臭を捉えて追う兆しも見えはじめ、山入れの度、鹿は起こせている感じです。
耳の使い方は、すごく良く、石の落ちる音にもよく反応し、足を向けて行きます。
ただ夜引きの時は、鹿の逃げる音にもビビって(慎重で)行こうとしません。
6ヶ月齢の時は、私をロストして、先に車に帰ることも多く、戻りは少し懸念していましたが、最近は私が多少移動していても、跡を追ってこれるようになり、今後は長追い後の戻り方がどうなるのか、というようなところになってます。
最近は、戻りも良くなり、戻りの際の高速の走りを見る事が楽しみの一つでもあります。
6ヶ月齢の時点でも、十分に速かったのですが、ここにきて一段と速くなり、斜面を驚くスピードで駆け下って来ることがあります。
あくまでも、短い距離を速く走れるということであり、追跡速度とは別物ですし、良し悪しとも別ですが、短い距離とはいえ、山の中を非常に高速で走れるポテンシャルには驚いています。
追跡出来るようになるのは先ですが、大阪のレオン君や京都のエマちゃんが、鹿を追い倒したように、うちのレイアも、いづれはやるかもと妄想が膨らんでいます。
サツマビーグルの能力から見たら、一般的な成長かもしれませんが、3月に我家に来てくれた直後に先犬が亡くなり、今猟期は、厳しいなとの思いが、今や十分活躍してくれるだろうとの確信に変わり、一緒に成長しながら猟が出来る事を嬉しく思っております。
私自身は山に行き、歩くだけですが、遺伝子がいい仕事してくれてます。
私でなければ、もっと能力が開花したのではとの忸怩たる思いもありますが、焦らずボツボツやっていこうと思います。
レイアの山入訓練は、概ね以上の様な状況です。
良い写真もなく、下手な長文だけで、内容の乏しい連絡でスミマセン。\(_ _)
懲りずにポツポツ報告させて頂きます。
今後共、宜しくご指導の程お願いします。
【 後記 】
大変詳細なメッセージを頂きありがとうございました。
兄妹犬を訓練されているオーナー様にはとても参考になったと思います。
折角ですので、T氏にお許しを頂き、文中から推察しましたレイアちゃんの訓練内容を少し考えて見たいと思います・・
少しオーナー様主導で訓練が行われている様な感じがします。
訓練犬の立場に立った訓練に戻すと、良い結果が出ると思います。
文中で、中々長追いが出来ない・・とありますが、今年の7月~8月は早朝から28℃、日中は35℃の猛暑でした。
この様な過酷な環境の中での山入訓練???
本来なら中止しても良い最悪な環境ですので、訓練犬にとってはもキツイ環境と考えるべきと思います。
猟犬は、人間の様に汗をかく汗腺がありませんので、口を大きく開けてほてった身体を冷やすか、水場が有れば飛び込んで身体を冷やします。
レイアちゃんの訓練を『 起こしは上手になったが追跡時間が短い??? 』と評価されていますが、少し考えてみましょう!!!
先ず、30℃を超える猟場で長追いを期待する方が間違っていると思います・・(≧◇≦)
一度、自分で猟場を走ってみてください!!!・・恐らく数分でダウンすると思いますよ(笑)。
成犬でも夏季に山入れしても、猟期中であれば2時間余り余裕で追跡する犬でも僅か5分余りで追跡を諦めます。
即ち、長追いが出来ないのではなく、長追いをしないのです・・・
この違い・・分かりますでしょうか?・・( 即ち、猟場が暑いので追わないのです )
利口で賢い我々サツマビーグルにはよく見られる行動なんです。
主人が猟に来ているか、運動に連れて来ているかは、我々犬の方が良く理解している結果です。
レイアちゃんの6ヵ月齢は人間で言いますと未だ小学5・6年生。。。
この様な幼い犬に大人の仕事を期待しても、到底無理と言えます・・(>_<)
結果を気にせず、訓練犬の立場に立って考え行動することが良い猟犬作りの秘訣でもあります。
本日の写メは、他の兄妹犬のオーナー様にも大いに参考になったと思います。
また、他犬(大阪レオン、京都エマ)の仕事を羨ましく思っておられますが、他犬の仕事を気にしますと訓練犬と比較する様になり、結果的に焦りとなって、訓練も楽しく無くなり兼ねません!
『 素晴らしい犬もいるもんだ! 』位の、広い心で訓練犬を見てやってください!
訓練者に焦りが出ますと、どうしても訓練犬に声を掛ける(指示する)ことが多くなりますので、訓練犬は戸惑ってどうしてよいか分からなくなります。
訓練(猟場)での声掛けは、呼び戻しと褒めてやること以外は、訓練犬と目も合わさずに知らぬ顔を決めつけ、訓練犬を信じ自主性に任せておけば、我々サツマビーグルは自然と仕事をする様になります・・( 我々みんなそうでした! )
『 早く一人前の猟犬にしたい・・』との思いをグッと堪え、レイアちゃんと猟場散歩を楽しむくらいの広い気持ちで訓練に臨んで欲しいと願っています。
※ レイアちゃんは、長追い出来ないのではなく、(暑いので)長追いしないでいるかも知れません!・・( それは今猟期が始まれば分かることです )
最後にもう一つ・・・
レイアちゃんは、既に起こしもでき、シカ臭も知っていますので『 夜間訓練 』の必要は全く無いと思います!。。。
以上、ご参考になれば幸甚です!。。。
では、本日はこの辺で失礼します・・(@^^)/~~~
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本日も最後までお付き合い下さり、ありがとうございました!
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